第73回
人の三宝とは? 神様と中国医学は繋がっている

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

新年からご利益があるようにと、七福神巡りに行かれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 実は、七福神の中には、中国やインドの神様や仏様も入っています。福禄(幸福)と長寿の神である福禄寿、無病息災と延命長寿の神である寿老人(じゅろうじん)は、人々の健康と長寿を守ってくれる中国の道教(どうきょう)の神様です。

人の三宝

漢方の本場中国では、七福神と似た八仙(八福神)があり、仙人の姿を描いた絵がおめでたいものとして信仰されています。八仙も道教で、有名な陰陽太極図は道教のシンボルマークです。

道教は、不老不死の仙人になるのを最高の目標として修行します。その修行で最も大切なのが「精・気・神(しん)」とされています。精神的な苦痛がいかに老化を早めるかは、心の動きが原因であると捉え、「精・気・神を三宝として尊び、修行の上でも人間の存在そのものについても不可欠なもの」と位置づけています。道教と深くかかわる中国医学にとっても「精・気・神」は人の三宝と称され、大切にすべきもので、これらを養うことが不老長寿の秘訣となります。

三宝を簡単に説明すると、「精」は基礎、「気」は動力、「神」は人の精神状態や意識など、体の外側に現れる現象を指します。人体の精と気が旺盛であれば神が充実し、精と気が衰えると神のパワーも低下するので、人の健康状態は「神」に現れます。そのため、漢方医は最初から「望診(神を診ること)」を行います。

アキョウで三宝を養う

アキョウは気を益して養い、精を増して腎を固める働きがあります。精と気が充実することにより、体の土台が安定するため、神が充実し、気分も健やかになります。さらに、「本草綱目※(ほんぞうこうもく)」にアキョウは「神を育てる」と記述され、「精・気・神」が整うことで心身共に健康になり、若々しく活動的に過ごせるようになります。七福神にあやかり、よい1年のスタートが切れますように。

※漢方医学書のバイブル

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