皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
記録的な猛暑となった今年の夏、暑さで夏の疲れがたまっている方も多いのではないでしょうか。厳しい夏の日差しは紫外線が強くお肌にダメージを与えますし、秋に入ると空気が乾燥してくるため、お肌の水分不足も気になります。
まず、自然環境がお肌に及ぼす影響について、面白い話を紹介したいと思います。某化粧品会社が毎年、全国47都道府県を対象に女性の肌データを総合的に分析して「ニッポン美肌県グランプリ」を発表しています。その結果によると、上位は日照量が短く降水量が多い地域が占めており、また乾いた強い風が吹く地域や日差しの強い地域は下位にある傾向がみられました。
夏の強い日差しには紫外線が多く含まれ、紫外線を繰り返し浴びると、皮膚の水分が失われ乾燥が進行します。また、皮膚を構成する表皮の一番下にあるメラノサイトが活性化され、シミやソバカスの元になるメラニンが作られます。乾燥によってターンオーバー(肌の生まれ変わり)の働きが鈍ると、古い角質が溜り厚くなって、くすみの原因になり、細胞に蓄積されたメラニンも排出されにくくなり、シミが居座ってしまいます。
東洋医学において肺は、呼吸だけでなく、水分や栄養を全身に巡らす働きがあるものとされています。そして、「肺は皮膚を司る」といわれ、皮膚を守る役割をすると考えられています。肺の機能を高めることによって、皮膚の新陳代謝が上がり、ターンオーバーが正常化し、肌が潤い、シミやソバカスになりにくい状態を作り出します。肺は、乾燥やウイルスなど外因の影響を受けやすいデリケートな器官。これから乾燥の気になる季節、特に養生が大切です。
アキョウは、肺の経絡に入り、肺の機能を高め、また、身体の内外を潤す作用にも優れているため、肌の乾燥によるダメージを回復させる働きがあるとされています。研究データによると、アキョウは、メラニンの産生に関わる酵素の働きを抑えることが確認され、シミやソバカス対策にも有効だと生薬学会にて発表されています。
美容のためにアキョウをお役立てください。
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