皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
スポーツの秋、行楽の秋、体を動かす機会も多いこの季節、筋肉痛や怪我をしたら台無しです。足・腰を強くし、筋力アップを心掛けたいですね。
NHKスペシャル「人体神秘のネットワーク」で、私達の体は体中の臓器がお互いに情報を交換することで成り立っているという内容の番組が放送されました。
実はその新しい「人体観」、東洋医学においては古くから考えられていました。それぞれ関係のある臓器が、働きをコントロールし合い、バランスを保ち支え合っているというものです。
例えば、筋肉の動きは肝がコントロールしているといわれています。肝臓は、運動に必要なエネルギー源となるグルコースを筋肉に供給し、筋肉の合成に必要なアミノ酸を供給しています。筋の状態を良好に保つために肝臓の働きをよくすることは重要です。また、腎と骨も関係しているといわれています。腎臓は、血液中に含まれるナトリウムやカルシウムなどを絶妙に調整し、必要な成分を再吸収し、不要なものを尿として捨てます。骨の形成に必要なカルシウムなども腎臓の働きにより供給。
アキョウが肝や腎を元気にすることは古くから薬学書に記載され、筋力アップや骨の強化へとつながっていきます。
肝臓と筋肉、腎臓と骨、これらのやり取りは血液を介して行われます。互いの良好な働きを保つために、スムーズな血の流れはとても大切。毛細血管の流れの障害も、血液中に有害物質が蓄積され、肩こりや筋肉痛の原因になります。
アキョウは血液のめぐりを整え、造血効果に優れた伝統生薬です。関節に必要なコラーゲン、コンドロイチンやヒアルロン酸も含み、身体を潤す効能もあるので、関節のスムーズな動きにも役立ちます。
最近では、各臓器から多くのメッセージ物質が出されていることが分かっています。運動が健康に良いことは知られていますが、運動で筋肉から放出される物質が、実は私たちの体を病気から守っています。筋力アップで健康長寿を目指しましょう。
美味しいものを食べ、適度な運動を心がけ、楽しい秋をお過ごしください。
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