皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
超高齢社会になりつつある日本では、健康寿命の延伸が課題で健康食品に注目が集まっています。
しかし健康食品には本当に健康に寄与する物、ビジネス商材にすぎない物の2種類があります。
健康食品の性質上、確かな効能、及び安全性が欠かせません。
特に安全性は最も重要です。
今回は、ニュースで大きく話題になった安全性のお話をします。
7月中旬、国センから、“美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品−若い女性に危害が多発!安易な摂取は控えましょう”との発表があり、主要マスコミが相次ぎ報道し、大きな話題になりました。
また、2014年1月に“キャンドルブッシュを含む健康茶−下剤成分(センノシド)を含むため過剰摂取に注意”との発表もあり、同じく大きなニュースになりました。
当店もこの2種類の商材を検討したことがありましたが、いずれも採用しませんでした。
確かに、キャンドルブッシュの便通改善効果は高く、便通改善作用のあるアキョウと配合すればいいのではないかと検討したところ、キャンドルブッシュは漢方に使われる「大黄(だいおう)」の近縁植物であることから、身体に対する害もあり、漢方薬としては良くても健康食品にはふさわしくないと判断したためです。
この2種類は日本人の十分な使用経験がないため、安易に摂取すると思わぬ健康被害が出てしまいます。
薬学博士として、本物の良い商品を届けるべきであり、売れるからといって、やってはいけないのです。
日本において、アキョウは1795年の「産科発蒙」に記載があり、少なくとも220年以上の使用歴があります。
また、正倉院の名簿にもアキョウの記載があり、それならば1200年の使用歴になります。
中国では確実に2500年のアキョウの歴史があり、この規模での食経験や臨床事例は世界中に類を見ません。
歴史上、アキョウは副作用がなく、服用は長ければ長いほど良いとの結論に至っています。
2500年の歴史は伊達ではないのです。
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