第96回
睡眠の質を向上させよう

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

睡眠不足大国といわれる日本。長時間勤務・通勤、スマートフォンやパソコンの利用など、睡眠を妨げる要因が日常に溢れています。海外の研究では、睡眠不足な人は貯金が減る傾向にある。睡眠不足は不幸に繋がるという、驚きの事実が明らかになりつつあります。体だけでなく多方面に影響する睡眠不足をこの機会に見直してみましょう。

睡眠は「冬の養生」の一つ

漢方では、立冬からの3ヵ月間を「閉蔵(へいぞう)」と言い、万物が戸を閉ざして消耗したものを回復し蓄える季節です。そんな冬の養生に“必ず早く寝て、寒気から身を護るために、朝は必ず遅くまで床にある。日が昇ってから起きるようにする”という教えがあります。冬になかなか布団から出られないのは良い事だと思いたいところですが、眠くて起きられない、熟睡感が無いのは良い状態ではありません。

よく眠れない理由

東洋医学では、「心(しん)」以外に、「脾・腎・肝・胃」の働きも眠りと深く関わると考えます。

「心」は血液ポンプの働きや精神活動を司っています。良質な睡眠には、心を養う血や陰(物質)、気を充実させ、精神を安定させることが大切です。

「肝」は血を貯蔵しており、ストレスの影響を受けやすい器官です。ストレスにより肝がダメージを受けると、血が消耗して熟睡できなくなります。

さらに、栄養を吸収して血や物質を作る「脾」の機能も落ちるため、気血不足となります。充実していなければならない気血が不足するため、睡眠が不安定になり熟睡できなくなってしまうのです。

養血して熟睡へ導く

質の良い睡眠をとるには、気血を補い、滋陰すること、イライラや憂うつさを引きずらない事がポイントです。アキョウは、肝の機能を高め、補血養血と滋陰の作用により、熟睡へと導きます。

また、不眠の漢方薬の中で、イライラタイプの不眠に処方される“黄連阿膠湯(おうれんあきょうとう)”や、ストレスや身体が弱っているタイプに処方される“牛黄清心丸(ごおうせいしんがん)”にアキョウが配合されています。この点からもアキョウは睡眠にも良い素材と言えます。

さらに、アキョウは体を温める働きがあるので、寒くて寝付けなかったり、夜中に起きてしまう場合にも適しています。

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