第70回
湿疹ケアにアキョウ

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

湿疹の原因とは

アキョウは、かの楊貴妃も使っていたことで、美容・美肌・美髪にいいと知られています。よくお客様から、手のひびやあかぎれ、アトピー性皮膚炎が出なくなったとのうれしい感想をいただくことがありますが、アキョウは皮膚病に対しても力を発揮します。

皮膚病の中でも、湿疹は季節の変わり目に出やすく、治りにくいので厄介です。湿疹は急性湿疹タイプと慢性湿疹タイプに大きく分けられます。急な赤い発疹、ぶつぶつ、水ぶくれ、化膿、かさぶたができる症状を急性湿疹と言います。また、湿疹が再発を繰り返していると、皮膚が乾燥して厚ぼったくなり硬くなってきます。このような状態を慢性湿疹と言います。

東洋医学では、湿疹の痒みは体内の「風邪(ふうじゃ)」のせいだと考えます。

体内の「風(ふう)」は目に見えませんが、皮膚の痒みや、脳卒中などを引き起こします。体内で「風」が生じる原因のひとつに「血虚(けっきょ)」があります。血が不足すると体内で「風」が生じやすくなり、痒みが出てきます。このため、血を補って体内が潤うと、「風」が生じにくくなり、「風」から来る痒みが収まります。

体の内側から潤すアキョウ

アキョウは補血効果が高く、唐時代の名医は、薬学書「本草拾遺(ほんぞうしゅうい)」で、「風」を治すのにアキョウが一番良いと説いています。アキョウが配合された漢方薬の「黄連阿膠湯」は、慢性湿疹や皮膚掻痒症などの皮膚病にもよく使われます。弊社の研究においても、皮脂欠乏性湿疹(乾皮症)にアキョウが有効であることが示唆されました。

ただし、湿疹は「風邪」だけではなく、特に急性湿疹の場合、不摂生によって生じやすい「湿邪(しつじゃ)」「暑邪(しょじゃ)」といった原因も関わっているので、ケースバイケースで対処法が異なります。一般的に慢性湿疹で痒みがあり、やや痩せ型の方にはアキョウが役立ちます。ちなみに、急性湿疹の場合、「黄連阿膠湯」にも配合されている卵黄から作られた卵黄油を患部に塗ると有効です。

アキョウは美容だけでなく、皮膚の病気にも働きかけます。アキョウを上手に取り入れて、肌や髪のコンディションと注意深く対話してみてください。

目次に戻る

記事一覧

アーカイブ




セール情報やお得なお知らせをメールでお届けしています!





和漢メディカ 楽天市場店
運営:株式会社健康ビジネスインフォ

〒105-0022 東京都港区海岸2-2-6
DS海岸ビル10F

※「和漢メディカ」「黒ツヤ」「和漢コラーゲンアキョウ」は当社の登録商標です。