皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
白髪の原因は老化だと思いがちですが、実はそれだけではありません。漢方では「腎・肝・胃」の器官が髪と関係しています。このうちのどれかが不調になると、白髪が出やすくなります。
老化と深く関係する“腎”(腎臓・生殖器・泌尿系)は、東洋医学において「髪は腎の華(華=外観)」という定説があります
生命力を司る腎は、精というエネルギーを貯蔵するところであり、精が不足すると腎の機能が低下し、白髪が増えやすくなります。
“肝”は血の貯蔵や、血の量の調節など、血と深く関わっています。血は肌や髪など各臓器へ栄養を供給します。
漢方では「髪は血の余り」と説くので、血が余れば(養分が豊富にあれば)髪まで栄養が行渡り、黒く、健康な髪になります。逆に血が不足すると、白髪や抜け毛などのトラブルを引き起こしやすくなります。最後に“胃”ですが、胃が不調になると飲食物を十分に消化できず、髪を含め身体に必要な栄養物質が不足し、髪にダメージが現れます。
内臓の不調は白髪の原因にもなりますが、裏を返して言えば、白髪の生える位置によって、どの内臓が不調なのかが分かります。
●前頭部…胃の不調 《養生法》暴飲暴食・冷たいものを控える。
●側頭部…肝の不調 《養生法》怒りや疲れを溜めこまない。早めの 睡眠を心がける。
●後頭部…腎の不調 《養生法》足腰の筋力を鍛え、毎日軽い運動を継続的に行う。
上記のどのタイプにもプラスに働きかけるアキョウは、肝の血を補い、腎の気を固めて精を益すことにより、肝・腎の機能を高め、養分豊富で元気な血や、エネルギーを生み出します。肝・腎を整え、白髪予防をサポートします。
足の裏のツボと内臓が関連しているように、白髪も体調のバロメーターの一つです。身体のサインを見逃さず、健康面にも気をつけましょう。
記事一覧
アーカイブ