第130回
コロナ後遺症の恐ろしさ。意外な部位にもダメージ

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

コロナ禍の夏、日々緊張して過ごされたのではないでしょうか。ようやく感染者数が減りつつありますが、感染の第6波が来ることを想定して備えたいです。

症状がなくてもダメージを受けている器官

高164万人※1あまりの感染者がいる国内では、多くの方が後遺症に苦しんでいます。今回はあまり話題にならなかった症状について話します。以下は記事※2からの引用です。「新型コロナウイルス感染症から回復した人の多くが、痛みや症状はなくても腎臓にダメージを受けていることが大規模調査で分かった。米腎臓学会誌に掲載された調査結果によると、腎臓のダメージはCOVID19の重症度に応じて大きくなり、腎臓の基礎疾患がなく入院せずにコロナから回復した人でも末期腎臓病に至るリスクはコロナ未感染者の約2倍だという。同調査のデータは軽・中等症のコロナ患者1万人当たり7.8人が透析ないし移植が必要になることを示している」。結果、「少なくない数の人が末期腎臓病に至る可能性がある」とのこと。

腎と認知症の相関

この連載では、腎が寿命を主ること、腎と認知症が相関することを紹介してきました。糖尿病は腎臓のろ過機能を低下させ、糖尿病性腎症を引き起こします。さらに糖尿病があると認知症の発症が2〜4倍以上多いという研究結果も。コロナ感染者は認知症リスクが高いのでは、と調べたところ「50代以上は要注意!認知症リスク高めるコロナ後遺症“ブレインフォグ”の恐怖」との記事※3がありました。そこで図のような仮説となります。

コロナと腎、認知症の相関図

東洋医学は明確な理論があり、臓器と臓器、臓器と病気との相関性があるため病気の予知や予防に役立ち、まさに「治未病」の方法。強い「腎」があれば、健康長寿に導いてくれます。息苦しさ、倦怠感、脱毛に加えて慢性腎臓病、さらに認知症とは考えるだけでも嫌ですね。感染対策を徹底しましょう。皆様のご健康を願っております。

※東洋医学の「腎」≒西洋医学の「腎臓」
※1.2021年9月14日時点
※2.2021年9月2日掲載 Bloomberg L.P.「コロナ回復者の多くが腎臓にダメージ、症状なくても−米大規模調査」
※3.2021年8月25日掲載 女性自身Web

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