第86回
腎臓が寿命を決める!?〈1〉

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

今、注目されている腎臓の役割とは

NHKの番組「人体神秘の巨大ネットワーク」をご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか。
博士コラムでは、東洋医学の視点で番組の内容を解いていきます。
番組第一回目の内容は「腎臓が寿命を決める」というものです。
要約すると、

(1)腎臓は心臓、肺、骨などの臓器・器官と会話し、相関している。

(2)腎臓は糖尿病、高血圧、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などの病気と関連し、腎機能不全が多臓器不全のきっかけとなる。

(3)腎臓は血液の管理者でもある。

(4)腎臓はメッセージ物質EPOを作り出し、骨の骨髄で赤血球を増産し、運動能力を大幅に向上させる。

というものです。

腎臓はただ尿を作っているだけではなく、長寿のカギを握る重大任務を背負っているのです。

東洋医学における腎

一方、東洋医学では2000年前の「黄帝内経(こうていだいけい)」という書物に「腎が寿命を決める」と記されています。
東洋医学における「腎」の働きは次の通りです。

(1)腎は生命を維持するエネルギー源「精」を蓄え、成長・発育・生殖を司り、人体の生命の「源」である〈寿命を決める〉。

(2)腎の中で「精」は「血」に変わる〈血液の管理者で、腎臓の血液調節能力が長寿のカギ〉。

(3)腎は骨を司る〈骨粗鬆症・造血など骨との相関〉。

(4)腎は呼吸を調節する〈COPDなど肺との相関〉。

(5)腎の華(外見)は髪にあり、腎が弱まると、女性は35歳から髪が抜け、42歳から白髪が出る。男性は40歳から髪が抜け、48歳から白髪が出る。

(6)腎は脳を司る(記憶力・知力を決める)。他には、腎が弱まると、両脚が無力・腰痛・耳鳴り・寝汗・寒がり・早朝の下痢・むくみ・息切れなどの症状が表れる等の症状が関係しています。

要するに、東洋医学では2000年前に腎が寿命を決めるという理論が既に確立していました。
しかも、現代医学ではまだ詳細が解明されていない分野である記憶力や認知症、抜け毛や白髪、不妊症なども、腎が重要な役割を発揮すると東洋医学では説いています。
ある意味では、東洋医学は西洋医学よりも先進医学なのです。

アキョウは腎に良いと、2500年前から東洋医学・薬学の本に書いてあります。

また、番組では触れなかった腎臓を守る方法も合わせて、2回に分けて引き続き連載します。

※番組を見逃した方は、再放送かNHKオンデマンドで見ることができるのでお勧めです。

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