第83回
若さを作る源とは〈1〉

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

先日、お客様よりご質問をいただきました。

“私は30代前半ですが白髪が多く以前から悩んでいました。
健康診断でひどい貧血と診断され、血の不足が白髪の原因なのか知りたいです。”

今回から3回に渡り「血」について紐解いていきます。

若さの根本は「血」にあり

特に女性は、初潮・妊娠・出産・閉経と「血」の環境が一生で大きく変化します。
「血」と「見た目」はとても関係が深く、血の違いで見た目の若さが違ってくることが大手化粧品メーカーなどの研究でも明らかになっています。

西洋医学の「血液」と漢方医学の「血」の解釈は異なる部分がありますが、どちらも栄養や酸素を全身の細胞に届け、老廃物を運び出す重要な役割を担い、人間が生きるのに欠かせない存在だという認識は共通しています。
特に漢方では「女子は血を以て本となし、血を以て用となす」という定説があり、女性と血は深い結び付きがあると考えています。

女性の一生と「血」の密接な関係

漢方では、女性の体は「7」の倍数で変化すると考えます。
もちろん個人差はありますが、14歳で初潮を迎え、21歳で成熟期に入り、28歳でピークに達し、35歳から老化がはじまり髪は抜け、42歳で老化が加速し白髪が増え、49歳で閉経を迎えます。
月経、妊娠、出産、哺乳(母乳は血液から作られる)、閉経など、女性の一生はすべて血と密接に関わっているのです。

血の働きの不可欠性

医療の発達により人工心臓が開発されていますが、人工血は実用化に至らず輸血に頼っています。
各臓腑や器官は血によって動かされ、生命活動が維持されます。
血がなければ人は生きられないのです。

血が不足すると、手足の痺れや筋肉のこわばり、冷えが現れ、しっかり歩いたり物をつかむことができなくなります。
さらに、目のかすみや爪の割れ、肌の乾燥を招きます。
また「血」は精神活動の基本物質であるため、血の不足は不眠や夢をよく見る浅い眠りを招き、情緒不安定や強い不安感などの症状を引き起こします。

冒頭のお客様の場合は西洋医学では「貧血」ですが、東洋医学では「血虚(けっきょ)」であり、血虚は白髪の主な原因の一つです。

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