第85回
若さを作る源とは〈3〉

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

「血」の失調タイプ

漢方では「血」の失調は4つのタイプに分けられ、割合が断然多く女性を最も悩ませるのは、血虚です。

●血虚…働きの良い血が足りない
●血お…血流がよくない
●血熱…血に余分な熱がこもる
●血寒…血が冷えた状態

血虚の原因と症状

※血虚:働きの良い血が足りないこと

貧血は血虚の一種ですが、血虚は貧血以外に、白血球や血の量の減少なども含まれます。
原因は主に4種類あります。

(1)特に多いのは、月経・妊娠・出産・授乳による血の消耗。

(2)胃腸の消化吸収機能の低下。

(3)心・肝などの内臓機能失調。

(4)夜更かしや冷たい飲食物など生活習慣。

血虚になると顔色が黄色っぽく艶もなくなり、時には青白くなります。
髪はパサついて抜け毛や白髪が増え、爪が割れやすくなり、肌・目・鼻・膣が乾燥し、体の内側も外見も“カラカラ状態”に陥ってしまい「枯れている」と見られます。
体調面では貧血、冷え、不眠などの体調不良や、ほてり、めまいなどの更年期症状や不妊といった婦人科系の症状に。
皮膚や髪や内臓など体の全てへ栄養を届けるのが血なので、働きの良い血が足りないと、栄養供給が追い付かない部位の細胞が元気を失い、老化します。
血虚は若々しさや健康面に深刻な影響をもたらすのです。

血虚の予防・改善にはアキョウで「補血(ほけつ)」

※補血:新しい血を作り出して血を補うこと

ハーバード大学の研究では、血の中に若さのモトがあると証明されています。
働きの良い血が足りない状態で流れだけ良くしても、根本的な解決になりません。
漢方では「補血・活血」が基本であり、まず新しい血を作ってから流れを良くして体中に栄養分が運ばれることで、肌荒れや白髪改善、女性特有のトラブルなどに働きかけます。

補血できる生薬は、アキョウ、トウキ、クコの実、ナツメ、リュウガンが挙げられ、特にアキョウは、補血の「聖薬」と唯一称賛されて歴代の漢方医に重宝されてきました。
研究でも血液のもととなる造血幹細胞をはじめ、赤血球、白血球、血小板などを増やす効果が明らかになっています。

若さの根本は「血」にあり。「補血」を日頃から心がけ、肌・髪・体全体の若々しさをいつまでもキープしていきましょう。

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