第55回
デング熱とアキョウ

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

感染症は怖いものです。SARSや現在韓国で猛威を振るっているMERSは死者が発生し、日本では昨年話題となったデング熱はブラジルで流行しています。

デング熱は、デングウイルスの感染により、インフルエンザのような発熱、頭痛、筋肉痛、さらに皮膚への発疹が主な症状で、蚊を媒介して感染します。

デングウイルスには4つのタイプがあり、1種類のみに感染した場合は軽症例となることが多いです。しかし、別のタイプのウイルスによる2度目の感染が起こると、デング出血熱へと重篤化する確率が上がり、致死率は10〜20%になります。

デング熱に感染すると、止血する働きを持つ血小板が急激に減少し、ヘマトクリット値※1も増加します(20%以上増加すると重篤化を意味します)。デング出血熱になると、血液中の液体成分(血漿)が血管から漏れ出したり、出血症状が起こります。現在、デング熱の特効薬は無く、対症療法のみとなります。

デング熱大国のインドネシアでは、デング熱の治療薬としてアキョウ漢方製剤が承認されています。ブカシ市(KotaBekasi)のANANDA病院でのアキョウ漢方製剤のデング出血熱に対する臨床研究において、患者40人にアキョウ製剤を投与し経過観察したところ、血液中のヘモグロビンが明らかに増加し、ヘマトクリット値が顕著に低下しました。

さらに、血小板はアキョウ漢方製剤を投与後、正常値に戻り安定しました。※2これらの結果より、アキョウ漢方製剤は、デング熱の特有の症状を改善させる作用があることが確認され、現在もデング熱の臨床治療薬として広く使われています。

アキョウは免疫力を高める効果もあります。転ばぬ先の杖として力を発揮してくれます。

※1.一定量の血液中に含まれる赤血球の割合を指す。低い場合は貧血の可能性が疑われる。高い場合は、脱水症状で血液の液体成分が少なくなり、赤血球の濃度が高くなった状態

※2.Journal of Traditional Chinese Medicine,2013,Vol.54,No.8 P701-702 参照

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