皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
じめじめした梅雨がやってくると、汗をかきやすく、空気中のほこりを含んだ雨に濡れることも多くなるため、頭皮の炎症が起きやすくなり、抜け毛が多くなる可能性があります。
漢方において、髪は血・肝・腎に関係しています。「髪は血の余り」という定説があり、髪は余った血液で作られているとすると、髪の成長には十分な血液が必要になってきます。アキョウは血を増やして、カラダのすみずみまで血や栄養を届けることにより、健やかな髪を生み出します。さらに、アキョウは血を貯蔵して血の量をコントロールしている“肝”と、抜け毛や白髪などの老化に関わる“腎”の機能を高めます。
肝の経絡が通る所は体毛が集中していることが分かっており、肝の機能を高めることは髪にとって大切です。また、「髪は腎の華(花=外観)」と言われ、腎の機能を高めることは、若々しさにも繋がります。
アキョウの育毛効果に関する研究において、背中の毛を除いた貧血のマウスにアキョウを20日間投与したところ、毛が伸びてきて正常なマウスと変わらない状態になりました。一方、アキョウを投与しなかったマウスは、特に変化が見られませんでした。
また、アキョウを20日間投与したマウスの毛を調べてみると、毛を構成するアミノ酸の量が増え、カルシウムの量も増えて毛の質の改善がみられました。
毛髪の主成分はアミノ酸であり、カルシウムは毛髪のコシに関係しています。さらにアキョウを投与したマウスの毛が太くなり、成長が早くなる現象も確認できました。つまり、アキョウは育毛にも良いということが明らかになったのです。
また薬科大学との研究で、アキョウが発毛の司令塔となる毛乳頭細胞を増加させることがわかりました。毛乳頭細胞は黒髪の発毛にも関係するので、抜け毛だけでなく、白髪の予防や改善の鍵となります。
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