皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
アキョウはロバの皮を煮込んで作られる膠で、ロバ以外の皮で作られたものは偽物です。たとえロバ由来のものでも必ずしも品質が良いとは言い切れません。何をもってアキョウの品質を判別するのでしょうか。
古来の書物に“煮出した膠は3種類あり、清く薄いものは画に使い、清く厚いものは薬に使う。濁って黒いものは接着剤に使い、薬としては使用できない。”という記載があります。アキョウの用途は多岐に渡り、その中でも医薬品にできるアキョウは厳しい基準があります。
中国では、アキョウの医薬品品質基準が薬典（日本薬局方※に相当）によって定められています。長年の研究により、医薬品品質のアキョウには複数のアミノ酸を一定量含有していることが判りました。アキョウにおいて4種のアミノ酸（L-ヒドロキシプロリン、グリシン、L-プロリン、アラニン）の含有量を１つの指標として、一定量に満たないものは医薬品として使用できません。言い換えれば、基準を下回ると「アキョウ」とは言えないのです。
当店特製のアキョウを分析したところ、中国の医薬品品質基準をクリアしていることはもちろん、中国国内の最高級品アキョウよりも、全てにおいて基準値を上回っていました。これによって、当店のアキョウは最高級の品質であることが裏付けされました。（グラフ）。
アキョウは漢方素材である以上、普通の食品とは違い、効能効果が第一です。誤って粗悪品の「アキョウ」を口にしないように、アミノ酸の含有量を見ることもアキョウを選ぶポイントの１つになります。
※厚生労働大臣が制定する日本国内の医薬品に関する品質規格書。医薬品や生薬が収載されており、品質・強度・純度などの基準が記載されています。
記事一覧
アーカイブ
