第52回
春には肝の養生を

皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。

寒さが和らぎ、桜が咲き、新芽がすくすくと天に伸びていきます。春の陽気に誘われて外出したり軽く体を動かしてみると心も体もリフレッシュできますね。

春には木(樹木)がのびのびと育ち、葉が風にそよぐ光景が見られます。木が伸びるためには、十分な水や栄養に加え、生育に適した環境を整える必要があります。また、伸びることを抑制されたり、栄養が足りなくなると枯れて燃えやすくなります。こういった特徴は、人体の「肝」とよく似ています。

東洋医学においては、人と自然・宇宙を一体と捉え、自然界で起こる現象は人の体にも起こると考えます。その一例として、五行では【春=木=肝】だと考えます。

“肝”は、気や血を最適な量で体内をスムーズに巡らせることが仕事です。しかし、木のように上に伸びる性質をもった肝気がのぼり過ぎると、イライラして怒りっぽくなったり、頭痛やめまいが起こりやすくなります。反対に、木の成長を抑えるような過度のストレスによって、肝が抑圧されると、肝気の流れが滞り、憂うつな気分や不眠に陥りやすくなります。

春シーズンの三月に自殺防止月間があったり、また五月病になったりというのは、漢方においても理にかなっていると言えます。木に水が必要なように、肝には血が必要なのです。

“肝”の養生のポイントは、気と血にあります。アキョウは“長期に服用すれば気を益す” “肝気を養う” と漢方書に載っており、肝の機能を整えます。また、“陰を滋い血を補う”という、血を増やし滋養する働きに優れています。このため、アキョウ一つで肝の養生が可能なのです。

『心が平静であれば、気も穏やかに落ち着く。ゆえに自然に体も安らかになる。(心平気和)』とされ、特に身体の変化が激しい40代や新年度の環境の変化が大きい方にとっては、まず精神を落ち着かせることが第一です。アキョウを上手に活用して、気血を養い気持ちよく春を過ごしましょう。

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