トウガラシを中心に、それに合う薬味6種程度とブレンドした「風味付きとうがらし調味料」。ブランドによって、材料や、加工、風味など実は千差万別、いろいろな個性があり、様々な料理・食材に用いられます。
トウガラシの実を乾燥させて、粉末にした調味料で、料理への辛味付けなどに用いられます。一口に一味とうがらしと言っても、材料となるトウガラシの品種や加工方法によって、辛味や風味、色合いなど様々です。
唐辛子とその他の材料をすり和え、熟成させてつくる辛味調味料で、日本各地に唐辛子味噌があり、産地・メーカーによって様々。トウガラシを麹などで発酵させる場合もあるようです。
ゆずの皮と塩、粗く刻んだトウガラシを合わせて熟成させたもので九州では一般的。「胡椒」は辛いものを意味し、中国との関係が深かった九州では“唐枯し”につながる“唐辛子”を使わずに“胡椒”を用いたといういわれもあります。
島とうがらしを泡盛に漬け込んだ沖縄の調味料で、沖縄そばや刺身の付け醤油などに隠し味として用いられます。ハワイのチリウォーターを模倣したのがその起源だと言われているようです。
ヤンニョムは漢字で書くと「薬念」。医食同源の考え方が生きている名前もつこの調味料は、トウガラシの粉、コチュジャン、テンジャンごま油、胡麻、ニンニク、生姜などを用いて作られます。キムチや、チゲ、焼肉の下味などに用いられます。
大豆や小麦などに、もち米麹、トウガラシの粉などを主原料とし、塩や醤油などで調味した辛味調味料で、発酵食品です。赤味のある色で、辛味の中に甘みを感じる味わいが特徴。用途が広く様々な料理に使われる。
ソラマメに大豆、米、大豆油、ごま油、塩、トウガラシなどが主原料。ソラマメを発芽させ皮をむき、発酵させたのち香辛料などを添加し、さらに1ヶ月から数年熟成させた調味料です。麻婆豆腐や担々麺、回鍋肉などに欠かせません。
辨椒醤(ラージャオジャン)は、中国の赤色のペースト状の調味料で、トウガラシ、塩、酒、山椒、五香粉などを加え、混ぜ合わせて作ります。辛味、うま味、香りがあり、四川料理や広東料理に使用されます。
トウガラシなどの香辛料を植物油の中で加熱し、辛味成分を抽出した調味料です。原材料はトウガラシのほか、ネギ、生姜、ニンニク、山椒などが用いられます。中国料理、四川料理の調味料や薬味などでよく使用されています。
タバスコペッパー、岩塩、穀物酢を用いたものが主流で、つぶしたトウガラシを樽で長期熟成したのち酢を加え薄め、さらに寝かせて作ります。ピザやサラダに使用したり、ステーキなどいろんなソースの隠し味にも使われています。
トウガラシにオレガノやクミン、ニンニクなどのスパイスを混合して作られる調味料です。メキシコ料理などによくあう、手軽なスパイスミックスとしてよく使われています。
ハリッサはチュニジア発祥の、地中海料理には欠かせない、トウガラシを元に作られるペースト状の辛口の調味料です。トウガラシに、ニンニク、キャラウェイ、コリアンダー、塩を合わせて練り上げた万能調味料です。
サルサはスペイン語でソース状のものを言います。中でもメジャーなのが、トマトを主体にトウガラシ、コリアンダーなどから作られるサルサ・ロハで、メキシコやカリフォルニアなどでよく使われるピリ辛でフレッシュなソースです。