皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
よく「アキョウはコラーゲンなのでしょうか?」というご質問をいただきます。アキョウはコラーゲンに近いところもあれば、異なっている点もあります。
研究で、アキョウの約60%はコラーゲンであることが分かりました。アキョウ=コラーゲンでないのは、アキョウの主要薬効成分はコラーゲン成分ではなく、それ以外の成分が鍵となっているからです。
コラーゲンは、潤い・ハリ等の美容効果があります。しかし、漢方のアキョウは美容効果だけにとどまりません。例えば、アキョウは造血作用があり、赤血球を増やして貧血を改善し、白血球を増やして、免疫力を高めます。血液成分が増えることで、血のめぐりが良くなり、低体温症や冷え性改善に繋がります。さらにアキョウは生理不順、生理痛、不妊に効果があります。これらはすべて女性ホルモンが関係していることから、アキョウは女性ホルモンバランスを調整する効果があることがうかがえます。
これらのアキョウの効果は、2500年を経て歴代の漢方書に記載されていて、近年の研究でも多数の論文が 発表されています。また、アキョウを愛飲されている方々からも多岐に渡り喜びのお声を頂いています。
一方、コラーゲンを飲んで冷え性や生理不順が改善されたという事例があるでしょうか。年間5000トンも流通しているので、上記のような効果があれば、多数の声があるはずです。もちろんそのような研究論文もありません。
アキョウの主要薬効成分がコラーゲンではないことは、薬科大学との共同研究において立証されています。当店のアキョウは、肌及び髪に良い研究成果が得られましたが、コラーゲン及びゼラチンは、そのような効果をほとんど確認できませんでした。これにより、肌及び髪に対する美容効果だけでも、アキョウはコラーゲンより優れていると言えます。
中には、アキョウについてコラーゲンと同じだと説明しているお店もありますが、それは厳密にいうと間違いです。アキョウのことを理解していないと言えるでしょう。 〈次号へつづく〉
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