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ヨーロッパでは、オイルヒーターが広く使用されています。なぜでしょうか?
そもそも、オイルヒーターがそれほど優秀であれば、「国内にあまり普及してないのは何故か・・・」という疑問が生まれます。その理由は、ヨーロッパ家屋と日本家屋との違いです。
日本の夏は気温や湿度の面から見ると、ほとんど熱帯に属するものですから、換気が悪いとすぐにカビが発生します。日本家屋では、ふすまや障子といった紙製のものを部屋と部屋の仕切りに使用することで、空気の入れ替えを促進し、湿気やカビから住む人を守っているのです。このふすまや障子の存在が、ヨーロッパ家屋との決定的な違いを象徴します。
「触れてもヤケドしません」という宣伝文が語るように、オイルヒーターの表面温度は80度前後です。
自然の換気が少なく、どちらかというと石やレンガというような蓄熱可能な素材を中心に作られたヨーロッパの家は、長年にわたって冬の暖炉の火による温かさ、いわゆる生活熱といったものを吸収しており、家自体が1つのヒーターとして作用します。
このために低い温度のヒーターを補助として各部屋に置けば十分なのです。
しかし、この種の補助ヒーターをそのまま日本家屋に持ってきても、暖房として使うには無理がありすぎます。
当然のようにオイルヒーターの守備範囲は4.5畳潤オ6畳程度です。同じ消費電力で12潤オ14畳程度まで暖房できるサンラメラとはパワーが違います。感じる暖かさも、断然違います。また、オイル方式の場合、本体内には5リッター前後のオイルが入っています。
ラジエーター形状にして表面積を稼いでいます。このため、6畳用程度のオイルヒーターでも16キロから20キロ程度の重量があります。キャスターのついているタイプも多いですが、数メートル移動するだけでも、一苦労です。消費電力についても1000潤オ1500Wです。
これに対して、同じ6畳を温める『サンラメラ600型』の重さは5.5キロで消費電力は600Wです。
普段はリビングで使っていただいて、寝る際は寝室へ、という移動はもちろんのこと、1階から2階へ、等の移動も楽にしていただけます。
上記の内容を表にまとめてみると、下記のようになります。
暖房機の種類 | 消費電力 | 発熱温度 | 幅×高×奥行 | 重さ |
サンラメラ600W (3~8畳用) |
600W | 280潤オ300度 | 56×41×22 | 5.5kg |
オイルヒーター (6~8畳用) |
1200W | 70度 | 52×64×24 | 18.9kg |
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