ネパール紀行

(5)魔法が始まるところ、ファクトリーへ。

今日からジュンチヤバリ茶園のファクトリーの中を見学していきますよ。

まずは、二階に行きましょう。

インド・スリランカのほとんどの紅茶工場は二階から工程が始まるのですが、ネパール・ジュンチヤバリも例外ではありません。

その最初の工程とは「萎凋(いちょう)」、英語ではWitheringと言いますが、摘んだ茶葉を萎らせる作業です。

下2番目の画像のように摘んできた茶葉をカゴから出し、冒頭の画像のように均一の厚さにならしてゆきます。

カゴの中ですでに萎凋は始まっており、萎凋香がふぁ~んと立ち込める…

下2番目の画像で茶葉のお山が2つありますが、おもしろいことに、それぞれ違う萎凋香がするんですよ。

全部の茶葉の山を回っていくと、マンゴーやメロンのような香りもあればジャスミンのようにフラワリーな香りも。

自然のものって、面白いですね。


萎凋にかける時間はおおむね半日ですが、茶葉の様子や天気を勘案しながら担当者がその都度判断。

ルールの無い世界だからこそ経験と感性がいきる世界、お茶づくりはアートでもある、そう感じる所以です。

-続く-
ネパール
工場前にて。
山からのぞく月がジュンチヤバリのマーク。
ネパール