ネパール紀行

(13)世界遺産カトマンズ盆地古都パタン

今回から、誌上旅行記はネパール紀行・後篇に。

前篇はジュンチヤバリ茶園さんの様子をレポートいたしましたが、後篇は世界遺産カトマンズ盆地の様子をお伝えします。

「人口より、神々の数の方が多い」なんて言われるカトマンズ盆地。

いたるところにヒンドゥ及び仏教の寺院や神々の像がたたずみ、巡礼に訪れる人々はまさに聖地にきたと実感するだろうな、と想像します。

多くの建造物がレンガと木材を巧みに使っており、同じヒンドゥ文化圏のインドと比較してもだいぶ違うなぁ、と思いました。

ちょっとチベット的な色合いがあるというか、つまりインドとチベットの間に挟まれている、という地理的条件がとても納得いく感じなのです。

冒頭は中世マッラ王朝のもとで繁栄したと言われる古都パタンの中心、ダルバール広場の様子。

夕暮れ時の広場は観光客やオシャレをして待ち合わせする若い人たち、家路につく人々、その間を縫って遊び回る子供たちでとても賑やか。

この広場の様子をもっと詳細にご紹介しますね。
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ネパール紀行
世界遺産カトマンズ盆地・古都パタンのダルバール広場の様子をご紹介。

さまざまな歴史的建造物が密集する広場でそれはそれは見ごたえがあります。
(全体の雰囲気は一番上の記事もご参考に)

冒頭はクリシュナ・マンディール寺院の一枚。

ネパールでは珍しく石造りのこの寺院はインドの建築様式ではあるもののインドでもあまり見かけないスタイルなのだそうな。

見事な装飾です。
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こちらの画像は旧王宮の一部。

木材とレンガの組み合わせが温かみを感じさせます。
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さて、王宮前にはこちらの写真のような、不思議な像が立っています。

祈りをささげる王様、その後ろにたたずむのは王様を守るコブラ。
なんとコブラの頭の上にはちょんと小鳥さんが乗っています。
この像を巡ってはたくさんの伝説があるようですが、「鳥がコブラの頭上に居るかぎり、王様は戻ってくるかもしれない」との言い伝えに基づき、銅像と向き合う王宮の扉(窓)はいつも少し開いているのだとか。


ネパールではコブラの像をたくさん見かけましたが、水をつかさどる神様として、人々の信仰を集めてきたようです。

水がいかに貴重なものであったかを思わせます。

-続く-