皆様、こんにちは。Dr.Tei Kenです。
腸は、体の健康状態や肌の美しさを映し出す鏡です。便秘や下痢は、腸からのSOSです。このサインを気に留めずに日々を過ごしていませんか。
アキョウは、腸の調子を「整える」作用が知られています。
漢方の薬物学書の基本と言われる『本草綱目』には、「アキョウは大腸に於いて重要な薬であり、下痢の原因となる「熱毒」を排除し、この毒が滞留していない場合は、大腸を安定した状態に保つ」という内容が記載されています。
また、産後の便秘や下痢の治療、老人や虚弱体質の人の便秘の治療にアキョウを処方するという記述があり、「阿膠枳殻丸」、「膠蜜湯」、「膠蝋湯」等の漢方薬に主役として配合されています。
これより、アキョウは便秘や下痢の双方に良い働きをすると言えるので、まさに「整える」そのものです。
排便のトラブルは、主に「下痢」と「便秘」の2つです。
食中毒の場合を除いて、下痢は寒・湿・熱(暑)の3種類の外的要因と、脾虚・腎虚・肝失調の3種類の内的要因があります。
夏場に不衛生なものを食べていないのにもかかわらず、お腹を壊す場合は、熱(暑)によるものの可能性が大きいです。
また、秋口に涼しくなると、いつも夜明け前にお腹を壊すという場合は、腎虚によるものです。
一方、便秘は、熱・寒・燥と気滞・気虚・血虚の6種類があります。
産後の便秘は、血虚によるものが殆どであり、加齢による便秘は、血虚と気虚が原因と考えられます。
この場合、便秘に良いアロエやセンナを用いると、体質に合わず、逆効果となります。
自分の体質に合った手法で、不要なものを体の外に出す“デトックス”をすることで、腸の環境が整い、健康や美を保つことができます。
腸を整える作用があるアキョウでデトックスをして、中からキレイになりましょう。
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