雛人形の飾り方
雛人形の飾り方を学ぶ! 男雛の位置は左右どっち?
ガラスケース飾りや、台と最初からくっついているもの以外の雛人形は、飾るときに自分で置いていかないといけません。 雛人形には平飾りや段飾り、収納飾りと言った様々な飾り方があります。 ここでは、お雛様の置き方について説明します。
雛人形の置き方について考えよう!
雛人形の意味合いを知ろう!
雛人形の並び方には、こうしなければならないという厳格な決まりはありませんが、天皇皇后の結婚式を模した物となっており、それぞれ配置に意味合いがあります。 雛人形は、女の子の成長を祈るものであると同時に、昔からある日本の文化を楽しむためのものでもあります。 人形を並べるのはちょっぴり手間な作業かもしれません。 しかし、日本の歴史を感じる楽しい時間でもあります。
ぜひ、日本の歴史を学んで、子どもに質問されてもすらすら答えられるようにしておきたいものです。 購入したあとにスムーズに並べられるよう、雛人形の並びについて知っておきましょう。
関東雛と京雛では左右の並びが逆!?
お雛様には関東雛と京都雛があります。 今、一般的に広く売られている雛人形は、関東雛とも言われています。 関東雛と京雛は、男雛・女雛の立ち位置が逆。 なぜ、左右の位置が逆になったのでしょうか?
何気なく見ている雛人形の位置。 実際、自分で並べようとするとどうやって配置すればよいか分からない人がほとんどではないでしょうか。 ここでは、雛人形の飾り方をご紹介します。
内裏雛のお殿様とお雛様、どちらが左?
お殿様とお雛様、親王飾りの男雛・女雛は、どちらを左、どちらを右に置けばよいのでしょうか? 今の現代雛では、一般的に向かって左が男雛、右が女雛です。 「結婚式での新郎新婦の並び方と一緒」と覚えておきましょう。 つまり、向かって左が新郎、右が新婦(女性の右に男性)となります!
古式の雛人形はその逆で、向かって右が男雛、左が女雛の、古き日本の「左上位」「左上座」の考え方を再現しています。 古式雛は、伝統を重んじる京都などで見られることが多いです。 古い伝統を重んじる京都では、この日本古来のしきたりを守って向かって右を男雛、左を女雛としているのです。
古典的な雛人形はなぜ左右が逆の置き方なの?
上座下座が関係する、雛人形の置き方
西洋文化が入って来る前の大正時代までは、お雛様の左側に男性。 今とは逆の置き方でした。 これは、元々日本に「左(東)上位」の文化があったからです。 今でも、左上位の文化の名残がさまざまなことに色濃く残っています。
本サイトでも、何度もこの左上位という言葉は何度も出ていますが、例えば、言葉で言いますと……。
- あの人の右に出るものはいない
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セリフを言っている人にとって、"あの人"は一番左側。 "あの人"の左隣に来れる人がいない="あの人"が一番 という意味という事になりますね。
- 右腕
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自分にとって頼りがいのある部下に関して言われる言葉。 自分の右に常にいる部下=左にいるのは常に自分。
他にも、大相撲も東(左)の横綱が最高位になりますし、舞台もステージの左側が上手で、右側が下手など、左上位を示す物事はたくさん残っています。 また、古事記では、日本の最高神である「天照大神(あまてらすおおみかみ)」様もイザナギ大神様の左目から生まれました。 このように、様々な事柄から、左が上位だったという事がわかりますね。
現在の置き方になったのはなぜ?
なぜ向かって左が男雛、右が女雛になったのでしょうか? 日本では古来より、左上位が続いていましたが、中国や西欧では右が上位とされています。 しかし、日本が世界とおつきあいするにあたり、大正天皇が公式の席にて、洋服を身に付け、皇后陛下の右に立ちました。 その後、昭和天皇が即位する際には、天皇が向かって左、皇后が向かって右に立ち、西洋の文化やマナーを取り入れ今の日本に繋がっていきます。 雛人形もこれらのマナーの繋がりから時代と共に立ち位置が変化したのです。 ですので、現代の雛人形と、古典的な雛人形は左右が逆なのです。
親王以外の並び方
男雛・女雛以外の人形の並び方は、昔ながらの左上位が継続しています。 置き方ひとつとっても、歴史や文化が反映されているのが分かっておもしろい内容となっていますので、是非、意味を考えて配置してみてください。
- 三人官女
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向かって右から、長柄銚子(ながえのちょうし)を持っている官女、座っている官女、加銚子(くわえのちょうし)を持っている官女。 長柄銚子が本酌なので上位です。
- 五人囃子
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向かって左から、太鼓、大皮鼓(おおかわつづみ)、小鼓(こつづみ)、笛、謡(うたい)。 楽器が大きいものから順に並びます。
- 随身・随臣(ずいじん)
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向かって右が左大臣(老人)、左が右大臣(若者)。
- 仕丁
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貴人の靴を置くための台「沓台(くつだい)」を持った仕丁が真ん中。 向かって左に、頭に被る笠「台傘(だいがさ)」を持った仕丁。 右に、差し傘「立傘(たてがさ)」を持った仕丁が来ます。
- 桜橘
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「一に桜、二に橘」という言葉がある通り、紫宸殿の左近の桜・右近の橘となっています。
ひな人形の豆知識!
3月3日 桃の節句にお飾りする雛人形。 ひな人形の由来から飾り方や片付け方まで、ひな人形に関する疑問や豆知識をぷりふあ人形がご紹介します!
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