短毛種の猫ちゃんは、基本的にシャンプーは必要ありませんが、人間と一緒に暮らす上で、2〜3ヶ月間に一回、半年位に一回でもOK、はするといいでしょう。でも、長毛種はどうしても毛が汚れるので、月に1回を目安にシャンプーした方がいいと思います。
それに喫煙者が家族の中にいる場合は、もう少し回数を増やした方がいいと思います。体に付着したヤニを猫が毛づくろいで舐めると「がん」発症率が2倍になると報告されているからです。
ただし、頻繁に洗いすぎると、かえって皮膚が荒れたり、毛のツヤがなくなったりすることもあるので、気を付けて下さいね。
また、寒いときのシャンプーは、風邪をひかさないように手早くさっさとすることが重要。洗った後は十分に乾かすことも大切です。
うちの猫たちは、洗われる事も大嫌いだけど、ドライヤーはもっと嫌いなので、タオルドライだけです。あくまで猫の様子をみながらシャンプーするようにした方がいいかもしれません。
猫はもともと砂漠地帯に住んでいた動物なので、基本的に水に濡れることが大嫌いです。
ですからシャンプーは、子猫のときから定期的に慣れさせて、水への恐怖心を少しでも和らげておくことが大切です。
● 用意するもの
ブラシやクシ・コーム類、猫用シャンプー、スポンジ、バスタオル、タオル数枚、脱脂綿、ドライヤー。
シャンプーは、人間用を使うと、皮膚炎や脱毛の原因になるので、必ず猫専用のものを使って下さい。
アレルギー性の症状のある猫なら、動物病院で低刺激性のシャンプーも分けてくれますよ。ちなみに「シロ」は、低刺激性のシャンプーの愛用猫です。
1)まずはブラッシング
汚れを落としやすくするため、毛のもつれなどをとかしておきます。
ブラッシングについては前の章参照して下さい。
2)体を濡らします(シャンプーの前に)
お湯の温度はぬるめで、人肌位が適当です。
顔から遠い、体の後ろの方からゆっくりとお湯をかけ始めて徐々に慣らしていきます。
安心させるように声をかけながら、あくまでやさしくです。
水をはじかせないように、シャワーを地肌に近づけて流します。あんまり勢いよくシャワーの音を出すと、パニック状態になるので気を付けて下さい。
頭を濡らすときは耳を手でおさえて、水が入らないようにします。
目や鼻にはお湯を入れないようにして、特に目はデリケートなので要注意です。
3)シャンプーの前に
温かいシャンプー液をつくります。適量のシャンプー液をぬるま湯で薄めて使います。
人間の美容室でも、シャンプーってちょっとあたためていますよね。あの感じです。シャンプーをかけられた時に「ヒヤ」っていうのを少しでもなくすって考え方です。
4)シャンプー(前洗い)
猫のシャンプーも人間の髪を洗うときと同じ要領で2度洗いします。一度目はさっと汚れを落とす程度に洗います。
猫のからだに先ほど薄めて用意していたシャンプーをつけ、指先で軽くもむようにして泡立て、まんべんなく体になじませてから一回流します。
5)シャンプー(本洗い)
二度目に地肌をマッサージするようにしながら、もみ洗いをするように、両手を使って毛の流れに逆らって洗います。
頭→背中→腹→足→しっぽの順に洗います。
頭や顔は、スポンジを使うと、きれいに洗うことができますよ。
下あごや口のまわり、尾の背側は、腺分泌が活発で、ニキビができやすいので、ていねいに洗ってあげてください。
洗う時は、ブラッシングの時と同様で骨にあたらないように。
猫を怒らせないように、しつこく洗わないようにして下さい。
6)すすぎ
頭→体→足の順番に上から下へ流します。
タオルにお湯をひたして耳に水が入らないように押さえながら頭を洗い流した後、体ををすすいでいきます。
このとき、耳や鼻、目にお湯を入れないこと、お湯が熱すぎないこと、シャワーの勢いが強すぎないことが大切です。
特に念入りにすすぐところは、お腹の毛と背中の毛との境目(シャンプーがたまりやすいところ)や毛の間にたまったシャンプーを充分に洗い流します。
猫の動きに合わせて、自分の体を動かすようにすると嫌がらずに、スムーズにシャンプーできるかもです。
すすぎ残しは、皮膚炎などの原因になるので、すすぎにくい部分を重点的にすすぎましょう。
特にリンスは必要ありませんが、もし使うなら、薄めたリンス液をなじませて軽くすすいで完了です。
7)タオルドライ
バスタオルで、こすらないようにして水気はふき取ってあげるようにします。
それとは別に、やわらかい布で、目や耳、鼻のまわりも軽く拭きます。
また、耳の中に水分が残らないように、脱脂綿で拭くと完璧です。
8)ドライヤー
短毛種は自然乾燥でも良いですが、長毛種は自然乾燥すると、ブラシが通らなくなるので、ドライヤー乾燥が必要です。
ウチの猫たちは、何よりドライヤーが大嫌いなので、あきらめて自然乾燥してきました。
でも慣れさせる事が出来るのなら、せひドライヤーを使って下さい。
ブラシをかけながら、温風を当てて毛を完全に乾かします。
温風を一カ所に当てつづけると、やけどをさせることがあるのでご注意ください。
ゴロにゃんママはドライヤーを猫に使ったことがないので、ここは、自分の体験ではないのですが、もし両手が使えるのなら、もっと便利ですよね。
ですからドライヤーを固定しておける、猫用のスタンドを考えています。
シャンプーを嫌がる猫は、多分大多数ですが、その中でもどうしても、シャンプーを嫌う場合は、トリマーさんなどの専門家に任せた方がいいでしょう。
でも犬と違って、外へ出ること自体が、大変なストレスになるので、猫の場合はちょっと難しいかもしれませんけど。
他の方法として、水を使わずブラッシングするだけで、汚れやにおいがすっきり取れる商品もあるので、こちらを利用することも可能です。
猫がなめても安心な成分でつくられていますので、シャンプーを嫌がる場合や、冬場のシャンプーを避けたいときには、かなり使える優れものです。
|