■短毛種
猫の多くは短毛種です。短い毛が、最初にふれた優性遺伝子となるからなのです。長毛種に比べると性格的に活発に動き回りますよね短かい毛の猫は。短い毛の特に子猫の頃は疲れ知らずに走り回って、家の中でいたずらしたり、兄弟でかみ合ったりともう大変です。まあ要するにいたずらのやんちゃが短毛種には多いってことです。でも可愛いんですよね。ゴロにゃんママも大好きです。短毛の猫。でも長毛種も捨てがたい!!
ちなみに我が家の「シロ」は短毛種。「クロ」は長毛種です。これが同じ母親から同時に生まれた兄弟だから、話はややこしいのですが(=^. .^=)。
短毛種の中でもその種類は、毛の質や外見、毛の触り心地ともにかなり変化に富んでいます。
シャムやオリエンタルショートヘアはとても短く繊細な手触りの毛が柔らかい被毛ですし、マンクスのようにはっきりとしたダブルコートを持つ猫もいます。そのダブルコートはマンクスの最大の特徴ですが、このために体が大きく見えます。アンダーコート(下毛)はとても短くて厚く、ガードヘア(上毛)はそれよりやや長いのです。
ロシアン・ブルーも独特なダブルコートを持っていて、被毛は厚手で体に密着せずに、短くて太くて柔らかくシルキーな感触でとても優雅です。
短毛種に分類していますが、ヘアレス(毛の無い猫)もいます。ヘアレスキャットとして有名なのが仰天の容姿を持つスフィンクスです。
ちょっと好き嫌いがはっきりしそうな猫ですが、全く毛がないわけではありません。ちょっとはあるんですって。特に毛の部分が目につきやすいのは体の各先端部分には生えている毛。またまつ毛やひげもあって、体の大部分をうっすらとダウンヘアがおおっているらしいのです。
実はこの猫は実際には見たことがないので、ぜひとも機会があれば、見てみて触ってみたいものです。
大抵の猫は、「ゴロにゃんママ」は見たことがあるのですがこれは、記憶にないです。ぜひ飼って居る人がいたら教えてね。でも性格はとってもいい子らしいので、一度お目にかかりたいとかねがね思っております。
■長毛種
被毛の長さは品種や季節によって異なります。
特に冬場はゴージャスに変身しています。毛の豊かさは主に、最高の保温機能でもあるダウンヘアの量で決まります(羽毛布団の広告みたいです)。たとえばペルシャには豊かなダウンヘアから突き出る長いガードヘアがあって、密に細かい被毛をしています(今ならセットで1万円ってかんじ)。またアンゴラの毛はずっと細く、豊かな毛の量があるという印象はあまりありませんよね。
昔、昔のごろにゃんママの子供の頃、アンゴラってずーっとペルシャと一緒だと思っていました。違うんですよね。飼っている人ごめんなさい。
一方で、ゴロにゃんママの「クロ」とそっくりなで大好きな、メイン・クーンのワイルドな印象は、長さが不揃いなガードヘアのためです。だからあんなにゴージャスなんだけど、野性味あふれる感じがするんですよね。
長毛種の性格は一般的に温厚な傾向があるようですね。でもうちの「クロ」はへたな短毛種よりも、ずーと活発で、小さい頃は手に負えなかったですよ。まあ雑種だから仕方ないっか。
そして特に長毛種で白い猫。長毛種のペルシャやチンチラネコ(ペルシャなんだけどシェーテッドで毛先にだけ色がついていて残りの部分は白色かごく色の薄い被毛の猫を別にチンチラとよびます)のような猫はだいたいがおとなしい性格を持っています。
とりわけ白い猫の中でも、目の赤い本当に真っ白な猫は、野生の世界でいうと突然変異(アルビノと呼ばれる色素を持たないもの)で生まれてきて弱い種となるために、おとなしく飼いやすい種として重宝がられて急速に増えてきました。でも本当に体力的に弱いので、飼うにはそれなりの知識と管理がいるのですけどね。(特に直接の太陽光は、避けなければならないのです)
おとなしい子がいいと言う人は、長毛のペルシャなんかがおすすめです。ペルシャは長毛種の猫のなかでも、特に半分くらいを占める人気の品種です。でもお手入れはちょっと大変なので、それは覚悟がいりますよ。
見ていただいている画面によっても色合いは異なります。でもだいたいの感じは分かると思います。
この色の中間って色もあって、猫の毛色はとっても微妙なのです。真っ黒な猫ちゃんでも陽にあたると赤っぽく見えたり、年をとると白髪が増えて真っ黒くろすけではなくなっちゃったりしますデス。
でも基本的に色という観点からすると、猫の毛色はブラックとレッドの2色のみの色素からなるのです。それで遺伝的に優性な白い色を除く、黒と赤の割合とか濃さとかで色んな色が出てくるのです。ちょっと不思議ですよね。
では真っ白な猫はどうなのってことなのですが、同じ白い猫でも、目が赤いものとそれ以外の2種類があるんです。さきほどもちょっと触れましたが、ここでもちょっと説明しておきましょう。
1種類目は、アルビノと呼ばれている遺伝的に色素を持たない白い猫。色素を作り出す酵素を欠落させる突然変異遺伝子により、皮膚・毛・目に色素がほとんどない、あるいは全くないんです。目の色が赤いのですぐに分かりますよ。
そしてもうひとつの白い猫は、遺伝的に優生の白色を持つ猫ちゃん。親からの次の世代に受け継がれ、現れやすい遺伝的形質なんだそうです。猫の毛の白は黒に対して優性なんです。優性ってことは、出やすいのです。このタイプの白い猫は、目の色が赤だけじゃなくていろんな色がついているので、これも分かってしまいます。それによーく見ると縞模様がうっすらと入っていたり、ポイント模様が入っていたりと、どこかに色が入っているので、色素を持たないアルビノちゃんとはちょっと違うのです。
ダイリュートって言葉は、色素が薄くなるってことで、ブラックがダイリュートするとブルーとかになるのです。まあ厳密にいうとブルーではなくって、グレーですよね。色素が体毛に沈着する課程のあらゆる条件によって、色素の遺伝子の形や並び方に変化をもたらすことで、猫ちゃんの色が決まるわけですよ。
■ベーシックカラー
ホワイト
ブラック(エボニー)
クリーム
ブルー
レッド
チョコレート
ライラック(ラベンダー)
フォーン(薄黄色)
シナモン(薄褐色)
■その他のカラー
ゴールド
カメオ(赤や黄色に光る毛先)
ブラウン
シルバー
飼ってる猫の一本一本の毛を一度観察してみてください。どのタイプになるのかわかります。基本的黒と赤の色素なのですが、一本の毛の中ででも色素の付き方が違ってきます。そうすると毛色がそれによってかわります。外からみると真っ黒に見える猫ちゃんも毛を逆さになでると、根元が白でだんだん茶色なんて子も結構いるのですよ。それがこの分類になっています。おもしろいですね。
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ソリッドカラー(セルフカラー)
毛の先から根本まで単色です。でも色素の再編でダイリュート(希釈されて薄くなった色)がおこることもあり、それがソリッドカラーの幅を広げてきました。単色のホワイトは被毛の色素が存在しないことから生まれますが、通常まったくのアルビノ(遺伝的に色素を持たない)というわけではありません。 |
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ディップド(チンチラ)
ガードヘア又はオーンヘアの毛先につく色(ティッピング(一本の毛にみられる異なった色の帯))の度合いで、被毛全体の外観はがらりと変わります。チンチラヘアとも呼ばれます。 |
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シェーテッド
シェーテッドの場合、アンダーコートはほとんど色がつかず大部分がホワイトで、ガードヘアのずっと下までティッピングが入るので、かなり濃い色に見えます。 |
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スモーク
ティップドの中でも、もっとも色が濃く見えるもので、ガードヘアのほとんどに色がついています。しかしアンダーコートは比較的明るい色で、コントラストがはっきりしている場合がほとんどです。 |
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ティックド
一本一本の毛の色が帯状に染め分けられているので被毛が人目につきにくい天然のカモフラージュとなっています。その猫のタビー模様が単色であれば、色の帯は無いですが、もしあれば、様々な深みを持つ独特な色合いをもたらします。 |
■セルフ・カラー(ソリッド・カラー)
全身の被毛が単色です。なかでもブラックはあらゆる体系の猫にあります。
被毛の色を作るのは毛管内に沈着したユーメラニン色素で、この色素が球形ならブラック、卵形や楕円形になると色もブラウン、シナモンへと変化します。
ブラックに色を薄くする遺伝子(ダイリュート遺伝子)が働くとブルーに、同じくレッドに働くとクリームになります。更にクリームに遺伝子が働くとカメオになっちゃいます。
この場合ブルーは黒に対して劣性となり、クリームもレッドに対して劣性となります。 要するに多色な猫も基本はブラックかレッドの遺伝子で、どちらかの色の影響を受けているのです。 優劣で言うなら白が全色に対して優性。白以外では、黒またはレッドが優性となります。
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基本のベーシック色は、ブラック、ブルー、レッド、クリーム、ホワイト、チョコレート、ライラック、フォーン(薄黄色)、シナモン(黄褐色)があります。 |
■ティップド・カラー
毛先だけ色がついているティッピングなのがティップドカラー。
ティッピングの深さによって、浅いほうからチンチラ、シェーデッド、スモークと呼びます。一本一本の毛のところでも触れましたが、それによって色合いが違ってきます。
ティッピングを作るのは、毛先だけに色を沈着させるティッピング遺伝子の働きです。
その色の入り方は、タビーだったり、パーティ・カラーだったりするので、体の毛をめくってみないとわからない色の出方になっています。
■タビー
すべての猫はタビー(縞模様)の遺伝子を持っています。タビーを作るのはアグーティによって染め分けられた毛と、ユーメラニン色素が筋肉や緊張線にそって作る縞模様です。
この二つの模様が重なりあって鮮やかなタビーになります。
タビー(縞などの模様)カラー
クリーム
ブラウン
ブルー
レッド
チョコレート
ライラック(ラベンダー)
シルバー
カメオ(赤や黄色に光る毛先)
ゴールド
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クラシックタビー
雲型などの縞模様。ブロッチド・タビーともよばれる。両脇腹に大きくて黒いカキの貝殻に似た模様があって、 肩には蝶の羽のようにみえる模様があります。 尾にはたくさんのリング状の縞が。
代表的なのはアメリカンショートヘアーに見られるタビー模様です。 |
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マッカレルタビー
タビーパターンの基本的なバリエーションで、マッカレルタビーは鉛筆で書いたような細い縦じまのトラ・サバといった明瞭な縞模様のことです。マッカレルとは魚の「サバ」を意味します。猫でサバトラ・キジトラなどと呼ばれている日本猫にも多く見られるタビー模様です。 |
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スポッテッドタビー
スポッテッド・タビーとは縞になる部分が斑点になっている事でぶち模様のことです。タビーのストライプがきれて楕円、丸形、またはバラの花のような形の明瞭なスポットがみられます。
代表的な猫にはエジプシャンマウやオシキャット、ベンガルなどがあげられます。 |
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ティックドタビー
ティックドタビーはテッキングと言って1本1本の毛が3〜4色に別れていて先端の色がその子の本来の毛色になります。ティッピング遺伝子の働きで毛先だけに色素を沈積し、根元の色が抑えられます。このときアグーティの黄色の帯をなくす抑制遺伝子が働くとシルバー系、レッド系は同じ抑制遺伝子と伴性オレンジ遺伝子でチンチラレッド、抑制遺伝子が劣性だとゴールデンになります。 |
■パーティーカラー(混色)
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パーティーカラー
カラフルなモザイク模様のあるのが、パーテーィカラーです。左のイラストはパーティーカラーの分類の中のバイ・カラー呼ばれる模様。パーティーカラーの中のトータシェルはブラックの地色にクリームとレッドのパッチ。 レッドの他にチョコレート、シナモン、ブルー、ライラックなども。ここに優性の白斑遺伝子が働くとバイカラーやキャリコになるのです。
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パーティーカラーの中で特に、白色優性遺伝子が作用しているバイカラーのちょっと分かりやすい図を書いたので、並べてみました。
猫ちゃんの色の付き方はいろいろありますが、お腹が白くて、背中が黒い猫はいても、背中が白くて、お腹が濃い色の猫ちゃんは、存在しないのです。おもしろいですね。
これは白色遺伝子による作用とされています。
そしてその白と色のある部分の出方で、名前がつけられています。この中では、ミテッドとハーレクインはあまり普段は、使わない言い方ですけど、猫種によっては、たびたび登場する言葉なので、覚えておくといいかもです。
多くの猫は毛に白の部分と、色がついている部分を持っています。すべてパーティー・カラーの中の一種ということになります。
キャリコ……三毛猫。レッドとブラックとホワイトの混色を持つ猫
チョコレート・キャリコ……レッドとチョコレートとホワイト
ブルー・キャリコ……レッドとブルーとホワイト
ライラック・キャリコ……レッドとライラックとホワイト
バイカラー……ベーシックカラーとホワイトまたはタビーカラーとホワイト
バン……尻尾と耳の周辺に色が付くことで、身体には2つまでの斑があっても良いとされている。ベーシックカラーが1色以上ついているもの
キャリコバン……ベーシックカラーのうち2色がついているもの
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トーティー(ぶち模様)
パーティ・カラーの分類の中の一種です。カラートーティ・シェルという、ブラックとレッドが等しく混ざり合って、体全体にその模様がちりばめられているパターンが有名です。遺伝子上の理由から、このパターンを持つ猫のほとんどは、雌猫になります。
ブルー・クリーム、ライラック・クリーム、チョコレート・クリームなどのカラーあります。 |
■ポインテッド・カラー
ポインテッドの代表はシャム。顔、耳、四肢、尾にあるポイントを作るのはアルビノ系のサイアミーズ遺伝子。これは猫が本来もっている色を薄くする遺伝子ですが、低温では働かないため、動体より温度の低い体の末端部分がポイントになるようです。
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ポインテッド・カラー
ライラック(ラベンダー)・ポイント
チョコレート・ポイント
ブルー・ポイント
シール(黒褐色)・ポイント
レッド・ポイント
トーティ・ポイント
リンクス・ポイント
トービー・ポイント |
■トービー
トータシェルとタビーパターンが混ざった被毛です。パッチド・タビーともよびます。
タビーカラー
トータシェルカラー
ホワイトまじりのタビー
ホワイトまじりのトービー(カラーポイントとホワイトにも該当します)
猫の顔は、三つの基本的なタイプに分けられます。丸い顔、中間的な顔、V字(くさび型)です。
アメリカン・ショートヘアに代表される丸顔タイプは、愛らしくてユーモラスな印象です。シャムやオリエンタル・ショーヘア、アビシニアンなどは、逆三角形のV字型の顔タイプの印象は、洗練されたシャープなイメージです。中間型の顔はマンクスやマンチカンなどがあげられます。
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丸型の目……バーミーズ、ペルシャ、エキゾチック・ショートヘアなど |
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アーモンド型……アビシニアン、アメリカン・ショートヘアなど |
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つり目……シャム、オリエンタル・ショートヘアなど |
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生まれたての猫は、み〜んな目がブルーって知ってました?時にはちょっとエメラルドっぽい子とか茶色っぽいとかの子もいるけど、それぞれ成長するに連れてその子の持っている目の色に変化していきます。だから2ヶ月位だとまだ目の色は固定していない場合が多くて、ウチの「クロ」は目がブルーだと思って貰ってきました。成長するとグリーンになりましたよう。(^_^;) |
■コビータイプ……ペルシャやヒマラヤンのように胴が短く肩や腰が広くて、ずんぐりとした体型
■セミコビータイプ……アメリカン・ショートヘアやシャルトリューなどでコビーよりもやや細いタイプで脚や胴が長め。
■セミフォーリンタイプ……アメリカン・カールやエジプシャン・マウなどでセミコビーよりもやや細い。
■フォーリンタイプ……コビータイプとオリエンタルタイプの中間。アビシニアンやソマリのように細身でエレガントな体型。
■オリエンタルタイプ……シャムやレックスなどに代表される、筋肉質で全身の骨格がすらりとしている体型。
■ロングアンドサブスタンシャルタイプ……ノルウェージャン・フォレストやメイン・クーンなど。大型化する猫で、大きく成長するものは、体重が10キロを超える猫もいる。
猫のしっぽにもいろいろなパターンがあります。ペルシャのように短くてふさふさしたしっぽを持つ猫からしっぽのないマンクスのような猫までいます。ジャパニーズ・ボブテイルは非常に短くて5cmほど。一方、コーニッシュ・レックス、シャム、オリエンタルはすらりと細長くて、美しいしっぽを持っています。細くはありませんが、長いしっぽを持つのは、ターキッシュ・アンゴラ、メイン・クーン、ラグドールなど。バーミーズ、エキゾチック・ショートヘア、アメリカン・ショートヘアといった品種は中くらいの長さのしっぽを持ちます。
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ジャパニーズ・ボブテイル |
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シャム |
ラグドール |
エキゾチック |
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