映像劣化のないフルHD映像が見れるHD-SDI・EX-SDIをご紹介します。

防犯カメラの中でも性能が同じなら見れる映像は変わらないでしょと思っている人にご紹介します。
現在の映像技術はノイズが走ったり、ピントが合わないアナログカメラとは大きく性能差が開きデジタル高画質なものがほとんどです。 さらに、4K、8Kなどさらなる高専祭映像表現が可能なUHD画質(Ultra High Definition)も徐々に普及しつつあります。 ただ画質は同じでもノイズや遅延など防犯カメラの中でも大きな差が出てきます。この原因は規格の違いです。映像を圧縮してしまうことでノイズや遅延が起こってしまいますが、 圧縮しない規格も出てきました。その中でも2種類の新規格と言える「HD-SDI」「EX-SDI」防犯カメラをまとめてご紹介したいと思います。
防犯カメラ・監視カメラの選び方


HD-SDIとは?

HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface)とはビデオ信号伝送規格の一つで、主に放送業界では使用される放送用ハイビジョンデジタルVTRで多く採用されている信号規格です。 非圧縮のフルHD映像を伝送する為、最も高画質な状態の映像伝送が可能な規格です。防犯カメラや監視カメラでも同軸配線を行う規格の中ではHD-SDI規格のカメラが最も高画質になります。 反面、長距離配線には不向きであり、長距離配線を行うにはリピーターや電源重畳ユニットを使用する必要があります。また放送業界向けの機器が多いことから、コスト面でもハイコスト となっています。防犯カメラで記録された映像は鮮明さが求められることがあるので、単純に映像がキレイというのは大きな防犯効果が期待できます。

SD-SDI防犯カメラ

HD-SDIのメリット

HD-SDIカメラはフルHD画質が標準的であり、カメラの画素数は200万画素以上の高画質カメラがラインナップしています。元々、放送業界で主に採用されている規格であり、 フルHD映像の伝送を非圧縮で行う為、映像劣化の無い高精細な映像撮影が可能です。また、デジタル伝送なのでノイズ耐性があり、 HD画質・フルHD画質に対応した5つの規格の中では最も画質が良く、良質な監視映像を提供します。遅延などもなくリアルタイムの映像監視が可能ですので中継などに向いています。 HD-SDIカメラは信頼のある国内外メーカーからも多くの機器が発売されている為、アナログ方式に次ぐ実績と信頼性があります。

HD-SDIのデメリット

一つは配線距離が短いことです。配線に用いる同軸ケーブルには5C-FBが推奨されていますが、アナログカメラでは最大500mの配線が可能ですが、 HD-SDIでは100m程度しか配線することができません。またこの限界を超えて100m以上の配線を行う場合には、100m毎にリピーターが必要になります。 2つ目は大容量HDDが必要になることです。HD-SDIはアナログカメラに比べて5倍以上の高画質、高精細撮影が可能ですが、その分、記録するデータ量も比例してより多く使用するため、 長時間撮影を行う場合には、大容量HDDが必要になります。 3つ目はコストの高さです。現状、最高の画質を伝送でき、放送業界で多く使用されていますので、どうしても導入コストは高くなってしまいます。

HD-SDI防犯カメラの設置場所

アナログカメラでは文字や遠くに映る人の顔が画質が低くなってしまいますので、鮮明に撮影することができず、認識することができませんでした。 ですが、HD-SDIなら認識できるほどの高精細映像になり、強い証拠能力を持つ映像になります。ですので、会社の中や路地など配線距離が短く、 人が多い場所ならHD-SDIを活かしやすいです。

EX-SDIとは

EX-SDI(Extended-Serial Digital Interface)とは、HD-SDIを規格を進化・拡張させたビデオ信号伝送規格です。HD-SDI同様にフルHD画質が標準搭載されていますが、HD-SDIの問題点である、 配線距離のデメリットが改善され、使用機器の構成によって300m~500m、リピーターを間に挟めば最大約1000mの長距離配線が可能となり、敷地の広い建物や、 屋外施設にも対応できるようになりました。画質はもちろん、高精細映像と遜色ない映像を長距離デジタル伝送することから、期待度が高い新しい規格です。

EX-SDI防犯カメラ

EX-SDIのメリット

X-SDIはHD-SDI同様にフルHD画質が標準的であり、カメラの画素数は200万画素以上の高画質カメラがラインナップしています。 EX-SDIはHD-SDIよりも長距離の配線に対応し、5C-FB使用時に最大350mまで配線することができ、レシーバーを使用することでさらに配線距離を伸ばすことが可能です。 また、長距離配線を実現しながら、HD-SDIと遜色ない高精細映像撮影が可能になります。EX-SDIはHD-SDI同様にデジタル伝送なのでノイズ耐性もあります。

EX-SDIのデメリット

SDIに次いでコストが高く、導入コストがハイコストとなります。また、HD-SDI規格との互換性が無い為、 受信側にEX-SDI映像信号が受信できる映像機器が必要となりますので汎用性は低くなります。HD-SDI / EX-SDIの混用使用可能なハイブリッドモデルもラインナップし始めている為、 少しずつ互換性の問題は改善されていますが、単純な規格としての互換性はありませんので注意が必要です。 チップセットメーカーのある韓国では需要が高まっていますが、日本国内でのラインナップはまだまだ少ない為、未知数な部分があります。

EX-SDI防犯カメラの設置場所

HD-SDIとは違い配線距離がだいぶ長くなったので敷地が広い場所でも、従来アナログカメラでは確認できなかった細部まで監視、記録できるので施設外の防犯に加え、 施設内部の作業管理・安全管理にも役立ちます。さらに、マンションや集合住宅、公共施設など広く人が密集するところなんかでは敷地面積が広くカメラ設置の際に箇所箇所で分けてカメラを 導入していた施設も多かったでしょうが、EX-SDIカメラならカメラシステムを1か所で一括管理が行なえますので広い環境でも安心して防犯対策を行うことができます。

オススメのEX-SDIカメラ

400万画素 EX-SDIカメラ

現在、最高画質と言われているSDIカメラはデジタルハイビジョン放送用伝送規格のSDI防犯カメラです。 そのSDI200万画素・400万画素・800万画素カメラを塚本無線国内で初めて開発・製造し国内外に向けて販売しています。 高解像度400万画素EX-SDI防犯カメラ。業界最高水準の「フルデジタル4K画質」で監視・録画が可能。小さく映りがちな 「ナンバープレートの数字」や「顔の表情」までより鮮明に描写。最高レベルの証拠能力を実現します。 さらに、AHD(アナログハイビジョン)・TVI・CVI・IPC(IPカメラ)よりも映像が鮮明で、暗さにも強い仕様となっています。

EX-SDIカメラ 400万画素 赤外線 塚本無線
おすすめ
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    EX-SDIシリーズ
    放送用伝送規格EX-SDI

    64,800円 (税込)

まとめ

防犯カメラに関する録画のまとめ

ハイビジョン防犯カメラは、カメラとレコーダーで同じ規格を使わないと映像がきちんと映りません。代表的な規格を覚えておき、購入時や買い替え時には気を付けるようにしましょう。 また、防犯カメラを設置する場所や目的によって適切な規格が異なってきます。導入コストも違ってくるので、予算によっても選ぶべき規格は違ってくるでしょう。 現在の状況に照らし合わせてみて、一度検討してみてはいかがでしょうか。


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