柔らかい敷き布団が合う人もいる
睡眠は日中に溜まった疲労やダメージを回復させるために欠かせません。
寝不足が続くと身体が痛くなったり、体調が悪くなったりしますし、免疫力が低下して風邪を引きやすくもなるでしょう。
また質の高い睡眠がとれていないと精神的な疾患も患いやすくなります。
睡眠の質が高いとはどういうことかというと、いかに深い睡眠がとれているかということです。
浅い眠りは脳が起きている状態で、中途覚醒したり、寝ているつもりでも熟睡できていないために、翌日に疲労を感じることにもなります。
さて深い眠りをするためにはどうすればよいか、それは睡眠環境を整えること、つまり良い寝具を選ぶことが最も簡単で誰でもできる方法だと思います。
今回は良い睡眠環境のために欠かせない敷き布団の選び方について考えたいと思います。
良い敷き布団とは何か、それは自分の体に合った敷き布団であることが重要であり、柔らかい敷き布団か硬い敷き布団が良いかは一概にはいえません。
洋服や靴などは自分の体型に合ったものを選ぶのに、寝具にはそれほど気を使っている人が少ないと思いませんか。
CMでいかに優れた寝具であることを説明していたり、口コミや人の意見を参考にしたところで自分の体型に合っていなければ意味がありません。
敷き布団を使わずに床に直接寝たり、ソファや畳でそのまま寝ると熟睡できませんし、身体の歪みを引き起こして身体が痛くなりますね。
それだけ敷き布団とは大事な寝具であるということです。
良い敷き布団の条件は体にかかる負担を軽減させ、スムーズな寝返りを促すことのできる敷き布団です。
身体にかかる負担を軽減してくれる敷き布団は自然と正しい寝姿勢になるといわれています。
子供のころ、姿勢が悪いと親や先生に怒られた経験がある人が多いでしょう。
姿勢を正しくするとは真っ直ぐにすることだと思われるかもしれませんが、実際には脊柱がゆるやかなS字型になる姿勢が正しい姿勢と考えられています。
寝姿勢もこのような立ち姿勢のまま、脊柱がゆるやかなS字型になる姿勢であるが望ましいと言われており、この姿勢を保つことのできる敷き布団が最適な敷き布団といえます。
なお柔らかい敷き布団は寝心地は良いが、身体が沈み込んで体にかかる負担が偏ってしまうといわれています。
ただ柔らかい敷き布団であっても、正しい寝姿勢になるのであれば、それはその人に合っているということになります。
実際欧米人は硬い敷き布団の方が体格に合っているといわれますが、日本人は体格が小さい分柔らかい布団の方が合いやすいといわれています。
それに柔らかい布団は寝たときの心地よさがありますので、幸せホルモンが分泌され、寝付きが良くなることがあります。
ですから柔らかい敷き布団の方が自分に合っているのであれば、その方が良いのかもしれません。
しかし時間が経つにつれ、身体が沈み込んでしまい、自然な寝姿勢にならず、背中や腰、肩が痛いということになってしまうのであれば、それは敷き布団が体型に比して柔らかすぎるのかもしれません。
柔らかすぎる敷き布団は血行をよくしたり、体温調節を行う上で重要な寝返りを妨げるので、熟睡できないということもあるでしょう。
ですから柔らかすぎる敷き布団が熟睡しにくいと感じるのであれば、やや硬めの敷き布団の方が寝やすいということになります。
いずれにせよ人それぞれ体重も体型も異なりますから、自分に合った敷き布団は十人十色ということです。