喜多酒造様のシンボルは、このとても大きな煙突。今はもう使われていません。 | 秒単位で管理する洗米と、水の浸透を管理する家杜氏。 大きな黄色い盥の中に順番に10kgのお米を入れ、時間を図ってお米を袋ごと脱水機に入れます。 |
お米を外硬内軟にするため、一度水を浸透させたお米を脱水する徹底ぶり。 脱水機は最初にご紹介した煙突の根元にあります。 |
「昔は人の手で行っていたため、どうしてもムラがありました。お酒のクオリティは最初のお米の準備で全てが決まるので、絶対に手を抜けない大事なこの工程を機械化することにより、より良いお酒をつくることができるようになりました」と、喜多社長。 |
掃除がしやすく、清潔に保てるよう近代化されたステンレスの麹室。 | 酒度を測る機械。比重での測定では測定した人で個人差が出るため、誰が測っても同じ数値が出るように機械化しました。 | 最低でも750k、大きなもので1500kの醪(もろみ)が入るタンクがたくさん。「大きな方が安定してお酒をつくることができるのです」と、喜多社長。 | タンクには温度管理のシートが一つ一つ掛けられ、毎日の温度などを記録しています。 |
華やかな香りが特徴の、メイリ酵母を用いた大吟醸の醪(もろみ)。 | 横からプレスを掛けるタイプの、巨大な圧搾機は迫力満点。 | 蒸したお米をほぐして冷ます、蒸米冷却機。 | 見上げるほど背の高い精米器。お米の中に混じっている小さな石を選別したり、精米の際に生成される糠(ぬか)を4種類の状態別に選別できます。 |
背の高い精米機を入れるため、屋根を建て増し。「我が蔵には五重の塔があるのです(笑)」と、喜多社長。 | 「今年最後の酒母です」と見せていただいた、京都2号酵母の酒母。蓋を開けるとふんわりと良い香りがし、鼻を近づけて直接嗅ぐとガス特有のツンとした刺激があります。 | 蔵の奥に進む途中。 「喜楽長」のロゴが入った綺麗な布と注連縄が飾られていました。 |
今はもう使用されていない、昔の釜。「この釜から床の下を通って、あの煙突に煙が流れる造りでした」と、喜多社長。 |
「私が思う喜楽長の味は、この"喜楽長 特別純米酒”と“喜楽長 特別本醸造”です。」と熱く語られる喜多社長。 | 平成8年に造られた古酒。琥珀色に色が変わっていますが、味はまろやか。(一般販売されています)「古酒は面白い。今後力を入れていきたい分野の一つです」と、喜多社長。 | 正面入り口。右手に見える壁は、大きなレンガ製の煙突を解体したものを再利用。 | 喜多酒造様の煙突と並ぶもう一つのシンボル、立派な赤松。 庭木に用いられるのは黒松が多いため、赤松でこれだけ樹形の良いものは希少。 |
酒蔵見学日:2012年2月20日