電気製品の出力について


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電気製品の出力について

DC-ACインバーターの出力容量(ワット数)が、接続する電気製品(負荷機器)の定格消費電力以上でも、
電気製品(負荷機器)の種類によっては動作しない場合があります。DC-ACインバーターの出力容量は、
接続する電気製品の定格消費電力ではなく、必ず最大消費電力(起動電力)以上のものをお選びください。
また、長時間の連続使用する場合は、出力容量の約70パーセント以下を目安にご使用ください。

以下では電気製品の出力について説明いたします。


消費電力ってなに?
家庭用電気製品には必ず「規格シールが貼ってあります。
「規格シール」には、定格消費電力○○W(または消費電流○A)など、
その製品の「規格情報」が表示されています。

例)石油ストーブの規格シール 
規格シール 


電力(W)と電圧(V)と電流(A)の関係
電気製品の消費電力は次の式で求めることができます。



入力が100Vで消費電流3.5Aの家電製品の消費電力は、「350W」(100V×3.5A)になります。
上記の石油ストーブの最大消費電流(点火時)は650W/100V=6.5A、燃焼時は24W/100V=0.24Aとなり、
ストーブの点火時には燃焼時の約30倍の電流が必要ということになります。
※この石油ストーブを使用するには、出力650W以上のインバーターを選定する必要があります。


定格電力(W)と最大電力(W)の違い

テレビの場合
「規格シール」に表示されている消費電力は、ブラウン管に映像が映しだされてからの消費電力のことです。
ブラウン管に映像が消えた状態から写しだす為の最大電力は、消費電力の約5倍以上の電力が必要です。
例えば、消費電力が40Wのテレビを使うには、40W×5=200Wのインバーターが必要になります。

冷蔵庫の場合

「規格シール」に表示されている消費電力は、コンプレッサーの回転が安定してからの消費電力がのことです。
コンプレッサーが止まった状態から安定して回転するまでに必要な最大電力は、
消費電力の約10倍以上の電力が必要です。
例えば、消費電力が50Wの冷蔵庫を使うには、50W×10=500Wのインバーターが必要になります。

蛍光灯の場合
蛍光灯を点灯するためには、蛍光管と蛍光灯器具の計算が必要です。
蛍光灯器具の消費電力は、蛍光管のワット数とほぼ同じですので約2倍の電力が必要となります。
例えば、20Wの蛍光管4本の蛍光灯を点灯するためには、20W×4本×2=160Wとなり、
定格出力160W以上のインバーターが必要となります。

電子ジャー・ポット類の場合
定格銘板に表示している消費電力の約3〜5倍の電力が必要となる場合があります。



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