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「なんにもないんだけど、食べてきな〜。」
2000年、私店長宮口が妻をもらいに彼女の実家へと押しかけたとき、義母から出された魚介類の数々に衝撃を受けました。妻の実家は、当店製造元であり、発送元でもある北海道別海町の小さな漁村。海までは徒歩20歩。オホーツク海の荒波で吹き飛ばされそうなそんな異次元環境です。 「娘さんを嫁に下さい。」ここぞの度胸が足りない私にとっては、ただでさえキツい言葉なのに、追い討ちをかけるように漁師の義父の強面ぶりったらありません。(いえ、いまではすっかり父ちゃん、母ちゃんの仲ですが。) 自分の唾液さえも飲み込めないような、そんなコチコチの緊張状態の中、前浜で獲れたての海産物が目の前にズラリと並べられました。。。 | |||||||
店舗コンセプトTOP 初めてのお客様へ 当店のご紹介 前浜の味に感動 ツルのいる発送元 無添加へのこだわり スローフード |
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「う、うまい!うますぎる!!」 人間って不思議ですね〜、あれほどまでに緊張で固まっていたはずなのに、いざ旨いものが出てくると食べるわ食べるわ・・・。初対面の両親を尻目に、昼間からビールをグビグビ、エビにホタテにイクラにホッケに。 私も札幌出身なので、それなりに北海道の旨い魚介類は食べてきたつもりだったのですが・・・その味はまったく別物でした。もう「嫁に下さい」のセリフも忘れ、ひたすら食べまくりながら、私の心の中にはひとつのアイデアが浮かび上がってきました。 | |||||||
「この味を全国に伝えたい!」 オホーツクの漁師さん達はこんなにも美味しい魚介類を毎日食べているのに、私達はいくらお金を出したとしてもこの味に出会うことはほとんどありません。 「この味を全国の皆様に直接お届けすることは出来ないものだろうか。」この考えが当店『オホーツクの風』の始まりです。前浜にこだわると不漁の際には商品はありません。また、添加物を使わない手造り生産では大量生産もできません。しかし本当にお客様に喜んでいただける商品をご提供することは、販売者にとって最高の幸せです。 まだまだ課題は山積ですが、おかげさまで多くの皆様に支えられ、生産者とお客様を直接結ぶ店舗を、楽しみながら営んでおります。 | |||||||
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