kasaya.com 日本の日傘百選 金増恵子の世界















女流傘職人 金増惠子
●夢の傘は匠のミラクルハンドでひとつひとつ編み出されていく

ラ・ジャポネーズ La Japonaise ¥10800

ピンク・チェリー¥8640

グリーン・クローバー¥8640


ラ・ジャポネーズ La Japonaise ¥10800
メインテーマは「和」のこころへの回帰。
匠の技の丸張り傘『奈々』だから美しき文様がきわだちます。
大胆奔放でいて優美な味わい。自在な融合の流れも見事
まさに心が満ちてくる逸品といえるでしょう。
 
《用途》日傘、簡易防水(少々の雨にはつかえますが、本格的に雨傘目的にご利用になるのはお避けください) 《親骨の長さ》50cm、 《生地》綿 100% UV(未来加工) 《全体長》80cm 《広げたときのサイズ》約65×65 (縦・横 多少サイズが違います)、 《重さ》 330グラム

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グリーン・クローバー¥8640
ピンク・チェリー¥8640
もつ人を街のヒロインにしてしまう、さながら淑女のカジュアル。
あらゆるシーン、空間を心地よいものに変えてしまうことでしょう
ちょっと魔力を秘めた傘。装うだけで明るい気分になりそうです
グリーン・クローバーピンク・チェリーの2種
 
《用途》日傘、簡易防水(少々の雨にはつかえますが、本格的に雨傘目的にご利用になるのはお避けください)《親骨の長さ》50cm、《生地》綿 100% UV(未来加工)《全体長》80cm 《広げたときのサイズ》約65×65 (縦・横 多少サイズが違います)、] 《重さ》 300グラム

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夢をかたちに


金増惠子(かねます けいこ)


私は"太陽大好き人間"で日傘とは縁のない夏をすごしておりましたが、 30代半ばごろから、夏の日差しが気になりだし、そろそろ日傘が必要かなと 毎年のようにデパ−トに行くのですが、 なかなか気に入った日傘に出会いませんでした。

1970年代、夏の日焼けは若者の象徴みたいなものでしたから日傘を差して歩いているのは そこそこの年代の人が多かったので、 "私はまだ若い"と、日傘を差す事にかなりの抵抗がありました。




当時の日傘はお決まりのようにレ−ス地で白か淡い ピンクやブル−と、普段スカ−トをはかない私にはどうもしっくりときません。

ジ−ンズで差せるようなシンプルでおしゃれな日傘はないかしらとさがしていた頃、鏡に映った 自分のスタイルを見て"そうだ!四角だったら!"と思い、早速デパ−トに行き店員さんに尋ねた ところ、「四角い日傘はございません」と冷たいお返事。




帰りの電車の中"ないのなら自分で作ろう"と決めていました。 傘の事は全くの素人なのに、頭の中にはすでに自分流の理想の日傘が出来上がっていて、 そこまで到達するには10年余りかかりました。

本格的な傘創りをはじめるにあたり、 幾人も傘職人の門をたたきました。 みな頑固な方々ばかりでしたが、好意的に教えてくださったことの断片を、 パズルピースのような思いで拾い集め、技術を習得していったのです。




まず、私は小柄なので自分サイズの物を作ろうと、親骨をカットして小さめの傘にしようと試み ましたがこれが大きな問題点でした。思った以上に骨が硬くてうまくカットできないし、カット した骨の長さがきちっと揃わない・・・第一の挫折でした。

そんなある日、地下から地上にあがると強烈な夏の日差し。 その時、持っていた雑誌をかざして颯爽と横断歩道を渡って行った男性がいたんです。 その姿をみて、"あっ、A4サイズでいいんや!"と思いました。




長傘の骨を切ることは諦め、折り畳み傘を使う事にしました。親骨の折りたたみ部分を外せば、 長さも揃う。今度は家中の折り畳み傘が犠牲になりました。 次は傘布ですが、4枚はぎがなかなかうまくいかない。 そこで発想を転換したのです!四角ならそのまま張ってみようと・・・。

やっと完成した"四角形のミニ日傘"第一号、すでに構想より2年経っていました。 しかし人前で差すのはちょっと恥ずかしいかな???という出来映えでしたが・・・




布の斜めに伸びる性質を使えば、もっと面白い傘ができる!と思いました。 大成功でした。それから数年、やっと思い描いていた四角い日傘が完成したので記念にと 大阪商業大学のニュ−ビジネス・アイデアコンペ2001に応募しました。

最終審査に残っていますとメ−ルをいただき、「とにかく実物を持ってきて見せてください」と いうことでしたので、実物をもって最終審査に臨みました。 裁断時にでる布の無駄が少ない事。また、実際に使っている布も少ないと、省資源をアピ−ル して東大阪商工会議所会頭賞を頂き、これをきっかけに商品化致しました。




今では最初に渋々教えてくださった職人さんも「金増さん、頑張ってるね」と 応援をしてくださいます。やっと一人前の傘職人として認めていただいたんだなと感慨もひとしおです。

もともと、日傘と雨傘は目的の違う物ですから、日傘にはもっと"遊びこころ"があっていいん じゃないかしらと考えています。

夢をかたちに〜 これからも頭の中にあるものをできるだけ形にしていきたいと思います。


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