ナイアシンアミドがおすすめの理由と効果について

ナイアシンアミド 化学式

「シミ、くすみを予防したい!」「最近、小ジワが気になってきた…」「肌荒れを治したい!」等…。ケアしたい部分はたくさんあるけれど、どの美容アイテムを選べばいいか分からない、面倒だから1つで何役も叶える美容成分があればいいのに、と思った事のある方も多いのではないでしょうか。

近年話題の美容成分「ナイアシンアミド」はそんな方におすすめの、幅広い美容効果を持つ有効成分です。
この記事ではナイアシンアミドの働きや効果について詳しくご紹介いたします。

目次
  • - 美容成分:ナイアシンアミドとは
  • - ナイアシンアミドがお肌にもたらす効果は?
  • - ナイアシンアミドの安全性について
  • - ナイアシンアミドとビタミンCは併用してはいけないって本当?
  • - まとめ


美容成分:ナイアシンアミドとは

ナイアシンアミドは別名「リンクルナイアシン」や「ニコチン酸アミド」とも呼ばれる水溶性のビタミンB3の一種です。動植物界に広く存在し、皮膚や粘膜をすこやかに保ち、健康維持に欠かせない成分です。

名前は似通っていますが、「ニコチン酸アミド」とタバコなどに含まれるニコチンとの関連はありません。

医薬部外品の承認を得ている有効成分としての働きのほかにも、さまざまな美容効果を発揮することから幅広いスキンケア製品に配合されています。


ナイアシンアミドがお肌にもたらす効果は?



肌バリア機能について

①肌バリア機能改善

美しい肌は、皮膚の一番外側にある厚さわずか0.02mmほどの角質層が水分で満たされていることが重要なポイントになります。
角質層は外部刺激から肌を守るバリア機能としての役割もあり、バリア機能が低下すると紫外線、摩擦、乾燥などの刺激に敏感になり、肌トラブルの原因になります。
バリア機能の強化には細胞と細胞の間にある水分を抱え込み、逃がさないように保つセラミドが不可欠です。ナイアシンアミドはこのセラミドの産生を促進する効果が認められています。
セラミドによりバリア機能が整うことで、乾燥や肌荒れからお肌を守りみずみずしい肌へと導きます。
マスク生活でゆらいだ肌にもぴったりの成分ですね。

②シワ改善

ナイアシンアミドは2018年に「シワ改善有効成分」として厚生労働省に認められたことでさらに注目を浴びました。
長期に渡って紫外線を浴びた年齢肌は、コラーゲンが減少または崩壊することによりシワやたるみを形成します。
ナイアシンアミドは真皮におけるコラーゲンの合成を促進し、シワおよび小ジワを改善しハリをもたらします。

③シミ・くすみ予防

肌が紫外線やストレス、ホルモンにより刺激を受けるとシミの元となるメラニンが生成され、いくつかのプロセスを経てケラチノサイト(角化細胞)に送られ着色し、シミが出来ます。
ナイアシンアミドはメラニンのケラチノサイトへの移送を抑制する働きがあるため、美白有効成分として認められています。
また、日焼け止め成分との併用により色素沈着抑制の相乗効果が発揮された研究結果があることからナイアシンアミド配合の日焼け止め製品も広く販売されています。

④皮脂分泌抑制

ナイアシンアミドには肌の水分・油分バランスを整え、過剰な皮脂分泌を抑制し、テカリを抑えます。
皮脂バランスを正常に保つことで、毛穴のつまりやニキビ予防にも繋がるのでオイリー肌の人にもおすすめです。
メイク崩れ防止に朝使用するのもいいですね。

ナイアシンアミドの安全性について

ナイアシンアミドは米国化粧品工業会(CTFA)の試験において皮膚刺激および皮膚感作なしと評価されている、低刺激な成分です。
また、バリア機能修復作用がある為、外からの刺激に敏感になっている乾燥肌や敏感肌の人にも取り入れやすい成分です。


ナイアシンアミドとビタミンCは併用してはいけないって本当?

スキンケア

インターネットで検索すると「ナイアシンアミドとビタミンCは併用NG」という情報と、「ナイアシンアミドとビタミンCは併用しても問題ない」という情報とふたつの検索結果が出てくると思います。
一時期、海外のナイアシンアミドとビタミンCが高温環境で長時間結合された場合のみ、刺激物質(ニコチン酸)が発生する可能性が示唆された文献が話題となり、「併用してはいけない」という情報が出回りましたが、明確な根拠はありません。
併用の可否は化粧品に記載されている注意事項を見て判断するようにしましょう。


まとめ

ナイアシンアミドは副作用が起こりにくく、肌タイプや年齢を選ばず使用できる、マルチな美容成分です。
ナイアシンアミドをスキンケアに取り入れて、肌コンディションの整った、透明感のある肌を目指しましょう。



記事作成:きみちゃん
スキンケアオタクで年間20万以上美容に投資しています。

化粧品原料メーカー勤務
化粧品検定1級
化粧品成分検定1級
肌タイプ:混合肌
お肌悩み:毛穴・キメの乱れ
20代後半

記事作成者

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