ヒト型セラミドとは?気になる効果や副作用、徹底解説!

セラミド 化学式

「そもそもセラミドって?」
「ヒト型セラミドが配合された化粧品のメリットは?」
この記事では化粧品成分「セラミド」についての概要、お肌への効果などをご紹介させていただききます。

目次
  • - 美容成分:ヒト型セラミドとは
  • - そもそもセラミドとは?
  • - 化粧品に使われるセラミドの種類
  • - おすすめのセラミド成分
  • - ヒト型セラミドが肌に与える効果
  • - セラミドの化粧品がおすすめの方
  • - セラミドを食事でも摂取をしましょう
  • - まとめ


美容成分:ヒト型セラミドとは

「ヒト型セラミド」は肌になじみやすく、保湿力が高いことが特徴です。 主に酵母を利用して作られていて、刺激が少ないのも特徴の一つです。 このヒト型セラミドの中にも種類があり、「セラミドNG」「セラミドAP」「セラミドNP」などがあります。

「セラミドNG」
人間の肌にもっとも多く含まれるセラミド。高い保湿力でバリア機能を高めます。

「セラミドAP」
肌の潤いを保って肌をなめらかにし、キメを整えます。

「セラミドNP」
肌の潤いを保ち、肌をなめらかにします。

先に説明させていただいた元々肌に備わっている「セラミド」は年齢や肌ダメージの蓄積により生成力は低下していき、50代になると20代のころの約半分と言われています。

そこで、年齢とともに低下していく天然のセラミドの代わりに活躍するのが「ヒト型セラミド」になります。
人が作り出すセラミドと共通の構造を持ちながらセラミドと同じような働きをする成分を化粧品に配合したのが「ヒト型セラミド」なのです。

そもそもセラミドとは?

最近は、この「セラミド」をインナーケアの分野で耳にすることがあると思います。
よく聞く成分だけど、実際に肌にどのような効果をもたらすのかいまいちよく分からない。という方も少なくないのではないでしょうか。

「セラミド」とは、表皮の角質層の中に存在する「保湿因子」のひとつです。 この「保湿因子」って何?と思った方のために、分かりやすくご説明すると、保湿因子は皮膚に元々備わっている「肌の潤いを保つ」ための天然の保湿成分です。

この保湿因子は3種類あり、「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」です。
「セラミド」はこの中の「細胞間脂質」に含まれています。

表皮 角質層 断面図

セラミドはこの細胞間脂質の主成分であり、細胞間脂質の半分以上の割合を占めています。
イメージいただけましたでしょうか?

つまり、このセラミドが多ければ多いほど、肌が潤い、肌の中の水分を逃がさない=バリア機能が高まるということになり、肌の潤いをキープする重要な役割を担っているのが「セラミド」ということです。

化粧品に使われるセラミドの種類

セラミド イメージ

化粧品に使われているセラミドは他にもあり、大きく分けて4種類あります。

「ヒト型セラミド」
酵母などから作られ、人が持つセラミド構造に似ている
表示名:セラミド2、セラミドNPなど

「天然セラミド」
馬など哺乳類の脳や髄液からつくられる(非ヒト型セラミド)
表示名:ビオセラミド、セレブロシドなど

「植物性セラミド」
お米やトウモロコシ、大豆などからつくられる(非ヒト型セラミド)
表示名:米ヌカスフィンゴ糖脂質、ユズ果実エキスなど

「合成セラミド」
セラミドに似せて石油からつくられ、疑似セラミドともよばれる(非ヒト型セラミド)
表示名:ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドなど

この中でも肌への効果が高い「天然セラミド」と「ヒト型セラミド」がおすすめですが、価格も高めとなってきます。

おすすめのセラミド成分             

肌へなじみやすい哺乳類由来の「天然セラミド」のビオセラミド、セレブロシドや、保湿力が高く、保湿効果をキープしやすいヒト型セラミドのセラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAPが配合された化粧品がおすすめです。

また一緒に配合されている成分としてヒアルロン酸やポリオクタニウム-51などは、セラミドの保湿効果をサポートしますので、その他の成分にも注目してみてください。

ヒト型セラミドが肌に与える効果             

では、「ヒト型セラミド」が肌に与える効果を詳しく紹介していきます。
大きく分けて2つの効果が期待できます。

~肌になじみやすく保湿効果が持続しやすい~

ヒト型セラミドは他のセラミドに比べると肌なじみがよく、保湿効果も持続しやすいという利点があります。
ぜひ全成分を確認し、「セラミドNG」「セラミドAP」「セラミドNP」など「セラミド(アルファベット)」が配合されている化粧品を選びましょう。

~肌のバリア機能を向上させる~

バリア機能とは皮膚の健康を守るための大切な働きです。
このバリア機能を担っているのも、先にご説明させていただいた保湿因子の「皮脂膜」「天然保湿因子(NMF)」「細胞間脂質」です。

「細胞間脂質」の中でも「角質細胞間脂質」は非常に大切な役割を担っており、「ラメラ構造」と言われる細胞間脂質と水が何重にも重なった状態をしていて、水分が逃げていくのを防ぐだけでなく、外からのダメージ(紫外線、排気ガス)などの侵入を防いでくれます。

アレルギーの原因物質(ダニや食べ物など)や細菌・ウイルスの体内への侵入を防いだり、肌(体内)の水分が皮膚から失われるのを防いでくれます。

つまりバリア機能が高まると、肌の中の水分をキープし、肌トラブルが起きにくい肌へと導いてくれ、逆にバリア機能が低下すると肌は乾燥を引き起こし、シミやシワ、くすみなどの様々なトラブルの原因となります。

セラミドがおすすめの方は?

肌あれ 図解

お肌が乾燥していたり、肌のバリア機能が低下している方に向いています。
乾燥によるお肌のゴワつきや、肌あれ、小ジワに効果的です。
特に下記の肌タイプの方にはぜひ取り入れてもらいたい成分です。

・乾燥肌
・ゆらぎ肌
・敏感肌

セラミドを食事でも摂取をしましょう

化粧品などで外側からセラミドを補給することも大切ですが、食事などで体の中から取ることも重要です。 食事などで1日に必要な摂取量は約0.6mgといいと言われています。

<セラミドが多く含まれている食品>

・小麦
  ∟うどん、パン、パン粉、中華麺、パスタ、麩
・米(胚芽部分を含んでいるもの)
・大豆
・生芋こんにゃく
・牛乳
・ヨーグルト
・ほうれん草

セラミドを含む食品

毎日のスキンケアだけでは「肌のかさつきが気になる」「いつも使っている化粧品を使うと刺激を感じる」などといったケースがおきたら、外からだけではなく、内側からの摂取も心掛けてみましょう。

まとめ

          健康的な肌へ

うるおいのある美肌を保つためには、「肌のバリア機能」を高めることと「細胞間脂質」に水分をキープすることが大切です。
そのために高い保湿力と肌なじみのいい「ヒト型セラミド」を毎日のスキンケアに取り入れて、肌トラブルのない美肌を目指しましょう!
「ヒト型セラミド」でカサカサ肌を潤いのある美肌へ導きましょう!



記事作成:きみちゃん
スキンケアオタクで年間20万以上美容に投資しています。

化粧品原料メーカー勤務
化粧品検定1級
化粧品成分検定1級
肌タイプ:混合肌
お肌悩み:毛穴・キメの乱れ
20代後半

記事作成者

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