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ルイヴィトン グローブショッパーPM カバトワル
デアが最も得意とするキャンバスバッグ。デザインも複雑で、長年の使用感がさらにその魅力を引き立てています。 しかし、白基調の布バッグに黒いスレ汚れは何とも気になるもの。
中央プリント部分の染色堅牢度が不安材料ですが、退色の可能性についてお客様にご了解をいただき、慎重にクレンジングを進めました。 様々な処理を巧みに行うことで、皮革部分の風合いを損なわず、ペイントの発色も守り、経年汚れをすっかり改善できました。
気になっていたゴワつきも抑え、柔軟な仕上がりを得ることができました。
ルイヴィトン ショルダーバッグ モノグラムミニ ブザス・マリーケイト
ルイヴィトンのショルダーバッグ。全体的に汚れがあり、革部分には角スレなどが見られます。
クレンジングで布地部分のくすみを取り、革部分のスレはリカラーで仕上げました。
※このバッグのモノグラムは刺繍によってできていますので、刺繍糸の劣化による模様の乱れは修正できません。また、一部汚れが残っていますが、これ以上の作業は刺繍糸に影響する可能性があるため控えました。
ルイヴィトン アルマ エピ ヴァニラ
ヴァニラ色のルイ・ヴィトン アルマですが、このような柄物の品物は本体リカラーができません。 その為、本体表面と内部は洗浄のみ、持ち手のくすみと底面四角のハゲはリカラーでの仕上げとなります。
染料のような薄い塗材では膜厚が弱いため、このような厚みのあるコートの改善には不向きです。 ここは塗膜の厚い顔料で調色し、ハゲ部分の改善に当たります。 ダメージが深いため、作業後も多少の傷跡は残りましたが、当初の深い痕跡は改善が認められました。
キャンバス製品から創業したルイ・ヴィトンならではの頑強な縫製とリベットが特徴のアンティグア。 どうしたことか、赤錆のような原因不明の斑点が全体を覆っていました。 せっかくの貴重なバッグも、この状態では使用に耐えません。
通常のクレンジングではびくともしません。特殊漂白加工のお出ましです。 多様な手法と薬剤を駆使し、極力、生地を傷めない独自のノウハウで改善を図りました。