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ラムスキン素材のCHANELの人気バッグです。
このお品物はもともと白色でしたが、汚れで茶色っぽく変色していました。

バッグクリーニングで汚れを取り、リカラー致しました。

※一般的にリカラーは皮の染色ではなく表面に色を掛ける作業ですので、若干手触りが変わります。

シャネルのマトラッセ ハンドバッグです。全体的に色あせ・黒ずみが見られ、角スレもしています。

クレンジングにより全体の汚れを取り、残った汚れやキズ跡、色あせをリカラーによって修復します。

モノトーンが存在を強調するマトラッセですが、こちらは経年汚れですっかり自慢の発色を失っていました。 長年ご愛用されてきた証拠ですが、そろそろリフレッシュしてあげたいところ。 しみ、キズ、スレに加えて、内側にはボールペンのシミがありました。年季が感じられます。 洗浄すると灰色の泡が立つほど、汚れが定着していました。

単色の革バッグは、リカラーの真価がもっとも発揮されるもの。 しかし、うすい色に濃い色を重ねることはできでも、濃い色にうすい色を乗せることは容易ではありません。 つまり、リカラーにおいて、このようなホワイトカラーがもっとも再現の難しい色と言えるのです。

塗料を厚く塗れば汚れを強引に隠すことはできます。しかし、それではラムスキンのやわらかい印象を著しく損ねてしまいます。

アフターをご覧下さい。若干、下地の黒色が浮いていますが、自然な風合いと純正の発色を保つ限界まで色を乗せることで、全体のくすみを大幅にカバーし、マトラッセの美人な素顔を再現しました。

カーフの皮に型押し加工でシャネルの大きなロゴが刻まれたバッグ。バッグの端からそのロゴの部分にかけて、大きな線状の汚れが強く付いており、皮自体にダメージを受けています。

皮を柔らかくする溶剤で、ダメージをほぐしながら洗浄いたしました。
また、黒くなっている部分をリカラーで修正しました。

黒のバッグは汚れが目立ちませんが、手入れを怠っていると色が褪せてきます。
ステッチがついているバッグはリカラー（色補正）するとステッチの糸まで染まってしまいますので、それを避けて染色する特殊な技術を使います。
さらに縁（パイピング）の傷みも再生いたしました。