2015/10/31 上林春松本店 綾鷹体験ツアー

上林春松本店 綾鷹体験ツアー 上林春松本店 綾鷹体験ツアー 上林春松本店 綾鷹体験ツアー

店長ブログより抜粋

先日の伊右衛門に引き続き、10/31(土)は
コカ・コーラウエストさんとの共同企画
『上林春松本店 綾鷹体験ツアー』に行ってきました。
「選ばれたのは綾鷹でした」のフレーズのCMでお馴染み、綾鷹の生みの親
京都の老舗茶舗「上林春松本店」のある京都・宇治へ行ってきました。

当日は晴れ時々曇りで風はやや肌寒いくらいで、紅葉のシーズンはもうすぐそこです。

平等院表参道はお茶屋さんがずらり。

まずは平等院のすぐお隣にある「竹林」さんへ。こちらでは「綾鷹」を使った様々なお料理の懐石を頂きました。

お席には2種類の「綾鷹」をご用意。

こちらの席にはサプライズで上林春松本店・現当主の上林秀敏さんがいらっしゃり、これからじっくり綾鷹をご堪能くださいとご挨拶。

綾鷹を使った豆腐、綾鷹のたて酢で頂く鮎の塩焼き、抹茶生麩の味噌田楽など様々な趣向を凝らしたお茶料理が続くのですが、中でもいちばん皆さんが驚いたのがこちら!

サイフォン式のコーヒーは珍しくないと思いますが、こちらは下段に綾鷹とお出汁、上段に香ばしい京番茶がセットされています。お出汁が沸騰すると上段に吹き上がり、京番茶の香ばしさがお出汁に移るという仕組み。

そしてこちらのお出汁を、煎り米を纏った蒸し鱧と松茸のお椀に注ぐという逸品。

お出汁と二種類のお茶と鱧、そして松茸の贅沢な香りがお椀に口をつけると一斉に広がり、本当に今までに味わったことのないようなお吸い物でした。

中居さんが持ってきてくださった大きな壺はふわりと綾鷹が香る綾鷹ごはん。
秋フルーツのデザートも頂き、大満足のお昼ごはんでした。

そして午後からは上林春松本店を訪れ、ここからはお茶をしっかり堪能。

上林代表の入れてくださる旨みたっぷりの玉露はお茶とは思えないようなとろみがありまろやかで、喉を潤すのではなくその豊かな味と香りを堪能するのが玉露の飲み方なのだとか。

煎茶も味わったところで、茶葉を組み合わせ美味しいお茶を作り出す伝統の「合組」を実際に体験。
用意された5種類の茶葉をしっかり手掴みし、その手を開いたときの香りを吟味し配合する茶葉の割合を決めます。
そしてその茶葉をお湯で淹れ、味も吟味。香りでは青苦く感じたものも、実際に淹れてみると思ったより爽やかで飲みやすいという驚きも。

見た目もこれだけ違う色合いになるんですね。

味の違いを愉しみながら配合を決めるのが難しくも楽しい。

この時作ったお茶には、上林代表がお客様ごとに名前をつけてくださり、後ほど合組してお渡ししてくださりました。
これがいずれも品のあるお名前をつけられるのです。
ちなみに我々いわゆるに頂いた名前は、県の花「梅」の、白梅の花びらをイメージした「白咲」。
とても美しい名前を頂きました。

そして最後は上林記念館に移動。こちらは敷地内にある、1600年代に蜂須賀家の協力を得て建てられたといわれる「松好庵」。
当時蜂須賀家はとてもこちらと懇意にされていて、それが所以でこの上林春松本店の敷地内に茶室が建てられたといいます。
こちら今も変わらず使われているそうです。

綾鷹のVTR、クイズなどを愉しみつつ、抹茶を石臼で挽く体験。本当にじわじわと、僅かずつですが本当に鮮やかな緑の抹茶が出来上がります。

「堅苦しく思わず、おいしく飲めれば」と説明を受け、苦味の少ない、風味豊かな抹茶とお菓子を頂きました。

最後は記念館を見学。大河ドラマのようなお話の最後は、さきほど配合した合組のお茶を缶に詰めてお土産に頂きました。

幕府が倒れ、顧客の殆どを失った茶師の殆どがプライドを捨てきれず廃業を選ぶ中、一般の人々にお茶を販売する商人へ転身する道を選んだ上林春松本店。

その際に一般向けに販売されたお茶が「綾鷹」だそうです。

上林春松の時代の流れを読み、革命と革新を続けるその姿勢はコカ・コーラとも通じるものがあり、ビジネスパートナーとして今を共に行きるに至ったということでした。

京らしいおもてなしと古き好き歴史と、新しいお茶の味・形を存分に実体験した1日でした。

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