ダイドー ダイドーブレンド 世界一のバリスタ監修シリーズ 開発者インタビュー
こんにちは!コーヒー大好き塚本です。
今回の開発者インタビューはダイドードリンコさんの「世界一のバリスタ監修」シリーズ。 ここ数年、日本のコーヒー市場は右肩上がりってご存知でしたか? コンビニコーヒーや高級志向化といった要因の中、コーヒー飲料でも非常に好調なモノがあるんです。 それは【ボトル缶】タイプなんですね。 ここ数年はなんと、毎年120%近くの伸び率だとか。 そんなボトル缶市場の好調を支える商品の一つである事に間違いない ダイドードリンコさんの「世界一のバリスタ監修」シリーズ。 当店でも非常に人気の商品になってます。 ボトル缶という飲料スタイルで最大限コーヒーを味わってもらう事を目指し開発されたという本商品。 そのこだわりの部分を開発者の方に伺ってまいりました! ボトル缶でより身近になったダイドーブレンド塚本 はじめまして、塚本です。まずは自己紹介をお願いします。小西 ダイドードリンコ株式会社 マーケティング部 商品開発グループの小西勝彦と申します。1998年に入社し、5年間の営業経験を経て、現職務である商品開発を担当しております。 これまでの開発商品は、「ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修」「ダイドーブレンド うまみブレンド」「ダイドーブレンド 泡立つデミタスエスプレッソ」などがあります。 塚本 まずは、「世界一のバリスタ監修」シリーズ誕生の経緯などを教えて下さい。小西 世界一のバリスタ監修シリーズは、ボトル缶タイプの微糖コーヒーとして2014年3月に発売しました。2013年、伸長を続けるボトル缶微糖コーヒーに関する消費者調査を実施したところ、「コーヒーの深みある味わい」と「最後の一口までのおいしさ」に対して、 ニーズと満足度の間に大きなギャップが存在していることが判明しました。 この大きなギャップを解消し、これまでにない圧倒的に味覚価値の高いボトル缶微糖コーヒーを作り上げる為、当社のブレンド技術のこだわりと 世界一のバリスタの持つ高い技術と経験を融合させるプロジェクトを組みました。 実際プロジェクトの成果もあり、 お客様からご好評をいただいたことから、その他BLACKなどのカテゴリーの商品も開発いたしました。 △今回インタビューに答えてくれたダイドードリンコ株式会社 マーケティング部 商品開発グループ 小西勝彦さん
容器によってブレンドを変える、バリスタのこだわりの焙煎と味わい塚本 世界一のバリスタ監修シリーズの微糖・BLACKボトル缶タイプ、微糖缶タイプのそれぞれの特徴を教えてください。小西 微糖ボトル缶は4種の焙煎機で豆の個性を最大化し、一部の豆を研磨することによって雑味をカットした20種の焙煎豆ブレンドで、
時間が経っても芳醇なおいしさが続く微糖コーヒーです。BLACKボトル缶は焙煎、粉砕、抽出など、コーヒーの味の決め手となる10のポイントで「ダブル」の技巧を凝らした「10種ダブル製法」を採用しています。 さらに香りとコク、2種のエスプレッソを滴下することで、香り高くコク深い味わいを実現したブラックコーヒーです。 微糖缶タイプは深煎り豆の特徴を活かした20種焙煎豆ブレンドによるコク深い味わいに、エスプレッソを滴下した、ひとときの休憩のリフレッシュに最適な飲みごたえのある微糖コーヒーです。 △2016年秋現在4つの味が展開中の「世界一のバリスタ監修」シリーズ。
塚本 同じ微糖でもボトル缶と缶タイプの『中味』の違いがあるんですね?小西 はい、ボトル缶と缶タイプは、それぞれの飲用シーンに合わせた味わいに仕上げておりますので、中味が違います。ボトル缶タイプは、時間をかけて飲むシーンが多いため、長時間おいしさを持続させる味覚づくりにこだわっています。通常、缶コーヒーは開栓すると、 時間とともに酸化などによって雑味が目立つなど、おいしさが落ちてきてしまいます。 しかし本商品は、おいしさがしっかりと続くように、コーヒー豆の焙煎やブレンドを追求し、また豆の持つ雑味を除去するなど、長時間耐久のおいしさを追求して仕上げています。 缶タイプは、短時間休憩で飲むシーンが多いため、気分の切り替え・リフレッシュに最適な、コク深く飲みごたえのある味わいに仕上げております。 塚本 「エスプレッソを滴下」と御社のウェブサイトでは書いてありますが、味・香りにどのような効果があるんですか?小西 エスプレッソは、通常のドリップよりも高温・高圧で短時間に抽出することで、独特の香り、コクと苦みのある味わいに仕上がります。
そのエスプレッソ独特の味わいを加えることで、さらなる香り高さ、コク深い味わいを引き立てています。塚本 へー隠し味といった感じですね〜。こちらの商品開発ではどれくらいの試作品や味のパターンを試されましたか? 小西 100タイプ以上の試作を繰り返して作り上げました。特に微糖タイプについては、理想の味覚を作り上げる為に焙煎を5種、10種と増やし、
最終的に20種類まで増やして作りあげるという、これまでにない取り組みを行いました。塚本 100タイプ、20種類!開発中にそんなに焙煎豆が増えていったんですね。そんなこちらの商品開発でもっともこだわった所はどこですか? 小西 コーヒー市場は年々成長を続けており、お客様は様々なシーンでコーヒーを飲まれるようになっております。そのため、ボトル缶、缶タイプでそれぞれ想定した飲用シーンに求められる味わいになるよう、味覚作りにこだわっています。 塚本 そうなんですね。ダイドーさんが考えるそれぞれのおススメの飲用シーンは? 小西 微糖ボトル缶はデスクワーク時など、時間をかけてじっくり飲むとき。微糖缶タイプは短時間休憩で気分転換をしたいとき。 ブラックボトル缶は仕事や運転などの合間でリラックスしたい時ですかね。 △商品ポップでもボトル缶は「最後まで続く芳醇な時間」とじっくり楽しめる豊かな味わいをアピール。
『世界一のバリスタ』の「ピート・リカータさん」ってどんな人??塚本 世界一のバリスタ「ピート・リカータ」さんはこの商品にどんな関わり方をしてるのですか?小西 味覚設計全般に関わってくださっており、特にコーヒー豆の選定から焙煎、ブレンド、抽出には、細部まで意見をいただいております。塚本 そんなにガッツリと関わって頂いてるんですね。ピート・リカータさんにお会いしたことありますか?どんな方ですか? 小西 中味の打ち合わせでお会いしましたが、非常に真面目で熱心な方ですね。アドバイスも的確にいただけます。塚本 ピート・リカータさんのエピソードなどあれば教えて下さい。小西 2003年バリスタとしてコーヒーの世界に入られた方です。2005年、故郷カンザスで開催された米国中西部の大会でダークホースのごとく勝利を収め、そこから競技人生がスタート。 6シーズンに出場し続け、4つの地方大会、2つの米国選手権大会に勝利し、ついに2013年、世界バリスタチャンピオンという偉業を達成されています。 数々の賞を獲得しながら、豆の産地、焙煎のみならず、より素晴らしいコーヒーの品質を追求することに多くの時間を費やされています。 世界タイトルを獲得後、リカータ・コーヒー・コンサルタントを設立し、2014年世界バリスタチャンピオンを含む競技者の、 2016年には米国西地区代表バリスタチャンピオンのコーチングを行っています。 また大学時代に日本語を専攻していたこともあり、親日家です。 塚本 えー!?そんなにすごい人が日本語を勉強されてたんですね。なんか嬉しいですね笑。そのリカータさんもコーヒー豆の選定に関わったという事ですが、このシリーズではどんなコーヒー豆を使っているのですか? 小西 世界有数のコーヒー産地である中南米、アフリカの豆を中心に使用しております。さらにそれらの豆を数段階に焼き分けてブレンドすることで奥深い味わいに仕上げております。 塚本 焼き分けなど焙煎にもかなりこだわってそうですね?小西 はい。焙煎機を複数使用し、さらに浅煎りから深煎りまで何段階にも焼き分けを行って、コーヒー豆の持つ香り、
奥深さを最大限表現することにこだわっていますよ。塚本 香料無添加と書いてありますが、コーヒー豆から香りをより出すための方法・製法はどんなこだわりがあるんでしょうか?小西 コーヒー豆の品種を始め、焙煎機、焙煎度合いを通常よりも多種組み合わせることで香りの最大化の追求をしております。また、抽出においても、温度等の条件を変えた2段階の抽出を組み合わせるなど、通常と比較して工程を増やして香り高さを追求しております。 塚本 ダイドーさんのブレンドへのこだわりを教えてください。小西 香料は一切使用せず、世界中の様々なコーヒー豆の持つ個性をブレンドして、ブレンドが織りなすコーヒーのおいしさを追求することにこだわっています。
そのこだわりについては絶対他には負けないと自負しております。塚本 そうなんですね。実際ブレンドすることでどんな良さや特徴がありますか?小西 単一豆では表現できない、複雑で奥深い味わいが表現でき、他にはない独自の味わいが作り出せます。ブレンドの組み合わせは無限大だからこそ、非常にやりがいがありますよ。 人が求める『美味しいコーヒー』は日々変わってゆく塚本 ソフトドリンクは同じ名前の商品でもパッケージのみならず、風味も定期的なリニューアルをされることが多いですが、こちらのこだわり抜いたシリーズも随時リニューアルをされていくのでしょうか?小西 はい、お客様がコーヒーに求める味覚は、日々変化していきます。特に最近ではカウンターコーヒーの台頭によって、より高い味覚価値を求めるようになっております。そのため、今後もお客様ニーズに合わせたリニューアルを行っていく予定です。 塚本 「その場で淹れたて」に負けないおいしさをまだまだ追求されるんですね。缶やボトル缶でコンビニやコーヒーショップがなくても満足できるコーヒーが飲めるのが、やっぱりいいですよね。小西さんはこちらの3商品をどのようなシーンで飲まれていますか?小西 微糖ボトル缶は、出張など持ち運びしながら時間をかけて飲むときに、BLACKボトル缶は、集中して仕事をした後のリラックスタイムに、 微糖缶タイプは、始業前や午後の打ち合わせ前の気分の切り替え時に飲んでいます。 塚本 最後にご自身が開発した中で最も気に入ってる商品を1品選ぶとしたらどれですか?小西 もちろん「ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修」のボトル缶です!社内でチーム一丸となり、微糖ボトル缶カテゴリートップを目指して取り組んでいる思い入れの強い商品で、今もなお、お客様から高い評価をいただいております。 塚本 当店のレビューでも「ダイドーブレンド 微糖 世界一のバリスタ監修」には「毎日飲んでる」「ボトル缶が便利でいい」「缶コーヒーとは思えないコクのあるコーヒー」
というご意見をたくさん頂いてます。そんな風にこのコーヒーが毎日の生活に欠かせない存在になるお客様が、もっと増えるといいですね。インタビューありがとうございました!開発者の小西さんからは商品に対するこだわり・情熱を非常に感じられたインタビューとなりました。 理想の味覚を追いつづけ焙煎も5種類から20種類まで増やしたというのにはビックリしました。 そのこだわりを僕もじっくり味わってみようと思います。 あと世界一のバリスタ「ピート・リカータ」さんがまさか日本語を勉強していたなんて、こちらも驚きです。 ぜひリカータさんにもインタビューさせていただきたいですね笑 ダイドードリンコさん、いつかの機会に宜しくお願い致します! 小西さん、開発者インタビューありがとうございました。 ダイドーブレンド 世界一のバリスタ監修微糖 260gボトル缶はこちら→ ダイドーブレンド 世界一のバリスタ監修微糖 185g缶はこちら→ ダイドーブレンド 世界一のバリスタ監修BLACK 275gボトル缶はこちら→ ダイドーブレンド 商品一覧はこちら→ |