いつも皆様のご来店有難うございます。
オレンジヒールの栗原です。
先日何気なく読んでいた記事に
「首まわりも伸びて、どこか破れていたりもするんだけど、体に馴染んでいて捨てられないTシャツ」の話がありました。この話をすると、ほとんどの人が「あるある。持ってる」という反応だそう。
これは靴でもよくある話。
「古くなったな~」と思いつつも、履きやすいので、ついつい近所へは決まってその靴で出かける・・・
思い当たる靴をお持ちの方も多いのでは?
今日はそんな靴を、ペン1本で大復活させます!
▼スエードカジュアルシューズ(男性スタッフ私物)
・・・これはいったい何色の靴???
「ネイビーですよ。さすがにもう捨てようかとも思うんですけどね~。でも履きやすくって。」
・・・分かりました。今回のモデル靴にこれほどふさわしい靴はありません。明日持ってきてくださいね!
▼事前にクリーニングをしました!
【注意】予め、きちんと汚れを落としておく必要があります。
使ったのは、いろいろな素材に使えてすすぎ不要の「クツセッケン」
詳しい使い方は↓こちらのブログでご覧ください。↓
「2年以上履き続けたスニーカーを洗ってみました【KUTSU SEKKEN】(クツセッケン)」
確かに洗ったらネイビーのようですが、それにしても色あせがひどいです。
特に甲の部分の色あせ具合が相当なもの。
かかと部分もこの通り。
ただ、靴としてはそれほどひどく傷んでいる状態ではなく、まだまだ履けそうです。これなら、色さえ復活すれば・・・(期待)
▼今回の使用アイテムはこちら!
スエード・ヌバック素材に手軽に使えるペンタイプの補色剤 「レザーマスター スエードマジックペン」(全12色)です。
「実際にプロの現場で使用される染料を使用しているので、
通常の補色剤に比べて1回でもしっかり革に色が入る」
期待できそうです!!
使用するのは「ネイビーブルー」。
最初によく振った後に、いらない紙にペン先を押し付けて液を出します。
▼早速塗っていきます!(1回目)
最初は目立たないかかとから始めます。
こんな風に色を塗るように、塗っていくだけ。
すぐにしっかり色が入って、こんなにきれいなネイビーブルーに!
この調子でどんどん塗っていきましょう。
分かりやすいように、甲部分を半分だけ塗ってみました!革に色がしっかり入っていくのが良く分かります。
▼片足が完了しました!(1回目)
まだ乾かす前なので、正確な比較はできませんが、こんなにしっかり色が入るとは・・・
驚きの復活です!!
肝心の所要時間ですが、何度か塗り重ねをしながら、片足で大体10~15分程度かかりました。
塗るのも最初はおそるおそるでしたが、すぐ慣れました。簡単です。
続いて、もう片足も塗ります!
▼両足とも完了しました!(1回目)
あの「何色かわからなかった靴」はどこへやら。綺麗な深みのあるネイビーブルーのスエード靴が目の前に・・・
さて、この後は、メーカーによれば
「24時間以上乾燥させることで、色移行のトラブルを防止します」
とのことなので、十分に乾かします。
▼乾かした後です。
「乾くと色が薄くなるだろう」と予想していましたが、なんと、あまり変わりません。これなら一度塗りで、大丈夫そうです。
ただ今回は、せっかくなので、テストも兼ねて、もう一度塗ることに。ハトメの間なども、ペン先を使って、丁寧に塗ります。
▼二度塗り後に乾かしたのが、こちら。
それほど1回目と変わりませんね。これなら一度塗りでも大丈夫そうです。
▼仕上げに保革+防水スプレーを!
「レザーマスター スエードマジックペン」は補色のみで、保革・防水効果はないため、仕上げに
「VIOLA スエードコンディショナー」をスプレーしました。起毛革に栄養を与え、同時に強力撥水効果を付与します。
スエード素材の靴には、こまめに防水スプレーをかけておくのが大切です。
▼最後にシューレースを通して完成!
見違えるほど綺麗になった靴を受け取ったスタッフは、とっても喜んでいました。
よかったです!
【注意】
・素手で作業をすると、染料が指先について落としにくいことがあります。
気になる方は、手袋をなさって下さい。
・しっかり乾かすと、色うつりはほとんど心配ありませんが、濡らした指でこすると少し色がつきました。
心配な場合は、雨の日に履いたり、白いパンツで履いたりするのは避けて頂いた方が安心かと思いました。