COLUMN#51 Interview
正しいUVケア

 
 

「SPF50+の日焼け止めが一番紫外線カット効果が強い」

「SPF値が高くても、ナチュラルコスメなら肌に優しい」

「ちょっとの量で顔全体に広がるから、日焼け止めは少量しか塗っていない」

美肌の観点からすると、実はこれら全てが正解とは言えません。

 

メイクとは違って、UVケアについて教えてもらう機会ってあまりないですよね。
その結果、思い込みでこのような間違ったUVケアを長年続けている方は多いのではないでしょうか。

せっかくUVケアをするなら正しい方法でしっかりと対策しましょう!

ということで、なんと!
今回は多くの美肌家が信頼するオーガニックコスメブランド アムリターラさんに、
UVケアのいろはをしっかりと教えていただきました♪

UVケアの知識が乏しかった私がいつも疑問に感じていた基本的なことにも
丁寧にお答えいただきましたよ。

年々増えるUVケアコスメに、どれを選んでいいか迷っている方もぜひチェックしてみてくださいね。

 

まずは基本!SPFとPAについておさらい

 

「SPF」「PA」は、ともに紫外線防止効果の程度を表します。

 

SPF(Sun Protection Factor)

UV-B(紫外線B波)によるサンバーン(赤くなる日やけ)の防止効果を表す。

何も塗らない場合に比べてUV-B波による炎症をどれぐらい長い時間防止できるか という指標。
数値が大きくなるほどサンバーンの防止効果が高くなる。

SPFは20~25分を1単位とし、SPFが50より高い場合には「SPF50+」とまとめて表示される。

 

PA(Protection Grade of UVA)

UV-A(紫外線A波)の防止効果を表し、PAはUV-Aによって短時間で皮膚が黒くなる反応(持続型即時黒化)を指標にしたUV-Aの防御効果を表す。

 

▼PAはいずれかで表示される

「PA+」(UV-A防止効果がある)

「PA++」(UV-A防止効果がかなりある)

「PA+++」(UV-A防止効果が非常にある)

「PA++++」(UV-A防止効果が極めて高い)

 

UV-Aは、UV-Bほど強い光ではないが、UV-Bよりも波長が長く、真皮まで到達する。

雲や窓ガラスを通り抜けやすい性質であり、曇りの日や家の中でもしっかりUV-Aを防ぐことが必要。

 

▼ ▼ ▼
 

SPFはUV-Bによる日焼けを防止できる時間の長さの指標を表し、
PAはUV-Aを防ぐ効果を表す。

 

SPF数値は高ければ高いほどよい?

 
 

スタッフあずま(以下スあ):SPFってUVカットできる強さじゃなくて、UVカットできる時間の長さのことだったんですね! お恥ずかしい話ですが、夏場はとりあえずSPF50のものを選んでおけば間違いないと思ってSPF50の日焼け止めを使っていました…。

アムリターラ(以下ア):SPFは強さではなく、UV-Bによる日焼けを防止できる時間の長さの指標なので、数値が低くても不安にはならず、外出時間、使用シーンに合わせて数値を選ぶと良いと思います。

スあ:ではオーガニック・ナチュラルコスメならSPF値が高くても肌負担は少ないのでしょうか?

ア:オーガニックコスメであっても、ブランドによっていろいろな考え方を持っています。カテゴリーで分けるというよりも、使い心地がご自身にあったものかどうかが重要かと思います。また、アムリターラとしては、「いらないものはいれない」というコンセプトのもと商品開発を続けてきました。是非、全成分をご確認の上、ご判断いただければと思います。

もちろん海のサンゴ礁に被害をもたらすとされる紫外線吸収剤も不使用なので、環境にも肌にもやさしいサンスクリーンです。 

スあ:ナチュラルコスメだから肌に優しいと思いこまず、どんな成分が入っているかを確認することも大切なんですね。

UVカット効果のあるものを併用した場合、効果は倍になる?

 

スあ:例えば、SPF18の日焼け止めとSPF38のUVパウダーを重ねた場合は、約20分×18=360分 + 約20分×38=760分 = 1120分効果がある…と考えていいのでしょうか?

ア:単純に足せばいいというものではないかと思います。もちろん相乗効果もあるとは思いますが、数値の大きい方のUVカット時間で考えていただくと良いかと思います。

塗り直す回数は1日何回が正解?

スあ:よく日焼け止めは2・3時間おきに塗り直しが必要だと聞きますが、SPFが高ければ塗り直す回数は少なくていいのでしょうか?

ア:そうですね、塗り直さなくていいという計算にはなりますが、皮脂が出たり汗をかいたり、マスクとの摩擦、無意識に顔を手で触るなどして日焼け止めが落ちてしまうので、SPF数値によるUVカット効果時間内であっても、日焼け止めが取れてしまっていると感じたときは塗り直したほうが良いですね。

スあ:いつも疑問に思っていたのですが、クリームタイプだと特にメイクをしている時は塗り直しが難しいですよね?

ア:そうですね。ファンデーション等でお化粧をされている場合は、塗り直しの為に外出先でお化粧を落としてUVクリームから塗り直すというのは大変だと思いますので、メイク直しの仕上げにUVパウダーを使われることをおすすめしています。

 

UVカット機能付きの化粧下地をつければ、日焼け止めは不要?

 

ア:日焼け止めの効果がついているのであれば、日焼け止めは塗らなくてもいいと思います。ですが、日焼け止めはSPF値やPA値を測定する際の量が決まっているので、各商品の適正量を守っていただくことも重要です。

スあ:そうなんですね! 「500円玉大ぐらいの量が目安」なんて聞くこともありますが、前に使っていた日焼け止めは固めのクリームテクスチャーで、500円玉大の量なんて多すぎでしたが…

ア:商品毎の適正量を確認していただくのが良いかと思います。

 

クリームタイプ、ジェルタイプ、パウダータイプ… UVカット効果が一番高いのは?

 

スあ:最近はスプレータイプやパウダータイプ、ジェルタイプなど、いろんな種類の日焼け止めがありますよね。正直どれを選べばいいか分かりません…

ア:同じテクスチャーでもSPF値やPA値は違うものは沢山ありますので、どのテクスチャーが一番効果的かという答えは難しいです。SPF値やPA値による数値を基準にしてご自身が心地よいと感じるものを選ぶのが良いかと思います。

スあ:なんとなく、クリームのほうが取れにくくてUVカット効果が高そうだなと個人的に思っているのですが…

ア:そうですね。クリームが取れにくいと思う方もいらっしゃれば、パウダーの方がこまめに塗り直しができるから使いやすいと感じる方もいらっしゃるので、人それぞれの使いやすさや仕上がりの希望に沿ってテクスチャーを選んでいただければ良いと思います。もちろん、併用いただくとより効果的だと思います。

 

アムリターラおすすめのUVケアアイテムも聞いちゃいました!

 
 

スあ:ちなみに、アムリターラのスタッフさんは、日焼け止めを何種類か持っていて、用途に合わせて使い分けされていらっしゃるんですか?

ア:はい。用途に合わせて使い分けするスタッフもいますが、アムリターラの日焼け止めやSPF値のついた商品、また紫外線の強い地域で育まれた植物を活用した商品をさまざまに組み合わせて毎日のケアとして使っているスタッフも多いです。

スあ:すごいですね!さすがです…!では、そんなアムリターラさんのおすすめのUVケアアイテムを教えてください。

ア:アムリターラの日焼け止め「オールライトサンスクリーンクリーム」と「オールライトサンスクリーンパウダー」は、紫外線吸収剤は使わず、紫外線散乱剤として一般的に使用される酸化チタンや酸化亜鉛を使わずに、美容天然ミネラルである「酸化セリウム」を配合しています。これにより、紫外線はもちろん、ブルーライトもブロックする日焼け止めです。また、アムリターラ独自の基準「化粧品 10の約束」にもあるように、100nm以下のナノ粒子は使用しておりません

 

1. オールライトサンスクリーンクリーム

SPF18 PA+ ブルーライトカット率94.2% *1

ア:こちらは、日焼け止めでありつつ、化粧下地としてご使用いただけるクリームです。うっすら白い透明なベールをかけたようにワントーン肌をきれいに見せてくれます*2

ブルーライトカット効果もあるので、外出時のみならず、スマホやPC画面と向き合うことが多い方等、おうちメイクとしてお使いいただくのもおすすめです。

甘夏とローズマリーのさわやかな香りで、心地よくお使いいただけます。3・4プッシュが適量です。石鹸で簡単に落とせます。

*1 原料メーカー調べ。カット率:製品をガラス片に厚み20μm塗布し、分光光度計でブルーライト(波長380-500nm)の透過率(%)を測定し、100から引いた数値。透過率が最も高い500nmでのカット率を掲載。 *2 メイクアップ効果による
 

2. オールライトサンスクリーンパウダー

SPF38 PA+++ ブルーライトカット率95.9%*

ア:SPF38 PA+++のUVパウダーです。お顔の他、手足やボディにお使いいただけます。Tゾーンや頬骨の上にハイライト代わりとしてもお使いいただけます。

化粧直しの際は、ティッシュなどで余分な油分を押さえたり、フェイスパウダーで肌表面を整えた後、UVパウダーを重ねて下さい。以前はパフ内蔵でしたが、ブラシ内蔵に変わり、より粉量の調整がしやすくお顔に塗りやすくなったというお言葉をいただいております。こちらも石鹸オフ可能です。

ちなみに私は自転車移動が多く、毎朝顔に使用前にさっと首の後ろや手の甲にも付けていますよ。年齢が出やすいと言われるお手元や、忘れがちな首元・耳元も忘れずにケアされることをおすすめします。

*原料メーカー調べ。カット率:製品をガラス片に厚み20μm塗布し、分光光度計でブルーライト(波長380-500nm)の透過率(%)を測定し、100から引いた数値。透過率が最も高い500nmでのカット率を掲載。
 

3. ベリーズビューティーサンスクリーン

SPF10 PA+

ア:これまで合成紫外線吸収剤、酸化チタン、酸化亜鉛を配合しないで日焼け止めを作ることはとても難しいことだとされてきましたが、それらの成分を配合せずにラズベリー*1やビルベリー*2などを使用した植物成分のみで自然にUVカットする美容クリームとしても使える日焼け止めです。

ミネラルが入っていない為、石鹸などで落とす必要もありませんので、夜寝る前にもご使用いただけます。

見た目はベージュ色ですが、お肌に伸ばすと色はほとんどつきませんし、日焼け止め特有のベタベタした感じや重い感じもほとんどありません。「オールライトサンスクリーンクリーム」の前に塗るというスタッフもいます。

*1ヨーロッパキイチゴ種子油(保湿成分) *2ビルベリー葉エキス(保湿成分)
 

4. アメージングオーガニックファンデーション クリーミーモイスチャー

SPF50+ PA++++

ア:こちらは、ココナッツオイル*1、ホホバオイル*2、オリーブスクワラン*2といった美容オイルを贅沢に配合し、軽いつけ心地で毛穴が目立たず、素肌そのものが美しくなったような、ツヤのある陶器肌を演出してくれるクリームタイプのファンデーションです。

アロエベラ葉エキス*2や8つの天然ビタミンE*3を配合しているので、ファンデーションでありながらスキンケアも叶います。シリコーンや100nm以下のナノ粒子は不使用ですがSPF50+を実現しています。

ミネラル(酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、マイカ)*4が直接肌に触れないようにヤシ油由来のステアリン酸でナチュラルコーティングしていますので、夕方になっても変色しにくく、くすみにくいのも嬉しいところです。

日焼け止めとは違い、ファンデーションのため、基本的には仕上がり重視で塗布量を決めていただいて構いませんが、塗布量に応じて、日焼け止めクリームや日焼け止めパウダーを併用するとUVカット効果を高められます。

石鹸でも落とせますが、油分豊富な為、やさしいクレンジングで落としていただくのをおすすめしております。

*1 ヤシ油(保湿成分) *2 保湿成分 *3 トコトリエノール(保湿成分) *4ベース剤
 

ア:朝はフェイスクリームのあとに「オールライトサンスクリーンクリーム」、フィニッシングとして「オールライトサンスクリーンパウダー」を使うスタッフもいますし、「オールライトサンスクリーンクリーム」のみを使って化粧直しの時に「オールライトサンスクリーンパウダー」を使うというスタッフもいますよ。

 

アムリターラさん、ご協力ありがとうございました!

 

今回アムリターラさんのお話をお聞きしながら
“お母さん、なんでちゃんとUVケアについて教えてくれなかったの…”
と心の中で思っていました(笑)

30代になって年々シミが気になるようになってきたので、
これ以上悪化させないためにもUVケアをすぐにでも正したいと思います。

今までは、なぜか「日焼け止めはクリームでしょ!」と思い込んでいましたが、
実はパウダーも使いやすくて便利だということは新発見でした。

まずはオールライトサンスクリーンクリームとパウダーをセット使いするところからですね…!

 

次回のコラムは、サンテラボで人気の日焼け止めをスタッフが実際に使った使用感などとともにご紹介しますので、どうぞお楽しみに♪

 

スタッフ あずま

 
 

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