●吐く
●食欲がない
●水をたくさん飲む
●下痢
●便秘
●尿が出ない
●口臭
●口の中がただれる
●涙目・目ヤニ
●瞬膜が出る
●鼻水
●耳をかく
●脱毛
●しこりがある
●腹部のはり
●熱っぽい
●抱くといやがる
●呼吸が荒い
●元気がなくしょんぼりしている、暗いところでじっとしている
●歩き方がおかしい
●急にやせてきた
●吐く
吐く原因はほんとうに様々です。
吐いた回数が、1回か2回でおさまれば心配ないと思います。多分、毛玉を吐く、というたいていの猫でみられるものです。でも吐く回数が多く、1日中吐いていたり、血液が混ざっていたり、吐くという症状にともなって、腹痛になったり、粘液や血の混ざったウンチや血尿をしたり、食欲不振になるなど他の症状のどれかひとつでも伴う場合は、すみやかに獣医師にみてもらう必要があります。その時に、吐いた回数、吐いたものの状態(液状、泡状、固形など)食べ物の消化具合などをチッェクして獣医師に説明します。
●食欲がない
猫が突然食べなくなると、大抵の場合なんらかの病気にかかっている可能性が高いです。転居などで環境が変わった場合などは、少し様子をみることもあるかもしれませんが、心当たりがない場合は、すぐに動物病院に連れていった方が良いです。様子をみてはいけません。猫の食欲が急におちること自体が、もう異常な状態といえます。ネコウィルスや猫エイズウィルス感染症、猫伝染病腹膜炎、胃腸炎、寄生虫症、口内炎、内臓の疾患、腫瘍など重い病気にかかっている確立が高いです。
高熱を伴っていたり、口内炎などが原因で食欲がなくなることは多くみられます。原因がわかればすぐに治療をはじめると、少しずつ回復します。どちらにしてもシロウト判断せずに、獣医さんに早く診てもらいましょう。
●水をたくさん飲む
病気が原因で水をたくさん飲むようになることがあります。猫が必要とする水の量は、体重1kgあたり1日約40cc位で、異常に多量の水を飲む、大量の尿を排泄するといった症状のある場合は、糖尿病や腎臓障害、内臓疾患、また急性胃腸炎やネコウィルス感染症、腫瘍の末期など、さまざまな病気の疑いがあるので、すみやかに獣医師に診せます。ただし、下痢している時や、軽い日射病の時も水をよく飲みます。でもどちらにしても、下痢自体も何か病気がかくれていることもあるので、即病院に連れていった方が良いと思います。
●下痢
下痢が1〜2回ですめば、あまり心配はありません。軽い消化不良をおこしていると思われます。少しだけ絶食して翌日は消化のよいものを与えて様子をみます。でも下痢がずっと続く場合や、便に血が混ざったり異物が混入している場合は、すぐに獣医医師に診せましょう。その場合、下痢の回数や、ウンチの状態など(液状、泡状など)食べ物の消化具合などをチッェクしておいて、獣医師に説明します。膵臓炎による下痢は、黄色っぽいウンチや灰白色の悪臭のあるウンチをすることもあるので「色」も要チェックです。
異物を飲み込んだ場合も、下痢になることがあります。猫はなぜか、スーパーの白い袋や、ちょっとしたごく小さい針金などをわざと飲み込んで、吐くことがまれにありますが、ごくまれにウンチとして出てくることがあります。くれぐれも、そういった袋などは、猫にかじられないような場所に保管する必要があります。
●便秘
基本的に、猫は毎日ウンチをします。それが、食べているのに2〜3日ウンチをしない場合は便秘といえます。ウンチの姿勢をとっているのになかなか出ないとか、わずかに出たウンチに血が混ざっていたり、下痢っぽいウンチになっているとかの場合には、やはりすぐにお医者さんへ。元気がないとか嘔吐などの症状が一緒に出る場合もあります。常に便秘気味で、あまりいつもと変わらない場合は、できるだけ消化の良いもの(繊維質の少ないモノ)を与えたり、少量の油類(バターやサラダ油など)を与えると良いでしょう。猫は油が結構好きです。食べたことのない子でもすぐに舐めて食べますよ。でもやりすぎにはまたまた注意。良く舐めるからといって習慣づけしないようにしましょう。
●尿が出ない
オシッコをしようとするのに尿がでない、トイレにいくけど変な声を出したり、ずっとかがんでうずくまっているとかの場合は、特に雄猫に多い、尿路結石などの泌尿器疾患の疑いがあります。オシッコ位でと、様子を見がちですが、すみやかに病院へ連れて行く必要があります。猫はオシッコを出さずにいると、簡単に死に至ってしまう動物です。尿毒症になって危険な状態に陥ってしまうのです。早期に治療するとほとんど完治するので、飼い主さんが常に気をつけてあげる重要なポイント。ちなみに「シロ」も5〜6才の頃に一度、ストルトバイト結晶による尿路結石になって入院しました。
最も多いストルトバイトによる結石と最近ちょっと増えているシュウ酸カルシウムによる結晶、他にも尿酸アンモニウム結晶や尿路結晶などがあるので、その結晶の種類によって、治療は変わってくるので検査をする必要があります。
それにストルトバイトの結晶になってpHコントロールをしすぎたせいで、シュウ酸カルシウムの結晶ができてしまったという、本末転倒な事例も出てきているので、猫ちゃんにはちょっとかわいそうな症状です。
全体的に雄猫に多い症状です。
●口臭
口内炎や歯肉炎、潰瘍といった口腔の疾患や、鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の病気、肺炎や慢性的な胃腸の疾患などによって、口臭が強くなります。いつもと違うにおいがする場合や、歯ぐきが腫れている、よだれが出る、食欲が落ちる、食べると両前足で口をこすって痛がるなどの症状が出た場合は、口腔内の疾患を疑います。口の中だけの炎症なら、まだいいのですが、猫の場合、その症状の裏にもっと深刻で重大な病気が隠れていることが多くあり、特に注意が必要です。普段から歯磨きなどの習慣をつけて、チェックすることが一番の方法ですが、大変な努力が必要な為、せめて食後にガーゼで歯を拭くといった習慣でケアするのも良い方法です。
●口の中がただれる
外傷、刺激物、歯肉炎にともなう細菌感染症、ネコウィルス感染症など、口内炎の原因はいろいろです。いずれの場合も口の中がただれるだけでなく、口のあたりを触られるのをいやがるようになり、よだれが出るようになったり、痛みで食欲が落ちたりします。口臭と同じように、重大な病気が隠れていることが多いので、すぐに獣医師に診せて下さい。「クロ」の場合は、症状が出たときにはもう手遅れで、歯ぐきが腫れていただけでなく、顎の骨も溶けてスカスカ状態。そんな状態になってやっと食欲がおちて、いつもと違うとわかったのです。「扁平上皮がん」と診断されるまで、本当に細菌性の口内炎だとばかり思っていました。ですから、余計に、口の中のケアには、気をつけて欲しいと思うのです。
●涙目・目ヤニ
いつもより、涙の量が多かったり、涙の出口に異常がある場合などで涙目・目やにが多くなります。流涙症は、鼻が極端に低い顔をしたペルシャなどに見られることがあります。異常に涙やけや目やにがひどいばあいは、獣医師に相談しましょう。他に結膜炎や眼瞼(まぶた)の内・外反症、角膜炎など、目の病気が進行している場合もあるので、異常があれば動物病院に連れていきます。
●瞬膜が出る
瞬膜って何?と思われるかもしれませんが、目に瞬膜が出るとすぐにわかります。目の内側(鼻に近い方)から薄い膜が現れます。実家の「ミーコ」もこの瞬膜が出て、動物病院に連れていき、治った経験を持ちます。神経の病気や、ひどい疲労ストレスなどによるとされていますが、あの時は栄養状態が偏るとこうなると説明を受けましたが…。お薬をもらってすぐに治った記憶がありますよ。
●鼻水
水っぽい鼻水とくしゃみは軽い鼻炎の症状なので、そう心配はありませんが、粘りのある鼻水、目やに、よだれを伴うのはウィルス性鼻気管炎で、獣医師による治療が必要です。それ以外にも、猫カリシウィルス感染症やブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌やパスツレラなどの細菌に感染することによって出る場合もあります。
●耳をかく
外耳炎や耳かいせん症などの病気が原因で、耳がかゆくなることがあります。外耳炎にかかると頭を振ったり耳をかゆがって後足でかいたり、耳の内側が赤くなったり、ひどいときにはウミが出るなどの症状が見られます。原因は様々なので、まずは病院に連れて行く方が良いと思います。耳かいせん症は、耳介(じかい)と呼ばれる外に見えている部分やその周囲にダニが寄生して皮膚炎を起こす病気です。かゆみが激しくいつも耳をかいたり頭を振ったりします。耳のまわりに灰色から茶色の乾燥した耳アカがあったり、黒っぽい耳アカが多量に出る場合、耳かいせん症の疑いが濃厚です。常に耳の手入れをしてあげて清潔に乾燥させるようにケアしてあげましょう。
●脱毛
細菌や真菌による感染症のほか、毛包虫などの寄生虫による皮膚病、なんらかの原因による湿疹、接触性皮膚炎や季節的な皮膚炎などアレルギー性の皮膚炎など様々なことが原因で、かゆみを伴って毛がぬけることがあります。「シロ」もここ5〜6年ずーと皮膚病を患っています。でも全然原因が分からず、多分アトピーのような皮膚炎ではないかとのことですが、ゴロにゃんママとしては常に頭の痛い悩みの種です。
ずーとエリザベスをしていたのですが、長期になるとあまりにも日常生活がかわいそうなので、猫服を自分で作って着せてあげるようになり、もっと素材のいいものいいものと追求するようになって、このゴロにゃんサイトを作るきっかけのひとつとなりました。きっと同じ悩みを持つ飼い主さんは多いと思うのでそのうちにきっと皮膚病用の猫服を扱いたいです。
●しこりがある
触っても痛がらないメス猫のしこりの場合は、主に乳がんが疑われます。速やかに病院で検査してください。他に偏った食生活からおこる偏食や、不飽和脂肪酸が多く含まれるフードばかりを与えたりするとおなかに「ぷよぷよ」としたしこりが連続して出来る場合があります。連続したしこりは、青魚の過剰摂取による黄色脂肪症でおこる病気。触るととても痛がるので、直すのには、ビタミンEが有効です。獣医師に相談しながら、ビタミンEの多く含まれたフードにかえていく必要があります。
●腹部のはり
子猫の場合、お腹に回虫が寄生しているとお腹がふくらむので、まずは検査を。成猫の場合は、ガスがお腹にたまっているか尿閉、伝染性腹膜炎、子宮蓄膿症、腫瘍による腹水など原因は様々なので、おかしいなと思ったらすぐに動物病院でみてもらいましょう。
●熱っぽい
重大な病気がかくれていることが多いので、シロウト判断せずにすぐに病院へ。熱とともに、他の症状がないかどうかをチェックして、獣医師に報告すると適切な処置を受けやすいので、気を付けて下さい。
●抱くといやがる
もともと抱かれるのが嫌がる猫もいます。性格的なこともあるので、普段の行動に基づいて判断を。急に抱かれるのを嫌がるようになった場合は、ケガや病気を疑います。
●呼吸が荒い
正常な呼吸数は、1分間に20〜30回。これを越える呼吸数の場合や、呼吸が速くて歯茎が青白い場合などは、要注意です。心臓病や肺炎、腹膜炎などの病気も疑われるので、すぐに病院で検査する必要があります。
●元気がなくしょんぼりしている、暗いところでじっとしている
いつもと違って元気がないときや、ひとりポツンと暗いところにいたがる場合は、要注意です。原因がわからなくても病院で検査してもらう方がいいと思います。
●歩き方がおかしい
歩き方が少しおかしいと感じたら、手足に傷がないか、何か刺さっていないかを確かめます。関節を痛めたとか骨折をまず疑います。こうした原因がなかった場合には、足そのものに原因があるか、筋肉、神経、けい椎、胸椎、腰椎などの何らかの故障があることや、脳や脊髄に異常があることも考えられます。また成長期の猫では、正しい栄養食が与えられていないと、リンの過剰、カルシウム不足により栄養性二次性上皮小体機能亢進症がおこり、それが重くなると歩行困難になったり、腰がぬけたようになることもあります。原因をつきとめるとこが大切なので、速やかに獣医師に診せて下さい。
●急にやせてきた
人間同様急激な体重の変化には、注意が必要です。寄生虫が原因のこともありますが、糖尿病や猫エイズウィルス感染症など食欲があるのにやせて来る場合もあります。早めに獣医師に診せる方がいいと思います。
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