このゴロにゃんママの情報局で何回か登場している猫で実家の猫だった「ミーコ」の話の中で、お産を11回とか12回とかちょっと数字が違っている部分があると思います。
本当はそんなに産んでいない、作り話なんじゃないのと思われるかもしれませんが、実は12回目は、正確にいうとお産はしていないのです。
でも子供は6匹いたのかな?結果的には、中絶ということで、獣医師の先生が処置してくれました。
実はもうすぐお産という数日前に、「ミーコ」は交通事故にあったのです。それも九死に一生を得るほどの重体でした。
かろうじて自分で家に戻ってきたのでしょう。家の2階の4畳半の間が、血まみれでそれはすごい状態でした。当時は、外へも自由に出していたのですが、まさかこんな大けがをして帰ってくるなんて、信じられませんでした。そしてすぐに獣医師さんに診てもらったところ、内臓の破裂は幸いなかったのですが、もうホントに紙一重、皮一枚でつながっている状態でした。
車にずいぶん、引きづられたような後もあり、大けがとやけどのような傷もあり、それはもうひどい状態でした。
手術するにあたって、お腹の大きい今のままでは、母猫である「ミーコ」の命が危ないとの事で、今回は子猫は処理しますとのこと。
仕方がないので、交通事故でけがをした部分の手術と子供の中絶・流産とを一緒にしてもらいました。
おかげで「ミーコ」はなんとか助かったのですが、手は骨折していて、一生曲がったままになりましたし、お腹は、傷が元に戻っても、毛は生えてこずケロイド状態になって後が残りました。
でも元気に16才まで生きたので、7才位に遭ってしまったこの交通事故は、大変な体験になってしまったのです。
ですから特に外へ出入りを自由にさせている猫は、交通事故も含めて大変な厳しい危険な環境にあることをわかって欲しいのです。
もちろん家の中にも危険はいっぱい。台所のガスコンロや包丁、ストーブやベランダの落下事故、お風呂場や洗濯機など、人間にとって安全なものでも、体が小さい猫にとっては、時には命取りになる場所や器具がいっぱいなのです。
猫の習性を理解して、住まいを見直し事故を未然に防ぎましょう。
結構落とし穴は、安全だと思っているところにもあります。
例えば、猫を病院に連れて行くといった場合、本来おとなしい猫でも、いったん外へ出すとパニックになることがあります。
ただ単に抱っこして連れていくなど到底考えられない事です。できれば、猫の様子をみながら、洗濯用のネットやコントロールバッグなどに入れて、なおかつキャリーバッグに入れて連れていくという二重の安全対策を施した方がいいと思います。
もう何度も病院に連れて行って、大丈夫と分かっている場合でも。病気で体に異常があると、普段はおとなしい猫でも、緊急事態の時には、体を触らせようともしないことが多いので、飼い主だけが、洗濯ネットに猫を入れることのできるタダ一人の人間となります。
それでも、飼い主にも触らせようとしない場合もあるので、あくまでそーっと洗濯ネットやコントロールバッグの中に入れて下さい。
あわてて病院に連れていっても、猫がパニックに陥って、結局診てもらえないなんてことにならないように、日頃から洗濯ネットやコントロールバッグを持っておくとても役に立ちます。
特にコントロールバッグは、先生に診て貰いやすい形をしているので、ゴロにゃんママの超おすすめ品です。
これをもっと早くみつけていれば、亡くなった「クロ」の治療ももっとスムーズに、ストレスを最小限にできたのにと悔やまれます。
次にあげるけがは、できれば一生して欲しくありませんが、もしもの時に役に立つ情報として、ざっとでも読んでおいた方がいいかもです。
特にけがの場合は、最初の処置での対応が、大切になってきます。飼い主の適切な処置が、猫の命を救うこともありますので、どうぞパニックにならずに冷静に対処してもらえたらと祈るばかりです。
●交通事故
明らかに事故に遭ったと分かるときは、素早く獣医さんに診て貰う手配をするものですが、ちょっとした接触で、歩き方がヘンだとか体を触ると痛がるとか、案外飼い主にも気づかないうちに事故にあっている場合があります。日頃から異変がないかどうか、気にかけることがとても大切です。
事故にあって大けがをしている猫は、とても興奮してパニック状態になっている場合が多いので、飼い主といえども、取り扱いには注意が必要です。獣医師に診て貰う前に、猫の様子をみながら、洗濯用のネットやコントロールバッグなどに入れて連れていきます。
目に見える傷だけでなく、骨折や脱臼、内臓の破裂や横隔膜ヘルニアなどを起こしている可能性もありますので、速やかに動物病院に駆け込んで下さい。
猫は何度も言うように、とてもガマン強い動物なので、「態度十分の一」なのです。
●猫をふんでしまった
この間も猫ではありませんが、子犬を踏んでしまったと動物病院で心配している飼い主さんと出会いました。
毛布の中で子犬が寝ていたので、気が付かずに踏んでしまったそうです。幸い大事には至らずに、大丈夫と先生から説明があってほっと肩をなでおろしていましたが、この事故は結構多いものなのです。
特に子猫や子犬は、思いもかけないところで、寝ている場合があるので、注意が必要。じゃれているときや、まとわりついて来たときにもふんづけてしまうことがよくあります。
そういえば「ネコふんじゃった」っていう曲があるくらいですよね。
それくらい日常良くあるトラブルなのです。大抵は、猫は柔軟性のあるしなやかな体をしているので、大丈夫なことが多いですが、人間の全体重が真上からかかった場合には、最悪の場合、圧死という事態も引き起こす可能性があります。
ですから、一応踏んでしまった場合は、ねんざや骨折も疑って、しばらく痛がっているところがないかをチェックします。猫が痛がって興奮している場合は、洗濯ネットやコントロールバッグに入れて病院に連れていきます。
●出血
出血場所を確認して、出血が少ないようなら、傷口の毛を刈って、原因となっているものを除去して傷口の大きさを確認します。
水道水かオキシフル(3%に薄めた液)で傷口を洗ってガーゼと包帯で保護します。出血がひどい場合は、止血だけをしてすぐに病院へ。
足の出血なら、ひもや棒を使って止血(壊死しないように15分ごとにゆるめる)して、胸やお腹の場合は、ガーゼを強く当てて押さえて、血を止めます。
猫は大抵パニックになっているので、病院に行く前に、洗濯ネットやグルーミングバッグに入れて連れていくと治療もスムーズです。
●骨折
骨折の場合は、人間同様、副木などで固定して振動することを防ぎます。とはいってもなかなか、大抵の人は(ゴロにゃんママ)も含めて、骨折の処置を出来る人は少ないので、やはりすぐに病院へ。
この時は、洗濯ネットには、入れるときに非常に痛がる場合があると思うので、状況をみて、とにかく患部を動かさないように。足の骨折なら、雑誌など巻き付けて、ひもでくくるのも良い方法です。
背骨やお腹の骨折は板などにのせて、猫をひもや包帯でくくりつけて、病院に連れていきます。
●傷
傷を見つけたら、出血の時と同様に、その部分の毛を刈って、異物をまず除去します。
水道水かオキシフル(3%に薄めた液)で砂や汚れをとって、滅菌ガーゼをあてて、包帯で保護します。
●やけど
熱湯をかぶった場合、広い範囲のやけどは体全体を水に浸します。体表の50%異常の場合は、猫にショック症状などもみられます。
その後冷たい水でしぼった布巾にくるんですぐに病院へ。冷やし過ぎと脱水に注意。時々水分をスポイドなどで与えます。小さいやけどでも、すぐに令水でしぼったタオルを当てて冷やします。
油などをかぶった場合も同様ですが、軟膏などをシロウト判断で塗らないようにすみやかに病院に連れていったほうがいいでしょう。
冬場のホットカーペットでの低温やけどもあるので、くれぐれも温度には注意が必要です。
●落下事故
いくら猫が高いところから落ちても大丈夫といっても限度があります。
外傷がなくても内臓の破裂や骨折などがあるので、すみやかに病院に連れてきます。
もし洗濯ネットやグルーミングバッグに入れられるようでしたら、中に入れて動物病院につれていきます。出血や骨折がみられる場合は、応急処置を施します。特に、集合住宅のベランダからの落下事故が多いので、手すりなどに乗れないようにするとかの対策が必要です。
●溺れた
多くの猫は、大抵、水が大嫌いですが、泳げないことはありません。まだほんの子猫が、せっぱつまって泳いだ姿を琵琶湖の近くの川で見たことがあります。
よほど怖かったのでしょう、人間に捕まらないように逃げた先が川だったので、そのまま川へザブンと入って、懸命に泳いでいました。
幸い、すぐに岸にたどり着いて事なきを得ましたが…。
子猫は、そう長時間泳ぐ事はできないと思います。
まだ生まれて間もない子猫を、浴槽で死なせてしまったことも随分前にあります。
多分、真夜中に遊んで風呂場の中に入ったのでしょう。
朝になるまで、誰も気が付かなかったのです。
たまたまお風呂のふたがずれていたのでしょうね。
可愛そうなことをしました。まだゴロにゃんママが中学生のときの事ですが…。
ですから、家の中でも、お風呂場や洗濯機など、特に子猫のいる家庭は十分に気をつけることが必要です。
もし溺れている猫をみたらすみやかに救出して、肺に水が入っていないかを確かめ、飲んだ水をはき出させるようにします。
息をしていない、あるいは呼吸が弱いなどの時は、猫を逆さにつるして水を吐き出させるのが一番です。後足をつかんで15〜20秒おいてから3〜4回上下にゆすります。
●痙攣
痙攣が始まったら、何かにぶつかることのないように、落ち着いて広い場所に移動させます。
毛布などで全身を包んで、静かに寝かせて様子をみます。痙攣が10分以内に止まればとりあえず大丈夫。
それ以上続くようなら、また、再発するようなら病院へ連れていきます。発作中には猫の口にモノや指を入れるのは危険なことを覚えておいて下さい。
その場はおさまっても一度検診を受けた方がいいかもしれません。重大な病気がかくれていることが、しばしばあります。
●感電
猫に触れると人間も感電するので、まず原因となっているコンセントをぬくか、ブレーカーを落とします。
この後、猫の状態を確認します。呼吸停止、心停止が見られたら、心肺蘇生法を施します。
呼吸が微弱の場合は、まず横向きに寝かせて片方の手で頭を押さえ、もう片方の手で舌をつまみ猫の呼吸に合わせて出し入れをして呼吸がしやすいように、手伝ってやります。
呼吸停止の時は、片手で猫の前足を持ってもう片方の手で猫の口を押さえます。そのまま鼻から3秒間空気を吹き込みます。
これを何回か繰り返します。心臓のマッサージは、猫を仰向けに寝かせて、両手で左右から心臓をはさむような形で圧迫します。
1分間に30回が目安となります。心臓を5回押すごとに先ほどの人工呼吸を1回行います。
●窒息
とにかくのどの異物を取り除きます。片手の親指を人差し指を犬歯の後ろ側にあてて、頭を押さえ、もう片方の手を猫の口に入れて異物を取ります。ピンセット使うのもいいかもです。
取れなければ、逆さにして振ったり、背中をたたいたりします。
●目に異物が入った
エリザベスカラーを付けて速やかに病院に連れていきます。無理に捕ろうとすると目はとてもデリケートなので、ちょっと危険。
猫が勝手にさわるのを阻止するために厚めの紙などで即席のエリザベスカラーを作って、引っかいたり、こすったりするのをやめさせます。
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