1年中使える高機能な二枚合わせ掛け布団とは
2枚合わせ掛け布団という布団をご存じでしょうか。
どうやって使えば良いのか、あるいはメリットが分からないと思われるかもしれませんが、使い方を知れば機能性の高い掛け布団であることが分かると思います。
特に四季があり、一年を通して気温や湿度の変化が激しい日本でも1年中使いやすい、使い勝手の良い掛け布団なのです。
二枚合わせ掛け布団は中綿量の異なる2枚の掛け布団がセットになったもので、ツインタイプやデュエットタイプとも呼ばれています。
2枚の掛け布団の内、1枚は合掛け布団(中綿量0.7から0.9kg程度)、もう1枚は肌掛け布団(中綿量0.3から0.6kg程度)と呼ばれる掛け布団が組み合わされています。
ちなみに中綿量は明確に決まっておらず、メーカーによっても異なりますので、あしからず。
2枚合わせ掛け布団の使い方
さてなぜ二枚合わせの掛け布団が機能性に優れているかというと、季節に応じて3通りの使い方ができるからです。
夏は肌掛け布団1枚で使える
まず夏の暑い日は肌掛け布団1枚で使います。
エアコンを付けるとタオルケット1枚だと寒い、体が冷えるという人も冷房対策として活躍します。
中綿が入っているのでタオルケットよりも保温力があります。
また春や秋もそれほど気温の低い日でなければ使えるでしょう。
春秋は合掛け布団1枚で使える
春や秋など気温が少しずつ下がってくると、肌掛け布団1枚では寒いと感じることでしょう。
時に気温差の激しい春秋は合掛け布団が活躍します。
中綿量が掛け布団に比べて少ないため非常に軽く、保温力もあるので快適な掛け心地です。
温暖な地域にお住まいの方や暑がりな方、寒さに強いお子様などは冬でも合掛け布団1枚で十分かもしれません。
冬は2枚合わせて使える
そして寒さの本格化する冬は、2枚合わせて使うことで2枚合わせ掛け布団の暖かさが本領発揮します。
肌掛け布団と合掛け布団はホックなどでくっつけることができます。
このように独立させて1枚で使ったり、2枚で使うこともできます。
二枚合わせ掛け布団は、オールシーズン使いまわせる機能性の高い掛け布団なのです。
2枚合わせ掛け布団のメリット
このようにオールシーズン使えることが2枚合わせ掛け布団のメリットといえます。
他にも以下のようなメリットがあります。
- 一年中収納が嵩張らない
- 使い方は無限大
- コストパフォーマンスが高い
寝具はどうしても嵩があるので、押入れやクローゼットなどの収納を圧迫してしまいます。
特に羽毛布団などの冬物は嵩張る上、冬以外使いませんからずっと収納を占領してしまいます。
その点2枚合わせ掛け布団であれば、春や秋は合掛け布団、夏は肌掛け布団など何かしら使用しています。
ですから冬以外でも、合い掛け布団か肌掛け布団どちらかを収納できれば良いため、収納スペースが少なく済むというわけです。
一人暮らしの人や単身赴任をする方など、部屋が狭い人には収納スペースが少なくて済むのは助かります。
また昨今や気密性や断熱性に優れた住宅が多いですから、それほど厚い布団は必要ないという人も、2枚合わせ掛け布団は最適ではないでしょうか。
さらに3通りの使い方があるといいましたが、毛布などと組み合わせれば使い方の幅はさらに広がります。
例えば合掛け布団と毛布、肌掛け布団と毛布などの組合せも可能です。
このように保温力の微調整ができるようになり、より一層快適な睡眠環境を作り出すことができるわけです。
さらに夏用、春秋用、冬用と季節に合わせて掛け布団を何枚も買い揃える必要がありません。
毛布などは買い足す必要があるかもしれませんが、掛け布団は2枚合わせ掛け布団1枚あれば十分です。
単品で買うよりも安いですし、かつ一年中使うことができて経済的、コストパフォーマンスが高いといえるでしょう。
2枚合わせ掛け布団の選び方
ではどんな2枚合わせ掛け布団が良いのでしょうか。
羽毛布団にも2枚合わせ掛け布団があるので、羽毛が好きという方にはおすすめです。
暖かさや軽さという点では羽毛布団の右に出るものはないでしょう。
ただ羽毛は基本的に水洗いできませんので、布団をこまめに洗いたいという方には不向きかもしれません。
特にオールシーズン使うことを考えると、布団が汚れやすくなります。
その点、水洗いに強いポリエステルなどの素材を選ぶと、ご家庭で洗えるので非常に便利です。
また2枚の布団の着脱が簡単でずれにくいというのも大事な点です。
紐タイプだと着脱が面倒ですし、寝ている間に紐が外れるなどして布団がずれやすいというデメリットがあります。
その点ホックタイプだと着脱もしやすいですし、布団がずれる心配も少なくなります。
当然ホックの数が多いほど布団がずれにくくなるので、ホックの数をチェックしてみるのも良いでしょう。
多すぎると今度は着脱が手間になるので、シングルタイプであれば、ホックとボタンの数は8カ所がベストです。