【アルフレッド サージェント】 スエードシューズを整える

いつもたくさんのご来店を頂き有難うございます。

営業部の會田です。

スエードは年間定番素材とはいえ、デニムや紡毛素材のパンツとの相性が良いため冬場についついヘビーローテションしてしまうアルフレッド・サージェントの外羽根・フルブローグシューズです。

アッパーは目立つ汚れや色褪せもなく良いコンディションですが、シューレースとつま先のコバが見ての通り、大分やつれた状態です。

ラフな雰囲気が出て、これはこれで良いかな?とする気持ちもありましたが、シューケアを生業とする者としてここは心を改めなくてはいけません!

まずはつま先のコバの色剥げを【サフィール エッジ&ヒールレストアラー】で整えます。
ペンタイプで使いやすく、革コバ・革ヒールの風合い・仕上がりにこだわったコバインクです。

シューレースの交換前に染料ベース【ヴィオラ スエードカラー ダークブラウン】で軽く補色し、【ヴィオラ スエードコンディショナー】で栄養と防水・防汚効果を与えます。

この【ヴィオラ スエードカラー】と【ヴィオラ スエードコンディショナー】は互いに含まれるフッ素同士の相性が良いので染料がコンディショナーの防水性に弾かれることなく革に浸透し着色することができます。

また、巷には靴クリーム同様にスエードの補色剤にも顔料・染料ベースの製品がありますが、
染料ベースの補色剤の特長として

  • スエード・ヌバックなどの起毛革の柔らかな自然な風合いを損ないにくい。
  • 重ね噴きすることで色の濃さを調整しやすい。
  • 色合いを一度に変えにくいため同系色で使える色の幅が広い。
スエードの補色に不安のある方に使いやすく、仕上がり後の風合いにもこだわった製品となっております。

最後にシューレースを交換します。
ご覧の通り、交換前のシューレースは先端のセルが取れたまま&セロテープを巻いて応急処置をしている状態・・

蝋が引かれて光沢のある中太のロービキ紐から蝋なし太めのガス紐【IPI シューレース ガス丸 太】に交換してチャーチの靴(内羽根のドレスシューズにも太いガス紐が通してある)のようにどこか野暮ったい雰囲気を出してみました。

こだわりの詰まったケア用品で自分なりのこだわりでメインテナンスした後は、気持ちが晴れやかになるから不思議です。 3月に入り気候も良くなってきました。足元を整えて心も身体も晴れやかに活動したい季節ですね!!

【注意】レポート掲載商品について

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