アレンテージョ地方のワイン、ビオワインをご紹介します。

こんにちは、ちえこです。今日もこのコラムをお読みいただきありがとうございます。

突然ですが、こちらのワインのエチケットの動物、何ていう名前の動物だと思いますか?

シマウマのモチーフ?

シマウマ?そう、動物園やTVで見たことのあるシマウマをモチーフにしたように思えますね。
実はこの動物、ZEBROゼブロといって、16世紀までイベリア半島で生息していたグレーと白の縞模様の野生の馬なのです。大航海時代にポルトガル人が喜望峰に達した際、アフリカの大地にて、このゼブロによく似た馬を見つけたところから、私たちが現在みることができるシマシマ模様の馬はZEBRAゼブラと名付けられたと言われています。

今日イベリア半島では、シマシマ模様の馬ゼブロは絶滅してしまったのですが、その派生種と言われる野生の馬が存在しています。

さあ、今日ご紹介したいワインは、ポルトガルの首都リスボンから南東に位置するアレンテージョ地方のワインです。

突然ですが、こちらのワインのエチケットの動物、何ていう名前の動物だと思いますか?

ゼブロ 2015

スペインとの国境寄りでもある広大な平野が広がるアレンテージョでは、日照量は多く、降水量は少ないという気候条件が幸いし、健全なぶどうが育つ環境にあります。
今日ご紹介のゼブロ2015も、降り注ぐ太陽の光を浴びて、健康的に育ったぶどうでつくられたビオワイン。ぶどうの収穫後は除梗し、垂直式温度管理されたタンクに移した後破砕、野生酵母による自然発酵、225ℓアリエ産フレンチオークにて6か月間熟成されています。

外観は、やや紫がかった透明感を持つガーネット。グラスをまわすと側面に色調を残し、ゆっくりと流れ落ち粘性高く、たいへんよく熟したぶどうからできたワインであることが想像できます。

香りには、コンポートしたイチジクのような赤いフルーツ、シナモンやクローブ、五香粉のような複雑性を持つスパイスや古木のニュアンス。プラス、絞ったレモンを加えたような爽やかさも持ち合わせています。

味わいには、口に含むとすぐにフレッシュな酸味が舌に当たり、その後舌全体にドライプルーンのような甘みが広がり、きゅっとタンニンの収斂で口全体が締まります。これは、がちっと固めるものでなく、ふわっと口の中をジューシーに保ち、余韻へと続く感触で、プルーンのような凝縮した果実の甘みが残り、それが消える頃にシナモンやカカオ、少しタバコのようなフレーヴァーが立ち、ゆっくりと消えてゆきます。とてもフルーティで、それでいて複雑で上品な樽のニュアンスも持っているワインなので、ぜひお料理とあわせていただきたいワインです。

あわせたいお料理にお勧めしたいのは、やはりアレンテージョ地方の代表的郷土料理、カルネ・デ・ポルコ・アレンテジャーナ。パプリカのペースト、マッサ・デ・ピメントを使用した豚肉とアサリの炒め物。詳しいレシピはこちらをご覧ください。
⇒http://www.rakuten.ne.jp/gold/mp/recipe/page/recipe017.html

カタプラーナ鍋を使うと、お手軽にテーブルの上がポルトガルになりますね♪

旬のアサリをたっぷり入れて、ゼブロ2015とぜひマリアージュを試してみてください!!

アレンテージョの料理とワイン