年末年始のちょっと贅沢な赤ワイン

こんにちは、千恵子です。今回もこのコラムをご覧いただきありがとうございます。

早いもので2017年もあと数日となりました。12月ということで忘年会やクリスマス会・・・と、いつも以上にワインを飲む機会が多くなっているのではないでしょうか。ということで、今回は普段よりちょっと贅沢なワインをご紹介したいと思います。

アレンテージョ地方

生産地域は、前回ご紹介したアレンテージョ地方。リスボンよりも南東に位置し、見渡す限りの平原が続く風景の中に、降り注ぐ太陽の光の下、広がるぶどう畑の広大さに圧倒されます。

アレピアードの畑

フィロキセラ等の病害や国策など、歴史的背景もありアレンテージョがワイン産地として一世を風靡したのは近年のこと。ぶどう栽培地として見直され、世界からも注目を集める生産地となっています。

ナゼ、世界から注目を集める生産地となっているのか?

その理由は、ポルトガルワインの魅力のひとつ、土着品種がワインに使用され、高品質のワインが出来上がっているから。

アレピアード・コレクション・レゼルヴァ ティント2014

今日ご紹介するワイン、アレピアード・コレクション・レゼルヴァ ティント 2014に使われているぶどうの65%はトゥーリガナショナルというポルトガル土着の黒ぶどう。ポートワインやダンワインにはなくてはならない品種であり、まさにポルトガルを代表するぶどう品種のひとつです。

出来上がるワインに骨格と力強さを与え、タンニンはしっかり、ブラックフルーツのような果実の凝縮感をもたらします。

このトゥーリガナショナルというぶどう品種が、わたしたちのよく知っているプティ・ヴェルド、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーとブレンドされ、結果的に口当たりよく、馴染みやすく親しみの持てるワインとなっているところに、「初めてだけど、どこか懐かしい」ワインを思い起こさせてくれるのです。

グラスに注ぐと立ちのぼる芳香

ボトルを開けた瞬間からあふれ出す果実感。

色調は濃厚で、注いだ液体でグラスが染まりそうなほど。果実成熟度の高さがうかがえます。

グラスから元気に飛び出す香りはブラックベリー、コンポートしたプラム、丁子、シナモン、リコリス、など複雑、大きなグラスでゆったり飲みたいです。

グラスの内側を伝うワイン

味わいは、果物を食べたようなヴォリューム感がダイレクトに得られます。

果実の濃縮感は熱を加えたジャムっぽさというより、みずみずしい巨峰を皮ごとかじったようでフレッシュさも感じられます。 タンニンはなめらかで収斂は優しい。鼻腔に上る香りが心地よく、もうひと口、もうひと口、と味わわせてくれるでしょう。

Feliz Natal!!

2017年最後に・・・。コラムで、またファミリーセールで、皆さまにポルトガルワインについてお伝えする機会があったことを嬉しく思います。皆さまのワインライフがますます楽しいものになりますように。

Feliz Natal e Bom Ano Novo 2018!!