無肥料無農薬栽培とは、化学肥料・農薬はもちろんのこと、有機肥料を一切使用せず、土そのものがもつ本来の偉力を発揮させることで作物を栽培する農法のことです。
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有機JAS法が施行されて有機栽培野菜が少しずつ巷で見かけるようになりました。しかしながら一部では有機栽培による弊害も指摘されています。ではなぜ健友館が無肥料無農薬野菜を推進しているのか?そこを少し探ってみましょう。
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■近代農法(慣行農法)
一般の農業では土壌消毒と称して土壌中の微生物を皆殺しにします。
農薬と土壌消毒剤によりこれらの微生物は姿を消し単一な微生物層になってしまいます。
その後、化学肥料を入れます。
化学肥料はチッ素・リン酸・カリウムのバランスがよく取れていて純度の高い肥料成分です。
種が発芽し根っこが生えすぐに養分を探し始めます。
化学肥料は純度が高いのですぐに養分にたどり着きそれを吸ってグングンと成長します。
そして雑草が生えれば除草剤を撒くという仕組みです。
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■有機栽培
土壌消毒も化学肥料も投入しません。
投入するのは動物性の堆肥・有機肥料、すなわち化学肥料と同じ成分のチッ素・リン酸・カリウムの純度が粗い物。
なのでグングン成長するという訳には参りません。
根っこは自ら粗い肥料成分を探しますので化学肥料に比べて根は深く張られます。
雑草・虫が付いてもJAS法で認められてる農薬しか撒きません。
★有機JAS法では21種類の農薬と60種類の食品添加物の使用が認められています。
有機JASマークの張っているものは無農薬とは限りません。
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■無肥料自然農法
土壌消毒も肥料も堆肥も投入しませんので根っこは養分を求めてグングン根を張ります。
当然、肥料の臭いに寄ってくる虫も来ませんので農薬など皆無です。
根が張ることで野菜の生命力は非常に強くなります。
2005年は台風などの災害が多く、野菜の値段が高騰しましたが、根っこが長い無肥料野菜は災害の被害をもろともせず安定的に供給されていました。
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■虫が来る野菜
肥料を使えば使うほど虫は寄ってきます。
肥料をたくさん投入することで病虫害が増えるのは意外と思われるかも知れませんが、肥料の臭いが葉から出て虫が来ます。
詳しく書くと大量に投入した肥料(チッ素・リン酸・カリウム)を野菜が吸い野菜の中で『硝酸態チッ素』と言う物質が発生します。
その硝酸態チッ素を大量に含む野菜めがけて虫がやってくるのです。
過剰な硝酸態チッ素は発ガン性があり、さらに肉と化合すると『ニトロソアミン』という超発ガン性物質が発生すると言われます。
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無肥料の木の葉とてもキレイ。 |
肥料を吸った木の葉は虫食いだらけ。 |