鰻の蒲焼きと梅干の食べ合わせ
鰻について調べると「
蒲焼と梅干しを一緒に食べてはいけない」という言い伝えをたまに見かけます。酸味がうなぎの脂をさっぱりリフレッシュしてくれるし、相性はよさそうなものですが……いったいどうしてなんでしょう? 「もしかしたら何か理由があるんじゃ?」「試したことはないけどなんとなく避けている」「そもそも梅干しと一緒に食べるなんて思いつかなかった!」って人もいるのではないでしょうか。
でも、非常にもったいない!!
今回は、静岡に店舗を構えた
鰻屋『浜名湖 うなぎのたなか』が
鰻の蒲焼きと梅干の食べ合わせがおすすめな理由を解説いたします!
■うなぎの蒲焼と梅干は食べ合わせても問題ナシ!
鰻と梅干しは一緒に食べても問題ありません! 成分的にも医学的にも、組み合わせて問題になる
栄養素は見当たらず……。一緒に胃袋に納めてもなにか健康上の被害が出ることはないと思われます。むしろ、栄養的に見れば「一緒に食べた方がいい」とのこと。ポイントは梅干しの持つ酸。これが
蒲焼きに嬉しい効果をもたらしてくれるんです!
■糖質と脂 × クエン酸 = 夏バテ対策!!
梅干しの酸っぱさの正体は有機酸類と呼ばれる成分です。クエン酸、リンゴ酸などは有名なので一度は聞いたことがありますよね。これら有機酸類には唾液・胃液の分泌を促す効果が期待されています。口からお腹から、ダブルで消化を促進してくれる効果が期待できるようです。うな丼、うな重、
ひつまぶし……などなど、蒲焼きを使った料理には高確率でお米がついてきます。糖質が気になる人も多いはず。でもそんなときは梅干しを一つまみしてください。すると消化器官の働きが活発になり、食べたものを効率よく分解してくれるのです。
それから脂について。「うなぎは脂が乗った魚だ」そんな印象が強くてなんとなく手が伸びないという方もいますよね。実際に鰻は脂の乗った魚ではあるのですが、これも梅干しと一緒なら分解効果が期待できます。人間の体内には『クエン酸サイクル』と呼ばれる働きがあることをご存じでしょうか? これは、糖質・脂質を中心に、食べ物から摂りこんだ栄養素を分解しながら、体の調子を一定に保ってくれる働きのことです。エネルギーの元になる栄養素を摂れるうなぎの蒲焼きと、酵素として働いてくれるクエン酸つきの梅干しは、だから非常に相性がいいんです。
実はこの食べ合わせ、
夏バテにも効果てきめん! うなぎに豊富に含まれているビタミンB1と梅干しの持つクエン酸は、両方とも疲労回復の効果が期待できる栄養素です。
「なんだか最近疲れがたまってるかも……」「だるくて動く気にならない……」
特にお中元からお盆の時期はレジャーシーズン。体力を使い果たしてしまうその前に、鰻+梅干しで
夏バテの撃退をおすすめします!
ふわっと香ばしい鰻をお米に乗せて
タレでつゆだくにして、真ん中に梅干しを一粒。冷たいお茶をさっとかけて氷を浮かべ、仕上げに山椒を少々。これぞ特性鰻冷やし茶漬け……! 一気にかきこんでしまえばもう極楽待ったなし! 熱中症が裸足で逃げ出すこと請け合いです!(個人の感想です)
『うなぎのたなか』では
国産鰻の
蒲焼を
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■どうして蒲焼と梅干の悪評が広まったの?
さて、栄養的に見ても相性が悪くないこの二つ。いったいどうして「一緒に食べてはいけない」と言われるようになったんでしょうか。これにはいくつも説があるようです。その中から広く知られている二つをご紹介します。
・うなぎの鮮度を確認するため説
・梅干しが鰻の栄養を消してしまう説
一つ目が鰻の鮮度を確認するため説。かつて冷蔵庫などなかった時代、見た目と香りと味だけが食材の鮮度をはかる方法でした。現代日本の、十分な栄養の摂れる食生活とは環境が違いますから、腐ったものでお腹を下せば大事になりかねなかったのでしょう。さて、鮮度の落ちた鰻は異臭を発し、味も独特な違和感のあるものに変わるといいます。
蒲焼きにしてしまえばタレ一色になって見分けがつきませんから、判別するには香りと味しかありません。強烈な酸っぱさを持つ梅干しと一緒に食べたら気がつけないとは思いませんか? そうなると「一緒に食べてはならない」と言われるのも頷ける部分がありますね。
二つ目が、梅干しは
鰻の栄養を消してしまう説。鰻のこってりした脂を梅干しがさっぱり中和してくれるのは先ほども言ったとおりです。しかし、同じように食べ合わせた昔の人はこうも考えたのではないでしょうか。
「これってもしかして、
鰻の栄養が消えてるからさっぱりするんじゃないの?」
それは大変だ! せっかくの鰻なのに! というわけで、鰻の栄養を最大限取り込むため「梅干しと一緒に食べてはいけない」と言い聞かせるようになったのではないでしょうか。こちらの説はなんだかコミカルな勘違いですね(笑)
■まとめ
・うなぎの
蒲焼きと梅干は一緒に食べてもなんら問題はありません。
・それどころか、栄養的に見てむしろ推奨される食べ合わせです。
その理由は脂の分解を促してくれる有機酸類が梅干しに多く含まれているから。暑い季節、特に
お中元や
土用丑の日はおすすめです。ビタミンB1とクエン酸、ダブルの疲労回復効果で夏バテも吹き飛ばしていきましょう!
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土用の丑の日にはどうしてうなぎが人気なの? 蒲焼の栄養に理由が……?
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