大抵の人にとって、猫の健康を見極めてから飼い始めるのはとても大切なポイントです。
でもあえてここで大抵の人という言葉を使ったのは、人によっては、はじめからハンデをしょっている猫を飼い始める人が少数ですが、いるという事も知っておいて欲しいのですよ。
ゴロにゃんママも最初は、健康で元気な猫を手に入れた方が絶対に良いなんて、思い込んでいましたが、猫のことについていろいろ調べて行くうちに、そうでもないんだなと気付かされました。
例えば、健康とは少し意味が違いますが、わざと子猫を飼わずに成猫を飼い始める人は結構多いのです。
猫の性格はもうはっきり分かっていますし、子猫のようにとにかくエネルギーの塊ではないので、おだやかに猫を飼い始めることができます。
それに目の色や体型、被毛の色なども安定していますので、前の猫とそっくりな猫が欲しいとかこんな猫が好きという理由で成猫を飼い始める人が少なくありません。これには、ゴロにゃんママもちょっとナットク状態になりました( ̄m ̄*)。
それに子猫を飼い始める時でも、猫エイズに陽性反応が出た子を承知で飼い始める、様々な病気に苦しむ子をあえて選ぶとか、世の中にはいろいろな考えを持った人がいるというのがわかりました。
多分それぞれに語り出すといろんな事情があってひとつの物語ができるようなエピソードがあるのかもしれません。
そんなこんなでこのコーナーは、終わってしまうのですが、そうもいかないので、まああたりさわりのないところでの「健康な猫の見分け方」の話を続けたいと思います。
まずは、とにかくよーく見ることです。(=^. .^=)
ひとつひとつのチェックも大切ですが、必ず抱いてみて下さい。
猫は毛に覆われているのでわかりにくいですが、実際に抱いてみると見た目よりやせていたり、ずっしりと重かったり見た目と違う時があります。もちろんこの場合は、見た目よりも重く感じるのは筋肉が発達している証拠で固太りタイプな猫はとても良いので、こんな猫に出会えるといいですね。
健康な猫のチェックリスト
■体全体が汚れていないかどうか
■目、鼻、耳の中、肛門まわりが汚れていないかどうか
■いきいきした表情
■胴体や脚がしっかりしている
■太りすぎ・やせすぎではない
■せきやくしゃみをしていない
■なでられても平気
■臭くない(ただし子猫特有のにおいがあるので間違えないように)
■被毛のつやがある
■毛がぬけているところがない
■よく食べる(分かれば)
■よい便をする(分かれば)
■よく眠ること(分かれば)
■よく遊ぶこと(分かれば)
ずっと同じ行動を繰り返すとか、泣き続けているとかは要注意です。ストレスを抱えている証拠なので、ちょっと飼いなれない人には難しいかも。
体 |
筋肉が波立している固太りでお腹がしまっている猫。
他がやせているのにお腹だけがパンパンに張っている場合は、回虫の疑い、または腫瘍、ひどい便秘などの疑い。抱いた時に痛がる猫も要注意。ノミがいないかどうかも調べること。 |
被毛 |
毛づやのよい猫を。毛が抜けていたり、パサついているのは皮膚病の疑い。 |
顔 |
目 |
耳 |
鼻 |
口 |
その他 |
ぱっちりと瞳が輝いている。瞬膜(目の白い膜)が出ていたり、目ヤニ、涙、充血などがないこと。 |
耳の奥がきれい。黒くジクジクと汚れていない。耳の裏側にひっかいたような傷やかさぶたがある場合は耳ダニの疑い。特に長毛種は耳ダニがつきやすい。 |
適度に湿っていいる。(寝起きは乾いているのが普通)乾いていたり、くしゃみや鼻水が出ている場合は風邪や伝染病の疑い。
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舌や歯ぐきはきれいなピンク色が健康色。赤すぎるのは熱、白すぎるのは貧血の疑い。口臭があるのは口内炎や歯周病などがあるかも。よだれも出ていないかをチェック。 |
舌はザラザラしているかどうか。
ヒゲは、ピンとはっているかどうかを見る。 |
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お尻 |
肛門付近がきれい。汚れていたり、赤くただれていたら下痢していると考えられる。以上におしっこが多いのは腎臓病の疑い。逆に尿が出ないのは結石を疑う。
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四肢 |
太くてしっかりしている。傷やしこりがないか、歩かせてみて歩き方に異常がないかどうかを調べる。
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性格 |
短毛種は活発で、長毛種は温厚と一般的な傾向がある。触ってみてよろこべば人なつこくて、触らせない猫は人嫌いかも。 |
行動 |
とにかく活発でよく遊び、よく食べ、よく眠り、規則正しく便をする。動くものに興味を示すのが健康な猫。落ち着きがない猫、驚嘆に反応のにぶい猫は要注意。 |
体重 |
抱き上げた時に、体のわりに重く感じる猫は、筋肉が波立している固太りタイプがよい。 |
チェックポイントを並べてみましたが、どうですか?ちょっとは参考になるのかしらん?
でも最初にお話したように、健康なであることは、すばらしいことなのですが、あえて脚の悪い猫や、慢性の病気の猫を飼う人々もおられるのだということを理解して、そういう方に感謝の気持ちを持っていたいですね。
これからの内容は見分け方ではありませんが、猫選びの参考までに、ちょっと書いてみました。雄か雌かは個体差があり一概にいえませんが、でもだいたいオス猫は活発で、飼いやすいのはメス猫かなあ。どっちでも可愛いんだけどね。
オスかメスか |
オス猫はやんちゃ。メス猫は温厚といわれるが個体差がかなりある。オス猫は、成猫になると、縄張りを主張するために、尿でにおいをつける「スプレー行為」を行うようになります。一方、メス猫には、発情期の鳴き声がうるさいという傾向があります。(避妊手術を行っておけば、ほとんど起こらない) |
子猫か成猫か |
子猫はしつけも大変で、エネルギーもはんぱではない。仕事が忙しいひとなどは、性格の安定した成猫を選ぶという方法もあります。 |
純血種か雑種か |
キャットショーに出していきたいのなら、純血種の中でも高価ですが、ショータイプのものを手に入れて。繁殖させたい場合も、血統のしっかりしたものを選ぶこと。雑種なら人なつこい、遊び好きなどその子の性格重視で選ぶ。 |
でも最終的にこの猫と一緒に暮らしていこうと考えるのは、出会ってからのインスピレーションのようなものなのではないでしょうか。
ピピっとくるものがあるのです。
人間の出会いでもあるように猫と人との出会いも、きっと巡り合わせのようなものが存在するような気がしています。
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