子猫が家に来たら、それまでとは全然違う楽しい時間があなたを待ち受けています。
ゴロにゃんママも新しく猫を迎える経験を何回もしていて、それぞれにとても良く覚えています。特に「シロ」と「クロ」が来た日は、11年前の9月4日でまだとても暑い日でした。
ちなみに最初ゴロにゃんママは、最初「シロ」だけを飼うつもりでした。でも「シロ」を連れて来た日、「シロ」がさみしさのあまりに鳴くので、その兄弟である「クロ」を次の日に、あらためてもらって来たのです。
二匹だと安心したのかそれから二人はとても仲良しで、その時、一緒にもらってきて本当に良かったと思っています。
ですから初めて猫が来る日は、大切なとても貴重な思い出となる一日となります。ここではそんな大切な一日をご紹介しましょう。
でもその前にどんな猫と暮らし始めるのかで、少し注意点が違うので、書いてみました。
●子猫と暮らし始める場合 の注意点
子猫は新しい環境への適合力が高いのですが、体力的にまだまだひ弱で、様々な問題があるので注意が必要です。もし貰ってくる時期が選べるのなら、親猫と離すのは母乳から貰う免疫などのことを考えても生後2ヶ月以上経ってからにした方がいいと思います。 そして、常に健康状態を注意深く見ます。特に注意が必要なのは下痢。下痢は子猫の場合、急激に脱水症状を起こし体力を奪うので大変危険です。早すぎると言うことはないので、様子を見ることなく、獣医さんに相談するのが望ましいです。そして食事はとても重要。来る前に食べていたフードが分かっているのなら、それと同様か、近いものを与えてください。子猫が来た時の注意点として、部屋の温度管理にも気を付ける必要があります。暑すぎたり、寒すぎたりすると子猫の体力では耐えられない場合があります。特にマンションなどで閉め切った部屋の夏場の温度は想像以上に高温になります。汗をかくことができない猫にとって、ましては子猫にとっては、非常に体力を消耗し、時には熱中症などを引き起こして危険な状態を招く場合があります。
●成猫と暮らし始める場合の注意点
成猫を迎え入れる場合、はじめはケージを利用するのがいいと思います。成猫には子猫のような適合力がないので、大変なストレスを抱えてしまいます。飼い主が同じでも、引越をするだけで、病気になってしまうこともあるのです。元の生活に戻りたい一心で脱走したり、食欲が無くなったり、精神的なストレスを抱えてしまうこともあります。新しい家が安心できるところだと納得するまでケージ飼いをすることをおすすめします。成猫の自分のなわばりを確保させてあげて、猫にとっての安全をまず先決に考える必要があります。
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ここでは主に子猫を家にいれる時の様子を紹介してみたいと思っています。いくつかのポイント押さえれば、良い一日になると思いますよ。
子猫を連れてくる時間はとても重要です。
よほどの事がない限り、出来れば午前中に連れてくることをおすすめします。
そしてその日は、新しい家族の為に、あけておくことも大切。猫と暮らすことが決まったら、必要な準備を前もってすべて整えて下さいね。
子猫を我が家に迎え入れるのは、何度も言うようですが午前中がベストです。
ここで注意してもらいたいのは、先住の猫が既にいる場合、動物病院に先に立ち寄って診察・健康診断をしてもらってから、家に連れてくるようにするのがとてもいい方法です。
もし何か病気を持っている場合、先住の猫に感染してしまう危険を避けるためです。先住の猫がいない場合でも、できるだけ当日に健康診断を済ませてしまいたいので、家に連れてくる前にできるだけ新しい猫にとってストレスを与えないよう、テキパキとすませるようにしたいものです。
子猫を家に入れたら、猫が主に過ごすことになる部屋に入れて、キャリーバッグの蓋や扉を開けてしばらく様子を見ましょう。
ここで無理矢理、キャリーバッグから連れ出すようなことはしない方が良いです。あくまで子猫自身の意志でキャリーバッグから出るまで待ってあげて下さい。
そして、決して、大きな音を立てないように。猫の耳はとても敏感です。ちょっとでも危険を察知するとなかなか新しい環境になじめなくなってしまいます。そしてできるだけ、そっとしておくことがとても大事です。可愛いからといっていじくりまわしたりすることは絶対にしないで下さいね。
そして、そこが子猫にとって危険な所ではないこと、危険な人はいないことを分からせる必要があります。
子猫にあなたが、危険な怖い人ではないと思わせることがここでの重要なポイントなのです。
大丈夫かなあっと思ってもらえれば、子猫特有の好奇心と高い適合力を発揮して、キャリーバッグから自分で出てきます。
そして子猫の地図作りの為の探索が始まります。
ここはどこ?ってな感じでとにかく隅から隅まで臭い倒します。猫によって少ししか動けない子もいますが、まずは、ゆっくり部屋を臭い倒します。おどおどとした態度。この態度が「借りてきた猫状態」なんですね。
臭いを嗅いで、あたりを見回したりと丹念な調査をして、見知らぬ部屋の地図を作り上げていきます。
でもとても活発な子猫であれば、もう何日も前からこの家にいるようにすぐに馴染んでしまう子もいますよ。
でもそんな子でも、
猫が満足するまでほおって置くことが大切です。そしていよいよ、だいたいの部屋の探索が終了すると今度は人間の調査にとりかかります。
今度は、人間に興味を覚えて近寄ってきます。
そしてあなたを見て近づいてきたら、そのとき初めて猫を優しく見つめて下さいね。もう感動の一瞬です(*^▽^*)。
多分「ニャー」と鳴いてくれるので、そうしたら初めて声を名前を呼んでみましょう。
●名前を決めましょう
とても楽しい決めごとですね。ゴロにゃんママも新しい子が来るたびに、結構考え込んでしまうタイプなのですが、結局は呼びやすい名前になってしまいます。「シロ」「クロ」なんてベタベタですんもんね。誰が来ても間違えないです。逆だったら良かったかな、なんて考えることも…。
ここで大切なのは、猫が理解する名前にするということ。「シロ」「クロ」は似ていますが、しっかりと自分の名前は理解しておりました。だからあんまり長くない名前であれば、よく似た発音でも結構大丈夫かもです。 |
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あなたと猫の新しい関係が生まれました。そうした後に、えさや水の場所、トイレの場所そしてベッドの場所などを教えてあげます。
●食事の与え方の注意点
詳しくは猫の飼い方(食事編)で述べていますが、これも前の飼い主と時間も回数も同じ与え方をすると良いです。キャットフードもできれば同じものにして、徐々に新しい家の食事に切り替えるようにしていけばいいと思います。水は常に新鮮な新しいものを用意することを心がけます。
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教えるといっても最初は案内する程度となります。
あなたが食事と水のありかをのそばで、子猫を呼びます。すると子猫がひょこひょこと寄ってくれば大成功。
子猫が自分で、歩いて場所を覚えることがとても大事なのです。食事をする場所を覚えて、とりあえず水を少し飲んでくれたら、とってもGOOD!!です♪(o^o^o)。
次はトイレの場所へ行き、そこで猫を呼んで待ちます。トイレはしてもしなくてもいいです。猫に場所を教えるだけでいいのです。
できればベッドの場所なんかも一緒に覚えてもらうといいかな。
でもベッドに関しては、多分好きなところを見つけて、そこで寝るかもしれないので、できればでいいです。
●トイレのしつけ
静かに見守るといってもトイレは別。できれば、ベッドからそう遠くない所(猫が自分でいけるところ)にトイレを設置します。その時市販のトイレは大きくて、猫がまたげない場合もあるので、最初は、浅い砂箱を用意してあげるのもいいかのしれません。
食事の後などで、部屋の臭いをかぎ出したら、トイレの合図とみてよいでしょう。すかさずトイレに連れて行きます。上手にできなくても、数回重ねれば、大抵の猫はうまくトイレができるようになります。
新しい家に来る前にトイレのしつけが出来ている猫であれば、元の飼い主さんから、トイレの砂を少しもらってくるとよりスムーズにトイレが出来るようになりますよ。(どんな猫用トイレが良いかはこちらへ)
●生後まもない子猫のトイレの場合
授乳期(生後約3週間位までの子猫)のトイレはまた別の方法です。
この頃の子猫はまだ自分で排泄が出来ません。やわらかいガーゼやティッシュを人肌くらいのお湯に湿らせて、子猫を仰向けにさせて、肛門部分を優しくチョンチョンとたたいたりして刺激して下さい。するとあら不思議、おしっこを少しするのですよ。このころに母猫は、誰に教わることもなく、子猫のお尻をなめて排泄させるので、それをまねて子猫に同じようなことをしないといけないのです。
それにいつも母猫は子猫の体を舐めてきれいにしています。それも母猫のかわりに、体を人肌くらいの温度のお湯に湿らせてガーゼやタオルで、やさしく拭いてお手入れしてあげて下さいね。
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●ベッドの置き場所を覚えさせましょう(多分最初は入らないかも)
子猫が家にやってきて、ひとまず好きにさせ、ひととおり食事の場所とトイレの場所を紹介したあと、予め用意しておいたベッドにちょっと入れてやります。ベッドの場所は、日当たりがよい静かな落ち着ける場所にすると良いです。
可愛いので、ついついいじくり回して、なにかと様子を見たくなりますが、まずは好きにさせてやります。
最初はとにかく静かに見守る事が大切です。今まで母猫や兄弟だちと一緒にいた猫であれば、とにかく1〜2日の間、さみしくてとにかくず〜と鳴いている状態になることもしばしば。
泣き疲れてちょっと寝て、また起きたら鳴いてっと最初はそんな具合です。
もし飼えるのなら兄弟で子猫を手に入れるのも良いかもしれません。ベッドを決めても最初の頃は、タンスや人間のベッドの下、ゴロにゃんママの飼い猫の「シロ」と「クロ」は、洗濯機の下で数日寝ていました。どこにいったのか本当に分からずに、探しまわりましたよ。
あとよく寝ている場所に猫のトイレの砂の上。あれはちょっと衛生的にはよくないのですが、安心できる場所ならば、最初はほおっておきましょう。そのうち慣れてくれば、トイレの砂の上で寝るなんてことはしなくなります。(どんな猫用ベッドが良いかはこちらへ)
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ひととおり、部屋を案内することができれば、そこで初めてのご飯を上げましょう。これも食べても食べなくても良いです。ご飯の場所を示せれば、それで良いと思います。
最初の日からあなたは猫を混乱させないために事前に決めたルールを守る必要があります。
猫の入って良い部屋、いけない部屋。登って良い場所悪い場所。特にトイレの場所と餌、水の場所はむやみに変えてはいけません。
あなたが気ままにルールを変更してしまうと猫の方も気ままな場所でトイレをしたり、またご飯を欲しがることになってしまいます。
でもいつも思うのですが、子猫が来たときは絶対にマンションのように平面的な家の方がいいですよね。
一戸建てて、平面的な家ならマンションと同じですが、都会の一戸建てなんかは、どうかすると3階建てなんて場合もあって、猫の生活する空間が子猫にとっては危険な階段を利用しなければならない場合が出てきます。
その場合は、ルールも流動的に、最初は、猫のいる部屋を決めて、そこに食事、トイレなどを集中しておいておくことも必要かもしれません。
もちろん成長するに従って、それぞれ都合のいい本来の所に移動するっといった具合です。まあでも本当は、一度決めたら動かさない方がいいのですが…。
自分で階段の上り下りができるまで各階にトイレは必要かもしれませんね。
そしてこれから子猫との生活が始まるわけですが、この成猫になる何ヶ月の間に人間と暮らす「しつけ」をしっかりと覚えこませます。
とはいっても猫はとにかくマイペースなので、しつけといっても習性をうまく利用するしかありません。
でもどちらにしても、成猫になってしまっては、遅すぎる場合もあるので、この時期がとても重要です。詳しくは猫の飼い方(しつけ編)で。
猫はほんとにすぐに大きくなります。いつまでも可愛い子猫でいて欲しいという気持ちと、元気に早く大きくなってねという気持ちでちょっと複雑なのですが、およそ一年でだいたい15才から18才くらいに成長することになります。
ですから子猫の間の写真がとても少ないことに後で気付くわけです。これはゴロにゃんママからの提案ですが、子猫の間の写真をいっぱいいっぱい撮ってあげることをおすすめします。
たくさんの写真を撮ったつもりでも、その後の成猫の写真は、より長い期間あるので、振り返ってみるととても子猫時代の写真が少ないように思えます。特に写真好きな人であれば、しょっちゅう撮っても撮り足りないくらいではないでしょうか。
特に子猫の写真は可愛いので、成長の記念にもなっていいものですよ。
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