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タオル工程紹介「染色工程」タオルの染色工程(糸加工工程)それでは今治産地の技術ならではの先染めの技術をみていきたいと思います。 この技術こそがザ・今治という染色工程の特徴である先染めなのです。 一手間も二手間もかけているのが伺えることでしょう。 紡績会社から届いた糸(原糸)はまずはソフト巻きにします。 それは 糸をほどよくお好みの色に染めるためにする作業です。 工場長がもっている糸巻きはしっかりと巻き返しが終わった状態です。 しかし右手にもっている穴があいた形状のものにまずはソフト巻きといって、ゆるやかに染められるように巻く作業がいるのです。 ソフト巻きで染めるとこのように各色多彩な糸に染め上がります。 さて、そうするには大きな染色機から小さな染色機までニーズとロットに応じて対応できるようしています。 日本製のすごいところ 糸を晒す精練技術がすごいことがあげられます。 原糸の綿繊維がもっている油脂分、蝋質、ペクチン質などを落として綿がもっている吸水性を引き出す大事な工程です。 同時に糸に付着している不純物や汚れも取り除く加工です。 精錬の仕方は綿やレーヨンなどその他の繊維に応じても対応する技術を持っています。 現在ではオーガニックコットン用に酵素精錬・バイオ精錬技術への環境に取り組む精錬技術も進歩してきております。 漂白は原糸に含まれる色素不純物を取り除き、綿本来が持っている天然の白さを引き出す加工です。 精錬だけでは色素不純物は取り除けませんのでとても必要な工程です。 日本では環境負荷を減らすことに主眼をおいたオゾン漂白(CO2の排出量を削減する) 工程もこの取引工場では取り組んでおります。 オゾン漂白のマークのついた商品を当社も採用しております。(一部除く) オゾン漂白協会 大事なことは・・・! 精錬が不十分だと水を吸いません! 漂白が不十分だと白度が出ません! ↓ タオルとしての使い心地がちがうのはこのためです。 すべて釜の色調整や温度はコンピューターで制御しています。 中国製品が安いのは・・・・? 精錬が不十分な商品がマーケットに出回り疎水性が残るために吸水しないといえます。 吸水性を上げる為に吸水剤を添加しているものまで出回っています。 1回2回は洗濯で気持ちよく使用していても日に日に成分が落ちて吸わないタオルということになることもあるのですね・・・。 これでいいんでしょうか・・・? また、漂白の不十分なタオルは繊維本来の色素の分解が不十分で白度がでません。 白色を強調する為に、蛍光増白剤をいれてマーケットに出回っています。 これも有害とされてませんが、こんなことが環境に負荷になっていないはずがないのです。 コスト削減を主な目的にして強い薬品を使用して高温高圧の釜を使用し、短時間で綿と反応させ、精錬漂白をしたものは作ることは可能です! ↓ これは購入時は満足のいくタオルと思っていただけるかもしれません。 しかし、綿本来のもっている特質(やわらかさを持続する)は加工工程を省略しているために、不可能なのです。 お客様に喜んでもらえるタオルを本当に作っていないからです。 結果としてご家庭で吸わないタオルとなってしまうために柔軟材を多用し、環境破壊を進めてしまっている結果となってしまっているのですから・・・。 弊社は柔軟材を使用しなくても通常のタオルよりやわらかく、そのやさしさが持続するタオル生地作りをしていく工場と連携していき、作品にしていっているのです。 では、どんなタオルが理想なの・・・・? 今治タオルにおいては甘い撚りの糸や撚りのない糸を使用し、必要最小限の薬品を使用し、常温常圧で、時間をかけて精錬漂白するといった条件を満たしていくことがよいタオルを作るために必要なのです。 どれも省略できないんです。 綿が本来持っている吸水性・やわらかさの持続をこよなく愛してやまないタオルのユーザー様には! 糊は糸のすべるを良くするために使用されます。 糊剤には色々と天然糊から合成糊まであります。 天然糊の小麦粉が写真です。 そこにパラフィンワックスを加えて糊付けしていきます。 タテ糸、ヨコ糸、パイル糸にあわせて糸の糊付けもさまざまです。 糸切れしない糊の調合によりタオルの作品の良し悪しも出てきますので大事な工程です。 こちらの画像の糸は白いですが、染めた糸も同様にソフト巻きしたものから、今度は仕上げまきにして(チーズ巻き・コーン巻き)にして整経工程に移っていきます そしてタイコとよばれる木管にタテ糸を巻き取る作業を行います。 ビームとは何ぞやといわれますのでこちらが画像です。 糸を織るのにこのビーム巻かれた糸分をタオルにしていくのです。 弊社も取り扱いのあるこの藤高社では急なロットや作品作りにも対応できるビームを 揃えてニーズに合わせた体制を整えているのです。 |