先日、フトした御縁でシャトーマルゴーを訪問しました。
過去にも何回か機会はありましたが、収穫期の真っただ中のアクティブなシェを見るのは始めてのことです。
この木の大樽の写真も何度となく撮影したのですが、いつもは”カラ”でした。今日はそのほとんどに果汁がみたされ、まさに発酵の最中です。
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これは冷却装置です。 |
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見事なカベルネです。
ポンタリエ氏が「今年は大変な当たり年だ」と興奮気味に話してくれます。
(いつものことですが...) |
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コンテナで運ばれてきて、 |
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シャベルで横の溝にあるコンベアーにのせて、エグラパージュの器械まで誘導します。 |
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ここでブドウはヘタが除かれ、クラッシュされます。右から伸びている白いチューブから亜硫酸が流速を機械制御されて絶えず一定量添加されます。
そして太いチューブをとおってそれぞれのタンクへ配分されます。 |
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シェでの説明もそこそこに昼食の時間となりました。ヴァンダンジュの人達やマルゴーのスタッフ等々、総勢250人が集まっての食事です。
私は運良くポンタリエ氏やメートル・ド・シェ等、マルゴーの最重要スタッフとともにテーブルにつきました。
今日のメインは小鴨の煮込みとさやいんげんのニンニクソテー。
これが美味しい! |
さて、気になるのはワインです。こういう時、一体どんなワインを飲んでいるのでしょう。
最初にでてきたのはやはり赤ワインです。冗談でシャトーマルゴーか?と聞いてみます。すると隣にいるメートル・ド・シェが自信をもって「そうだ、マルゴーだ!」と答えるのですが、笑いながら、「プティ・プティ・マルゴー(小さな、小さなマルゴーの意)だ」、と付け足します。
若木から造られた酒で、ボルドーACとしてネゴシアンに売ってしまうものだそうです。しかしネゴシアンの手に渡ればアッサンブラージュしてしまいますから、このワインはここマルゴーでしか飲めない貴重なものである、と強調します。偉大なヴァン・ド・ターブルだ、と言っていました。
フロマージュがサービスされるころメートル・ド・シェが注いでくれたワインは何かな? |
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まっ、まさか!でるとは思わなかった!!そう本物の本物であります。
しかしこれは別に私の為に開けてくれたものではなく、前日アメリカ大使の晩さんで使った残りものだそうです。やっぱりね。
でも「このテーブルだけだぞ」、と念をおされました。
いつの日か私の為に一本のマルゴーを抜栓していただけるように、日々これ邁進していかなければ、と思った次第。 |